『事業戦略(計画)の実現に貢献するIT』 1 検討ステップ
先日のエントリーで、このブログのテーマである「経営に貢献するIT」
「ITの戦略的活用」の対象を、『事業戦略(計画)の実現に貢献するIT』に
範囲を絞って検討することとしました。
これから、その実現方法について、具体的に話を進めていこうと
思います。
まず、『事業戦略(計画)の実現に貢献するIT』を実現するためには、
その実現に最も適した方法を取ることが必要です。
『事業戦略(計画)の実現に貢献するIT』の実現に際しては、拙書
「経営戦略の実効性を高める~情報システム計画の立て方・活かし方」
では、次のような手順で進めると記載しています。
Step1 経営計画マップの作成
Step2 重点施策の整理
Step3 情報システム要件の立案
Step4 情報システム構成の立案
Step5 全体推進計画の立案
Step1とStep2について、言葉を変えて記載すると
以下のようになります。(こちらの方が、流れがつかみ易いでしょうか)
Step1 事業戦略(計画)の整理
Step2 事業戦略(計画)実現策の検討
Step3 情報システム要件の立案
Step4 情報システム構成の立案
Step5 全体推進計画の立案
上記の進め方は、事業戦略からその実現策、推進計画までを
トップダウン的に落し込むという方法を取っています。
これは、目的が『事業戦略(計画)の実現に貢献する』ことにあるため、
まず、目的である事業戦略(計画)の狙いを明らかにすることから
初めています。そして、目的からスタートし、実現方法を検討する
ことで、目的からぶれずに実現策を落とし込むことを意図しています。
このようなトップダウン的な進め方は、従来のIT開発から見ると
違和感を感じる、あるいは難しく感じられるかもしれません。
業務改善や作業効率向上のためのIT開発の場合、業務要件の
整理から検討をスタートしていました。業務要件を整理し、新業務の
あり方、その実現のためのIT要件を定義。そして、その要件に
基づいて、システムの設計、業務設計。システム構築と作業を
トップダウン的(ウォータフォール的)に作業を進めていました。
しかし、IT構築を進めるための稟議決裁の過程で、業務効率や
コスト削減だけでなく、事業(経営)への貢献などの有無について
説明を求めるられる場合があります。そのような場合には、
業務要件から導き出したITに対して、後付で事業や経営上の
意味をひねり出して、説明を行うというようなことがよく行われ
ていました。(そんなことはありませんか?)
この場合、目的である業務要件から実現策であるITまでは
トップダウン的に落とし込まれているのですが、事業や経営への
貢献については、切り離されており、最後にとって付けたような
形になっています。ここに、現場から見ると効果を感じられるが、
経営者から見ると、その投資効果を実感できないITが構築されて
しまう原因の一端があります。
目的を現場の業務改善に置くのであれば、現場の業務要件から
検討をスタートするということでよいかもしれません。しかし、目的を
明確に『事業戦略(計画)の実現に貢献する』ということにする場合、
検討のスタートを業務要件ではなく、事業戦略(計画)にまで
引き上げ、そこから構築するITまで、トップダウン的に落し込む
検討ステップを取ることが必要になります。
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