エリック・ブリニョルフソン著「インタンジブル・アセット」
- エリック ブリニョルフソン, Erik Brynjolfsson, CSK
- インタンジブル・アセット―「IT投資と生産性」相関の原理
昨日のブログで、ITの戦略的活用を実現するための取り組みが
システムそのものからインタンジブル・アセットの整備に向かって
いるとの記事を記載しました。
その中で、アメリカにおける電気と電気モーターによる生産性の
拡大の例の話を記載しましたが、その話を知ったのが、この書籍
エリック・ブリニョルフソン著「インタンジブル・アセット」です。
(他の書籍でも同様の話を引用されていたのを読んだ記憶があり
ますが、思い出せません。)
著者は、MITスローンスクールの教授で、ITと生産性の相関に
関する研究の第一人者です。クリントン政権のIT政策特別チームに
おいて中心的な役割を果たし、米国商務省の「デジタルエコノミー」
シリーズにも論文が引用されています。 (著者紹介より引用)
この書籍では、ITの投資効果を得るためには、インタンジブル・ア
セットが重要であることを指摘しています。そして、その能力を
備えた組織をデジタル組織となずけ、デジタル組織が備えている
特徴を7つ挙げています。
・デジタルの業務プロセスへの移行
・意思決定権の分散
・オープンな情報アクセスとコミュニケーション
・業績に基づく給与と報酬制度
・事業目的を絞り、目標を共有する
・最高の人材を雇う
・人的資本に投資する
これらはITの投資効果を上げるために必要と言うよりは、ITを活用し
高いパフォーマンスを発揮する組織の特徴と捉えるべきものです。
ITは高い可能性をもった強力なツールですが、あくまでツールであり、
最終的にパフォーマンスにつなげることができるかどうかは、それを
使用する人に依存します。だからこそ、その人がやりがいや目的意
識をもって主体的に高度な業務に取り組む環境を整えることが重要で
あることを指摘しています。
ITがツールであるように、COBITやEA、UISSなども同じくツールです。
それそのものが何かを劇的に変えてくれるわけではありません。
最終的には、前述の7つの組織特性のようなものを組織に根付かせる
ために、これらツールをどのように活用するのかが大切です。
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