再検討テーマ、範囲の定義
先日のエントリーで記載した通り、この1年間での検討や取り組みから
得たことを含め、このブログのテーマである「経営に貢献するIT」や
「ITの戦略的活用」のあり方や実現方法について、見直していきたいと
思います。見直す対象は、拙書「経営戦略の実効性を高める~
情報システム計画の立て方・活かし方」の記載内容とこのブログで
記載してきたことです。
まず、「戦略的にITを活用し、経営に貢献する」というのは、具体的に
どのようなことを指すのか、さらに何を検討範囲に含めるのかから、
見直しを始めたいと思います。
これは、このブログのテーマであり、最も基本とすることですが、
これまであまり明確に定義することなく進めてきました。
それは、定義を避けたわけではなく、以下のことを暗黙の前提に
置いて考えてきたからです。
①
「経営に貢献するIT」とは、「事業計画の実現のために構築、
活用されるIT」であるということ
②
その実現には、事業計画からその実現に必要なる取り組みを
IT、IT以外の両面から計画化すること
③
その計画した取り組みを推進し、事業計画実現という成果を
刈り取るために、マネジメント(PDCA)を回す仕組みを整備する
こと
上記は、拙書「経営戦略の実効性を高める~情報システム計画の
立て方・活かし方」のテーマであり、記載内容です。これを前提に
このブログを書き進めてきたために、特にテーマについて定義づけを
行うこともなく、進めてきたというのが状況です。
「経営に貢献するITとは、①のようなものだけか」というと、もちろん
そのようなことはありません。Excelのような市販アプリケーション、
現場の作業効率を高めるための業務システム、ビジネスイノベー
ションを引き起こす契機の役割を担うIT、さらに、ネットワーク環境や
サーバー等のインフラまで、様々なものが該当します。
上記のようなシステムは、貢献のあり方や大きさの違いはあれ、
いずれもがなんらかの形で、「経営に貢献するIT」なはずです。
そのような中で、上記のようなITすべてを対象として「経営に貢献する
IT」のあり方や実現方法を検討するのか、より対象を絞って検討する
のか考える必要があります。
私的には、このブログで検討する「戦略的にITを活用し、経営に
貢献する」というのは、具体的にどのようなことを指すのか」、さらに
「何を検討範囲に含めるのか」については、上記の①~③に限定し
ようと考えています。業務システムの設計やインフラの設計については
他に多くの方法論なども提示されているため、特にここで取り上げる
意味は薄いと考えています。
また、「戦略的」という言葉から、「ビジネスイノベーションを引き起こす
契機の役割を担うIT」を対象にしていそうに感じますが、これは
対象外としたいと思います。
拙書を記載したのは2004年(出版は2005年)なのですが、その当時の
私の考えの中に、「ビジネスイノベーションを引き起こす契機の役割を
担うIT」というような考え方は、正直ありませんでした。
ITは、あくまで戦略や事業計画実現のための手段であるという考え方を
していました。このため、戦略や事業計画がまずありきで、そこから
如何にその実現に貢献するITを導き出すかが、検討の対象でした。
しかし、その以後の検討や経験を踏まえて考えると、「ビジネスイノベー
ションを引き起こす契機の役割を担うIT」というのもありえることを
実感するようになりました。この場合、戦略からITを導き出すのでは
なく、ITと戦略を一体で立案(その中でも、ITが戦略立案における
起点になる)します。そうして立案された経営(事業)戦略から、その
実現策(IT、IT以外を含め)を落し込むのは、拙書の記載内容が
活用可能です。
ただ、「ビジネスイノベーションを引き起こす契機の役割を担うIT」を
テーマにする場合には、拙書の記載範囲の前フェーズである、
戦略立案部分に組み込まれたITのプランニング(IT戦略と言っても
いいかもしれません)を如何に検討するのかを主として検討の対象と
すべきです。
戦略を前提にその実現方法の検討方法と、戦略そのものの立案
方法は、まったく異なるため、両方を一緒に扱うと、混乱しそうに
思います。このため、「戦略的」と言う言葉を使っていますが、この
両者は切り分け、当ブログでは、拙書のテーマ、範囲と歩調を合わ
せて上記の①~③を対象に検討したいと思います。
なお、「ビジネスイノベーションを引き起こす契機の役割を担うIT」に
ついては、別途明確に切り分けた形で、そのあり方を検討する場を
作ろうと思います。
追伸
再検討を進めるに当たって、検討対象のテーマ、範囲を明確に
定義しようと思って記載を始めましたが、このような定義論は、
ぜんぜん面白くないですね。ただ、それをはっきり固めておかないと
検討範囲が拡散し、何について検討しているのかが、ぼやけて
しまう可能性もあり記載しましたが、やっぱり面白くない。
さっさとこのような定義論は終わらせて、次に進めるようにします。
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