「見える化」ってどういうこと? | インタープレイ コンサルティング 株式会社  Blog

「見える化」ってどういうこと?


 

遠藤功さんの「見える化-強い企業を作る見える仕組み」という

書籍以来、すっかり「見える化」という言葉が定着しました。新聞、

雑誌、講演テーマ、パンフレットなど様々なシチュエーションで

このキーワードが使われています。

 

最近お客様と話をしていても、よく「見える化」という言葉が聞かれ

ます。先日もある方と話をしていて「見える化」ということが話題に

なったのですが、多少私とは認識の違いが感じられます。

その方は、「とにかく見えるようにすること」という風に見える化を

捉えておられるようなのですが、コンサルタントの立場からすると

ちょっと違和感を感じます。

 

 

コンサルティングというのは、もやもやしてよく分からない問題や

課題を明らかにし、その解決策を打ち出し、改善を行うことです。

つまり、コンサルタントが行う最初の作業は、問題や課題を

明らかにする(「見える化)を行うことです。これができなければ、

コンサルタントではありません。

 

しかし、問題や課題を明らかにすることは、実はそれほど難しい

ことではありません。問題や課題が見えにくくなっているのは、

その問題や課題が常態化している環境に身を置いているから

見え難くなっているだけで、第三者から見れば、問題や課題は

比較的簡単に見つかります。

 

ただ、問題というのは、状況によって問題の程度が変化します。

同一の問題があったとしても、ある企業では重篤な問題な場合も

あれば、ある企業では無視できる問題である場合もあります。

難しいのは、見つけた問題や課題の中から、本当に問題や課題と

すべき問題・課題はどれなのか、改善を図るべき問題や課題は

どれかという判断を行うことです。

 

その判断を行うためには、市場や競合他社を含めたビジネス

全体を俯瞰し、自社のビジネスにとって改善を要する問題や

課題であるのかを明らかにしなければなりません。その判断は、

当然ビジネスに熟知している人が行うべきことですが、その人は

往々にして、その問題や課題が常態化している環境にどっぷり

身をおいている人である場合がほとんどです。

 

この矛盾する状態を打開するためには、コンサルタントがその

ビジネスの状況や特徴を理解した上で、客観的な視点でビジネスを

俯瞰、整理し、いびつさを目に見えるようにすることが必要です。

当たり前と思っていたことが、「これほど歪な事(変なこと)になって

いますよ」ということを、理解できるように手助けすることが必要です。

 

対象とする企業のビジネスの状況を踏まえて、数々ある問題の

中から、何を問題や課題として捉えるか、その整理ができるか

どうかが、コンサルタントの「見える化」であり、単なる問題点の

列挙とは異なります。

 


世の中の多くの人が、「見える化」をどのように捉えてられるのか

良く分かりませんが、先日話をしていて、ちょっと気になったので

書いてみました。



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