松島桂樹教授からコメントをいただきました
昨日、「IT投資マネジメントの発展」の著書である武蔵大学の
松島桂樹教授から当ブログにコメントをいただきました。
コメントいただいた記事、およびコメントは、以下は参照ください。
コメントの中で、検討の対象が、投資評価からマネジメントへと
広がってきているありましたが、それを読みながら、私もこれまでの
自分の取り組みを、改めて振り返って見ました。
私がIT投資マネジメントに対して取り組み始めたのは、はっきりと
しませんが、10年以上前になるでしょうか。紆余曲折の末に、拙書
「経営戦略の実効性を高める~情報システムの立て方・活かし方」で
記載したようなIT投資マネジメントのあり方の原型を作ったのも、
今からもう6年ほど前になります。
アンダーセンに在籍していたときには、システム化計画のプロジェクト
に多く従事しました。しかし、そこでのシステム化計画というのは、
「ITを戦略的に活用し、経営に対する効果を実現する」ためのプラン
ニングということではなく、ERPの導入の理由付けであったり、リプ
レースするシステムの新開発要件を業務側面から整理する作業で
あることがほとんどでした。
そのこと自体の必要性を否定するものではありませんが、ITを
活用すれば、もっと戦略や経営計画の実現に寄与できるはずだとの
思いを持ち続けておりました。
それがスタートとなり、「ITを戦略的に活用し、経営に対する効果を
実現する」ために、どうすればよいかとの検討がスタートしました。
その後も様々なプロジェクトを通じて討議、検討を進める中で、
この目的を実現するためには、次の2つのことが重要であるとの
結論に至りました。
ひとつ目は、
経営戦略で期待される効果をITで実現するために、インプットとなる
経営戦略からIT要件(機能要件と性能要件)を如何に導きだすか。
ふたつ目は、
前述のようにして導き出された要件にて構築されたITであっても、
経営戦略で期待される効果を挙げるためには、IT以外の業務、
組織、制度などの改革と連携が必要となる。その全体を如何に
コントロールし、成果へと結びつけるのか。
前者は開発方法論的なテーマであり、後者はマネジメントその
ものです。この二つをバラバラなものではなく、ひとつの考え方、
仕組みのものとして実現すること、しかも、その実現方法を
具体的に示すことが必要であると考えていました。
そして、実務の中での紆余曲折の結果、この両者をひとつに
結びつけたのがKPIです。
前者はKPIブレイクダウンとして実現され、拙書P22図0-1-3のように
実現されます。後者は、KPIマネジメントであり、戦略実現のための
施策とその達成目標としてのKPI、そしてその実施責任部署を
拙書P56 図2-3-3のような形で整理し、マネジメントに活用します。
一方、その実現方法をわかりやすく具体的に示すということに
ついては、拙書の中でも留意して記載したつもりですが、今読み
直すと荒い部分も目立ちます。「もっとも荒い」と自分でも思って
いるのは、経営課題から重点施策を導き出すところです。現在では、
この部分はインタンジブルズとSCNという考え方で、この部分の
荒さを埋めることが可能になりました。
おそらく、私が思っている以上に拙書の記載事項には荒い部分が
あるだろうと思っています。今後様々な理論や考え方が整理され、
「そんな風に考えれば、この部分がよりうまくいく」といったことが
多々出てくるのだろうと思います。
このテーマは、奥が深いので、ライフワークになるのではないかと
考えています。
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