「ITの戦略的活用」におけるUISSの位置づけについて | インタープレイ コンサルティング 株式会社  Blog

「ITの戦略的活用」におけるUISSの位置づけについて

 

経済産業省 情報システムユーザースキル標準 Ver1.1の
冊子を読むと、冒頭の標準策定の背景と目的という記載の
中で、現状のIS(情報システム)の活用について、次のような
問題があると指摘しています。

 
①経営戦略とIT戦略のギャップ
経営環境の変化に対応するための業務改革とそれらを効果的に
実現するための情報システムの見直しが十分に行われていない。

 

②空洞化
企業規模が大きくなるにつれ、IS機能のアウトソーシング比率が
高まっている。

 

③ITガバナンス機能の不在
実質的なCIOの不在、または、その機能が欠如している。

 

④要件定義能力の低下
実現したいシステムの仕様が明確になっていないままISの構築に
着手している。

 

⑤IT投資戦略の不在
実現したい機能をベースにシステムコストを積算せず、予算あり
きでIS費用が決定している。

 

⑥利活用の未熟
IS機能の整備による効果を、組織力向上に結び付けることが
なかなかできていない。

 

これは、「企業IT動向調査2007」の調査結果からこのような
傾向が確認されたとのことです。上記にような問題が発生している

原因の一つとして、経営戦略の遂行を支援するために必要なIS機能と

ISに関わる組織や人材の役割が体系的に整理されていなかったことを

指摘しています。

 

このため、UISSの策定にあたっては、「経営戦略の遂行を支援する
ために必要なISの活用=(ITの戦略的活用)」を実現するために
必要となる業務タスクを整理し、そのタスクを担う人材のスキル
モデルの定義を行っています。

 

UISSの資料を読むと、「ITの戦略的活用におけるUISSの位置づけ」と
いうことでは、そのまんまですね。

  

  

 

これまで、COBIT、EA、UISSと見てきましたが、ほぼ同じことを目的に
検討がなされていることが分かります。それぞれ実現の手法が
異なるだけです。

 

こうなると気になるのは、COBIT、EA、UISSなど間の整合性でしょうか。
人材の側面から切り込んでいるUISSと、ガバナンスの側面から切り
込んでいるCOBIT、アーキテクチャーの側面から切り込んでいるEA等、
どの部分が共通で、どの部分に差異があるのかということが、気に
なります。また、各種定義の中で十分に検討がなされていない部分

(ポテンヒットになっている部分)がないのかも気になります。さらに、

各種定義と拙書の関係についても再整理する必要があると思ってい

ます。

 

このような作業を通じて、「ITの戦略的活用」を実現するために整備
すべき事項の全体像に近づけるのではないかと思っています。

 


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