ITIM ~Information Technology Investment Manageme
ITIMってご存知でしょうか? IT投資マネジメントなどについて
関心をもたれている方であればご存知かもしれません。
ITIMというのは、Information Technology Investment Managementの
略で、アメリカの会計検査院(GAO:General Accounting Office)が
提唱したIT投資プロセス管理手法のことです。
アメリカでは、1996年にクリンガー・コーエン法が制定され、すべての
連邦政府機関は、IT投資の効果やリスクに関する分析・評価を行うこ
とが義務付けられました。それを受けて、ガイドラインとして2005年に
ITIMが策定されました。
ITIMでは、IT投資の管理の成熟度を5段階に分類しています。
ステージ1が成熟度が低く、ステージ5が高くなっています。
ステージ5 : 戦略的成果を得るためのIT活用
IT投資ポートフォリオとIT投資マネジメントが有効に機能しており
IT投資から最大の戦略的効果を引き出すことを目指す段階。
・IT投資マネジメント体制が最善化されている
・ITがビジネス変革に対して戦略的に活用されている
ステージ4 : 投資プロセスの改善
IT投資ポートフォリオとIT投資プロセスを改善するための評価
手法が構築されている段階。
・IT投資ポートフォリオの改善がなされている
・情報システムの継続性が管理されている
ステージ3 : 投資ポートフォリオの開発
IT投資ポートフォリオが開発されている。また、それが、IT投資に
関する適切な評価基準を有し、選択・運用・評価という一連の投資
プロセスにて運営され、維持されている段階。
・IT投資ポートフォリオの作成基準が策定されていること
・IT投資ポートフォリオが作成されていること
・IT投資ポートフォリオに基づいてIT投資が評価されていること
・投資結果のレビューが行われていること
ステージ2 : 投資基盤の整備
プロジェクト選定の評価基準が開発されており、組織として複数プロ
ジェクトに対する優先度を判断できる段階
・IT投資委員会などが設置されていること
・IT投資と組織のビジネス上のニーズが合致していること
・IT投資の選定に関して、事前に決められた手法が存在すること
・事前に決められた基準によってIT投資が管理されること
・IT投資を評価するために必要な情報が入手可能であること
ステージ1 : 投資に対する認識の向上
プロジェクト毎に場当たりな判断がなされており、投資プロセスと
して体系化されていない段階
ITIMでは、複数のプロジェクトを組織全体の戦略に基づいて評価し、
優先度、投資額などを適切にマネジメントすることを求めています。
そのような運営ができつ体制が整備された組織を評価し、高いス
テージにあると位置づけるようになっています。
拙書で記載しているIT投資にかかる意思決定のための情報の整備
方法とその情報を活用して意思決定を行う体制の整備は、ITの戦略
的活用を実現するためには両方必要となることです。
近年日本でも、、(財)日本情報処理開発協会が『IT投資マネジメント
ガイドライン』を出したり、同様の取組がなされてきています。これらは、
政府機関のみに適用できるものはなく、一般企業でも同様に活用でき
るものです。自社の状況を当てはめ、現在どのような状況にあるかを
認識した上で、体制整備を進めることも大切だと思います。
今後、ITIMのような投資マネジメントの考え方と拙書で取り扱っている
ようなITの戦略活用を実現する方法との関係についても、考えていき
たいと思います。
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