「企画ができるIT部員」か「ITが分かる企画要員」か 2
2日前に『「企画ができるIT部員」か「ITが分かる企画要員」か』という
日経コンピュータに掲載されていた記事について、興味深いと
ブログで書きました。2日前は時間がなく、何が興味深いのか
書かずに終わってしまっているのですが、今日はそのことについて
もう少し書こうと思います。
企画というのは非常に重要で、これまでにこのブログで記載している
とおり、その企画内容に基づいてPDCAが回り、取り組みが進むことに
なります。現状とあるべき像のGAPを埋めながら、期待する効果を
獲得できるような落し所を見極めることが、企画のポイントです。
その見極めのためには、事業の現状把握や進むべき方法の判断、
改善策への精通などが必要です。優れた企画を行うためには、
企画要員は、これらすべてのことに精通していることが理想です。
しかし、現実の問題として、そのようにすべてのことに精通した人員は
まれで、多く企業では、設備の活用やITの活用など様々な手段の
活用方法の企画を、ベンダーからの提案入手という形で代替します。
このような場合、全体の企画のとりまとめを行う企画要員、設備ベンダー、
設備ベンダーの提案を評価する事業側人員、ITベンダー、ITベンダーの
提案を評価するIT要員など、多くの人員の知識、ノウハウを集めて
ひとつの企画を練り上げることになります。3人寄れば文殊の知恵と
いうこともありますが、認識のずれなどが発生する可能性も高まり、
一人の精通した人員が企画を練り上げるのと比較すると、企画の
精度を出すハードルは上がります。
その意味で、事業にも精通し、事業の改革を行うための手段である
業務や設備、人材育成やITなど様々な手段について、高い知識と
経験を持った企画要員を育成するのは、理想ではあります。
しかし、可能かというと・・・・。
ITの技術革新は続きますし、事業環境は絶えず変化します。
その中で、その両者に絶えず精通し続けることは無理があるように
感じます。このため、どうしてもベンダーを含めた複数の関係者が
意見を持ち寄り、ひとつの企画に練り上げるということが必要だと
感じます。問題は、それを如何に「うまく」やるかということです。
「うまく」やるためには、関係者が共通の理解をもち、共通の土台で
検討を進めるためのフレームワークが必要だと感じています。
漠然と改革しようということだけで、様々な人が、それぞれの立場で
物を言っていても、きちんと練りこまれた企画にはなりえません。
その検討のフレームワークとして、拙書「経営戦略の実効性を
高める~情報システム計画の立て方・活かし方」を私は推進しています。
タイトルは情報システム計画となっていますが、情報システムだけでは
なく、事業計画や、改革案のプランニングなどの様々な企画を行う
ための考え方を示した書籍です。
この書籍に記載している内容について、研修などの依頼を受けて
実施していますが、その対象として多いのは、
①Sierの上級SEや営業職など、お客様へ営業として
ソリューション提案を行う人員向け
②事業会社の中の情報システム部員向け
③事業会社の管理職向け
などです。
③は、IT部門だけでなく事業部門の人員に対するものですが、
数としては、①②の方が多いのが現状です。
企画を行うための共通のフレームワークを整備するという観点から
すると、③の領域をもっと強化する必要があると感じていました。
が、それに対して、参照した記事の岡村製作所様では、事業部門の
要員にIT知識を習得していもらい、企画の役割を担ってもらう方が
適しているだろうと判断されているようです。その実現のための方策と
しての人事交流のあり方など、非常に割り切られているようです。
どちらがいいのか、難しいところですが、
この割りきりが、非常にすばらしいと興味深く感じた次第です。
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