岩崎尚子著 「CIOの新しい役割」
岩崎尚子著 「CIOの新しい役割」(かんき出版)を読みました。
CIOの役割について歴史的経緯を振り返りながら、最近の
ビジネスを取り巻く状況変化から、現在、あるいは今後求められる
CIO像について解説されています。
私が興味深く感じたのは、後半のCIOレベルチェックです。
CIOの役割についての理解、業務遂行必要となる知識、経験などの
有無を50の質問の答えることで、100点満点で点数が算出され、
その点数によりCIOレベル度が判定されるというものです。
レベルは・・・・
81点~100点 上級
61点~ 80点 中級
0点~ 60点 初級
設問の内容的には
設問数 配点 質問
① 4問 7点 機能的な政策や組織を構築する
② 6問 10点 CIOに必要なリーダーシップと管理能力について学ぶ
③ 4問 7点 最適なプロセス・変革の管理方法
④ 4問 10点 情報資源戦略の計画の立て方
⑤ 6問 6点 IT業績評価のモデル・手法
⑥ 7問 16点 効果を生み出すプロジェクト・マネジメント
⑦ 5問 12点 IT投資の資本計画と評価方法
⑧ 7問 17点 情報セキュリティの強化手法と情報保護
⑨ 2問 5点 エンタープライズ・アーキテクチャー(EA)
⑩ 2問 2点 調達
⑪ 3問 6点 技術経営と評価方法
⑫ 1問 2点 新領域とイノベーション
一見すると、プロジェクトマネジメントや情報セキュリティーへの
配点が大きすぎるように感じるのですが、様々な検討の結果で、
この配点になっているのだと思います。ただ、この内容、配点(重み)も、
各企業の状況や、今後の事業環境の変化に伴い変わってくるの
だろうと思います。
見てもらうと分かるのですが、CIOというのは非常に広範な能力、
経験が求められる職になっています。役員は総じてそうですが、
CIOもその例外ではないということでしょうか。
問題は、その育成方法でしょうか。
CIOのキャリアパスを考えた場合、情報システム部門での経験のみで
CIOに求められる知識や経験を積むことは困難ではないでしょうか。
私は、コンサルタントとしてCIOの補佐も行っています。それが
可能なのは、私のこれまでの経験が大きな意味を持っています。
私は、大学を卒業後5年間大手SierでSE、5年間大手外資系コン
サルティング会社でコンサルタント、5年間自分たちで立ち上げた
コンサルティング会社で経営と経験を積んできました。
プログラマ/SEとして、
システム開発におけるコーディングからプロマネまで、
コンサルタントとして、
BPRやABC、シェアードサービス化などのプロセスや
オペレーションの改革 ・・・ 等々
原価計算制度設計や予算制度設計、人事制度設計などの
制度設計 ・・・ 等々
事業戦略立案や事業計画立案などの戦略・計画立案 ・・ 等々
IT戦略立案や情報システム計画立案 ・・・ 等々
など、システム開発、オペレーション改革から戦略立案まで、
広範な経験を積む機会を得ました。その経験がCIOの補佐を
行う際に、非常に役にたっています。
通常、情報システム部門だけに在籍していては、これだけの
経験を積むことは困難だと思います。事業部門や経営企画などへの
異動なども含めて、どのようなタイミングで、どのような経験を
積ませばCIOたる人材の育成に寄与できるのか、時間がかかる
ことだけに、この見極めは非常に難しいですね。
多くの場合、自分で育ってきた人材の中からピックアップをするか、
外部から調達するということになるのでしょうが、ビジネスにおける
CIOの重要性が高まれば高まるほど、CIO候補となる人材の確保、
育成が、企業の人事部にとっては大きな課題となるのでしょう。
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