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ITPro : PMBOKの次は「BABOK」が来る?


ITProで、「PMBOKの次は「BABOK」が来る? 」という記事が掲載されて

おりました。



このブログでも、以前に「BABOKっていうのがあるんだ」というだけの

内容で記事を書きました。その後、「BABOK」という言葉で検索し、

当ブログへアクセスされる方が、相当数おられます。それだけ、注目さ

れているのでしょうね。

(アクセスされた方、中身がない記事で申し訳ありません。)


BABOKはまだ英語版しかないこともあり、日本語での情報があまり

ないですが、前述したITProさんの記事では、大きく全体の構成に

ついての解説がなされています。




さて、

以前にも書きましたが、ここ数年、ITの構築/活用に関する

作業領域の拡大が続いています。一昔前は、業務分析が

最上流の作業でしたが、今はビジネス分析が最上流の作業に

なってきています。おそらく、作業領域はさらに拡大され、

経営戦略の立案までITの作業領域とみなされる時代が来ると

感じています。



話がちょっとずれますが、・・・・


ビジネスというのは、当たり前ですが、多くの人が関与して

執り行われるものです。そして、この多くの人がコミュニケー

ションをとりながら、ビジネスの目的のために協業します。


例えばですが、組織というものがなく、集まった人たちが、それ

ぞれ自主的に製造したり、営業したり、ロジスティックスを担当し

たり、原価計算したりと自らビジネスに必要な役割を認識し、

互いにコミュニケーションをとりながら円滑に業務を推進すると

いうことができるでしょうか?


もし、このような形で上手くビジネスをまわそうと思うと、各一人

ひとりがノードとなり、各ノード間でネットワーク型のコミュニケー

ションのチャネルを持って、情報のやり取りをせねばならず、

そのコミュニケーションの負荷だけでパンクすることでしょう。


そのため、ある一定のまとまった業務のくくり毎に組織をつくり、

その組織内では、担当者間で密なコミュニケーションを取りながら

作業をできる体制が作られてきました。例えば、開発、製造、

物流、販売、経理、人事といったようなくくりです。

さらに内部では細分化され、より細かい一定のまとまった業務の

単位毎に下部組織が作られてきました。


この組織間では、システムで言うところのインターフェースの様な

形で、やり取りする情報や物、お金などとそのやり取り方法(XX

会議等)が定められてきました。


これら機能別階層的組織は、多くの人員で役割分担をして作業を

行うためには、情報のコミュニケーションの負荷が甚大で、その

負荷を下げる方法として考え出されたものだと思います。

これは、非常によく考えられたやり方だと思いますが、その一方で

運用する過程で、組織の壁が作られ、組織間の情報のやり取りが

制限されるようになってしまったのも事実です。この組織間の情報

流通の制限を安価に簡単に回避できればよいのですが、その手段が

ないために、一定の問題はあるにせよ、機能別階層的組織が

用いられてきたのだと思います。



一方、ITはというと、当初は、処理性能も扱えるデータ量や内容も

限られていました。このため、当初ITが活用されたのは、前述の

話で言えば、組織として閉じられた業務の一部の情報の処理だけ

でした。しかし、ITの技術が進歩し、処理性能、データ量や種類も

拡大するにつれ、特に組織内の業務に限定しなければならい

制約がなくなってきました。


組織間の壁により断絶した情報をITを用いて安価に流通・共有

させることで、組織の壁があったがゆえに、非効率になっていた

こと、パフォーマンスを低下させていたことを取り除ける可能性が

出てきています。


ITの技術革新に伴い、ITの適用範囲が、業務から、組織間に

またがる複数の業務、さらにビジネスプロセス全体に広がって

くるということが、当たり前になってきています。

SCMしかり、CRMしかりです。



このような背景を受けて、従来の業務分析ではなく、ビジネス

プロセス全体を理解し、それをITを活用して如何にパフォーマンスを

あげるかという視点が重要になってきています。BABOKが作られ

たのも、また注目されるのも、そのような背景があるのだと思います。


さらに、それを延長して考えると、今後の更なるITの技術進歩に

より、ITの適応領域はさらに拡大すると思われます。


前述したようなビジネスプロセス全体のパフォーマンスをあげる

ためにITを活用するということから一歩進んで、それを戦略的に

用い、他社との競争優位を作る(継続させる)ためにITを用いると

いう風になるのではないかと思います。

(米国を中心にした各種調査会社の調査結果では、その傾向が

見て取れます。)


そのときには、ITを用いて如何に競争優位を実現するかという

戦略をプランニングするスキルを持った人材が求められるように

なるのでしょう。仮にこのような人材のことを、ビジネスストラテジ

ストと名づけるとすると、BSBOKの定義が期待されるようになるの

かもしれませんね。




話は変わりますが、

拙書の「~経営戦略の実効性を高める~ 情報システム計画の立て方・活かし方 (アマゾンへリンクしています)は、どの階層の方を対象にした書籍かというと、ビジネスストラテジストでは

なく、ビジネスアナリスト向けの書籍だと思います。


ただ、社内に明確にビジネスアナリストという職種はないと

思いますので、その意味で言うと経営企画やIT企画の担当者の

方に使っていただける書籍だと思っております。

(もちろん、経営者をはじめ、いろんな職種の方に読んで

いただけば幸いですが・・・・)


また、そもそもの出版趣旨からは多少ずれるのですが、

バランススコアカード(BSC)の書き方などは、かなり

詳細に記載していることから、ITに関係なく、BSCの書き方の

参考図書として活用していただいたり、情報処理試験の

システムアナリストの論文対策として、アナリストがどのような

観点で仕事をしているのかを追体験する読み物として

活用いただいている場合も多いようです。


皆様のお役に立てれば幸いです。






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