COBIT等各種取り組みと「ITの戦略的活用」の関係についてのまとめ その2 | インタープレイ コンサルティング 株式会社  Blog

COBIT等各種取り組みと「ITの戦略的活用」の関係についてのまとめ その2

 

先日の続きです。


前回の記事では、会社の仕組みとして次の①~⑥を提示した上で、

ITに関しては、①の戦略から他の仕組みが落とし込まれておらず、

それがITが経営に貢献できていない理由であるとの問題提起を

しています。


 ①戦略
 ②事業計画
 ③業務プロセス(製造設備等各種経営資源を含む)
 ④組織
 ⑤人材(スキル・ノウハウ)
 ⑥経営管理の仕組み


前回の記事はこちら

COBIT等各種取り組みと「ITの戦略的活用」の関係についてのまとめ その1



ここからが、続きです。



このように従来のIT部門の位置づけを捉えた上で、近年の「経
営に貢献するIT」を実現するための取り組みを振り返ると、す
べてのおいて「① 戦略」部分の強化がテーマになっています。

 

COBITやValITはガバナンスがテーマですが、何を基準に統制を
かけるかというと、それを「事業戦略や事業方針」に求めています。
つまり、ITがどうあるべきかを事業戦略の中で明確にし、それが
実現されているかどうかで統制を行います。このため前述の
①~⑥の仕組みでいうと①の部分をどのような観点で整理すれば
IT統制に活用できるようになるかが、非常に重要なテーマに
なっています。COBITでは、このような①部分の整理と整合性
とりながら⑥のどのように管理すべきかというフレームワークの
定義を試みています。

 

また、EAは、「経営に貢献するIT」の導き方(方法論)です。経営
戦略から業務プロセスやITのあるべき像を設計する考え方、検
討の進め方が中心になっています。検討対象は、データアーキ
テクチャ、アプリケーションアーキテクチャ、テクノロジーアーキ
テクチャなどあるべきITの設計が中心となっていますが、その
「あるべき像」の方向性を与えるものとして「事業戦略」を位置づ
けています。事業戦略から如何にビジネスアーキテクチャを導き
だし、さらにITの仕組みであるデータ、アプリケーション、テクノロ
ジーの各アーキテクチャを描き出すか、その方法論がEAです。
前述の①~⑥の仕組みでいうとEAは③の設計が目的となって
います。その③を設計するにあたり、どのような③を設計するの
かの方向付けとして「① 戦略」からの落とし込みを志向してい
ます。

 

さらに、UISSは「経営に貢献するIT」を実現するために必要と
なる人材像の整理を行っています。「経営に貢献するIT」を考え
た場合に、COBITやEAでの検討と同様に①の戦略から必要と
なるITを導き出すことが重要であるとの認識に立っています。
このため、従来からの開発・運用面のスキルを持つ人材である

プロマネ、設計、開発、運用の各要員に加えて、事業戦略から

必要となるITを導き出すスキルを持った人材としてのストラテジ

スト、アーキテクトといった人材像が加えられてきています。

この新たに追加されてきている人材像は、①②から③を導き

だす人材であり、「経営に貢献するIT」ということの実現のために

必須の人材であることが強調されています。

 
前述したような間接部門的な運営形態にあったIT部門を、事業

部門と同様に事業戦略に直接ひもづいて、事業を成功させる、

競合他社に勝つための役割を担う組織に変えるための取組が、

COBIT、ValIT、EA、UISSなどの取組です。

そして、これらすべての取り組みにおいて、「事業戦略の実現に

貢献するITを如何に実現するか」という点が、もっとも重要な

ポイントとして、検討の中心になっています。


 

つづく




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