ITIM とITの戦略的活用の比較検討の意義
ITIMのようなIT投資マネジメントの考え方とITの戦略的活用の
あり方の関係を考えるのは、この両者が密接に関係している
からです。
ITの投資をなぜマネジメントするのかというと、ITの投資による
対価を最大化したいからです。では、IT投資による対価とは、
IT投資の目的で示された「実現したいこと」に該当します。
この「実現したいこと」をいかにうまく実現し効果を獲得するか、
そのやり方がIT投資マネジメントです。
その実現には、色々なことが必要になると思います。
① IT投資目的の明確化
企業なり国家機関なり組織としてこのことを実現するためには、
まず組織としての「実現したいこと」を明確にする必要があります。
② IT投資基準の明確化
また、組織という多数の人の集まり、機能組織の集まりでは、
人の数だけ、組織の数だけ「実現したいこと」も多種多様に分か
れます。このため、多種多様な「実現したいこと」の中から、ど
れを実施するのかの選別、優先順位をつけることが必要です。
組織としてその選別や優先順位をつけるためには、ルール(基
準)を定めることが必要になります。
③ IT投資管理組織の設定
さらに、組織として投資の選別・優先順位を決定するためには
ここの人がルールに基づき投資の是非を決定するのではなく
組織としての意思決定を行う意思決定機関が必要となります。
④ IT投資モニタリング体制の整備
さらに、投資効果を得るためには、意思決定した投資に対して
効果がでているかどうかをモニタリングし、不適切である場合は
改善するなどの対応を行うことが必要です。
⑤ IT投資改善プロセスの整備
さらに、取り組みを通じて得た問題点や改善点を踏まえ、投資
効果をより高めるように、上記のそれぞれの取り組みを繰り返
し改善することが必要です。
上記はザクッと書いていますが、IT投資で効果を上げるためには
「このようなフレームを整備することが必要ですよ」といっているの
が、ITIMだと思います。
一方、拙書「経営戦略の実効性を高める 情報システム計画の
立て方・活かし方」の狙いは、①組織としての「実現したいこと」を
具体的にどのようにして明らかにするのか、②のIT投資基準を
もって③のIT投資管理組織で投資是非、優先順位を意思決定す
る際の判断材料をどのようにして整理、提示方法するのか、③の
投資のモニタリングをどのような指標で、どのようにして行うのか
など、フレームワークで示された個々の要素を具体的にどのように
して実現するのか、その具体的方法を提示することにあります。
このような、IT投資マネジメントの考え方とITの戦略的活用のあり
方の関係は、表裏一体です。ただし、それぞれについて、色々な
考え方があり、一長一短な部分もあると思います。
そのために、拙書での「IT投資マネジメントの考え方とITの戦略的
活用」の考え方とITIMの比較検討を行うことで、拙書の至らない部
分や不足している部分などが明らかになり、今後の課題が明確に
なるのではないかと考えています。それを期待して検討を進めたい
と思います。
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