アプリケーションの事後評価についての留意点
IT関係費用の評価について、先週記事を書いていますが、少し
整理したいと思います。
私は、IT関係費用(投資を含む)の評価の区分としては、以下の
ような感じをイメージしています。
新規アプリケーション (AP固有インフラを含む)
既存アプリケーション (AP固有インフラを含む)
インタンジブルズ
インフラ (共通H/W、M/W、S/W)
保守
運用
先週の記事の中では、インタンジブルズの費用把握(8/29)、新
規アプリケーションの評価(8/30)、アプリケーション費用の内イン
タンジブルズの部分を切り分ける必要性(8/31))などを取り上げ
てきました。日々思いつくことを書いているため、整理した書き
方がなされておらず申し訳ありません。
で、本日ですが、アプリケーションの評価について、新規と既存
に切り分けて考えるべきという点について記載します。
新規構築するアプリケーションの事前評価、事後評価については
先週記載しています。しかし、この事後評価について、どのような
タイミング・評価基準いつまで評価すべきなのかについて、補足が
必要と考えています。
新規アプリケーションの事後評価では、事前評価と同じ基準で
評価し、投資意思決定時の想定(効果、約束事)が、実際に実現
されたかどうかを評価すべきです。しかし、アプリケーションは、構
築したら終わりではなく、それから長い間活用します。この中で
事後評価というのは、いつのタイミングで行うべきでしょうか。
アプリケーションは活用している期間において、適宜評価を行うべ
きと考えています。つまり事後評価が何度も行われることになりま
すが、第1回目の事後評価とその後の評価は、その評価の目的・
評価基準などが異なるため別けて考えるべきと思います。
つまり、新規構築アプリケーションの事前評価と第1回目の事後
評価を新規アプリケーションの評価とし、その後、継続して実施する
評価を既存アプリケーションの評価として切り分けるべきと考えて
います。
新規構築アプリケーションの事前評価と事後評価は、投資意思決定
の是非、その実現結果の評価を目的に行います。その後の評価は、
アプリケーション構築時の評価基準(目的)によらず、今後そのアプリ
ケーションに期待される効果が得られるかどうかの観点で、評価を
行うべきです。
今後そのアプリケーションに期待される効果とは、その後期待される
「ビジネス上の得たい効果」です。この「ビジネス上の得たい効果」は
固定ではありません。同じアプリケーションについても、状況に応じて
期待される効果は変わってきます。アプリケーションの初期構築後、
構築目的の実現性が評価された後は、その後のビジネスの適合性を
主たる観点として評価を行うべきだと考えています。
この既存アプリケーションに対する評価基準をどのように導き出すか
というと、拙書「経営戦略の実効性を高める情報システム計画の立て
方・活かし方」に記載しているような戦略の整理からアプリケーションが
実現すべきシステム要件までを再整理することになります。アプリケー
ションの新規構築時に作成していることを想定していますから、その
内容を今後の事業戦略を見据えて修正を加えることで、期待する効果
(評価基準)を導き出すことになります。
評価というと、人事評価なども含め、基準が明確に定められ、その基準を
ぶらさずに評価していくということが重視されます。しかし、ITの評価に
ついては、その目的をビジネスへの効果におくのであれば、基準を固定化
することはナンセンスです。ビジネス上の目標なり目的が変化すれば、
それに追随してITを変革していくことが必要です。この変革を実現できて
いるか、ITがビジネス上の効果を生んでいるかどうかの観点で評価
基準を随時見直すことが大切だと思います。
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