真のコンサルタントになるためのキャリアのあり方
日経ビジネスオンラインで、「熱血!会計物語 ~経理課長、団達也
が行く」
という小説が掲載されています。
7月11日から掲載が開始されたようで内容は今後の掲載を待たないと
分からないのですが、
「大学卒業後、大手コンサルティング会社に入社したが頭を打った
主人公が、大学の恩師であるカリスマ経営コンサルタントの元で
中堅電子部品メーカーに入社し、改革に取り組む経験を通じて
(一流のコンサルタントに?)成長していく物語」のようです。
第1話を読んでいて共感できる部分は、コンサルタントというものが
知識だけでできるものではなく、「血反吐を吐くほどの実務経験」が
必要という部分です。この実務経験というは、コンサルティング経験
ということもあるのでしょうが、「経営者」としての実務経験という面も
あるのではないでしょうか。
コンサルタントの多くは、経営者を支援するというコンサルティング
活動を通じて、経営者の実務(時に、苦悩や苦労なども)を仮想的に
経験します。どのようなコンサルティングをするのか、どのようなスタ
ンスでお客様である経営者と付き合うのかによって、この仮想が、
本当に想像の域をでないものか、ほぼ部分的であるにせよ経営者の
業務を代替しているレベルのものなのかの差がでると思います。
この小説で言っている「血反吐を吐くほどの実務経験」というのは、
クライアントの経営者と一体となって辛苦を共にし、取り組みを進める
ような経験をいっているのではないでしょうか。
また、この実務経験は、限られた業務の実務経験ではなく、企業経営、
事業運営で必要となる幅広い総合的な側面をもつ実務経験を指して
いるように思います。もちろんその中で、誰にも負けないという専門性
がなくてはコンサルタントは務まりません。
しかし、コンサルタントとしてこのような経験を持てる人は、そう多くは
ないかもしれません。大手コンサルティングファームに属していて、
一つのクライアントにそこまで深くつっこんでお付き合いをするコンサ
ルタントがどれだけいるのでしょうか。私も外資系の大手コンサルティ
ングファームに在籍していましたが、疑問に思います。
大手のコンサルティング会社は、大量の人員を抱え、大きなコンサ
ルティングビジネスを展開しています。コンサルティング会社も収益を
上げ続けなければ存続できないわけですから、収益が上がるビジネス
にフォーカスして事業展開を図ります。
コンサルティング会社の最大の経営リソースはコンサルタントですが、
コンサルタントの持つスキル、専門性は、一朝一夕に変化するものでは
ありません。今あるリソースを使用して最大の収益を得るためには、
同じテーマの案件を同じコンサルタントで、次々とまわしていくことが
必要となります。このような考え方では、優秀なコンサルタントは一つの
クライアントに長期間貼り付けることはできません。それでは、クライア
ントの経営者と深い信頼関係をつくことも、取り組む範囲は広げることも
できず、結果、前述のような経験はやりたくともできないということになり
ます。
この小説では、主人公が恩師と「中堅メーカーに入社して、立て直しを
行う」ようですが、このような経験がコンサルタントを育てるには、最良
であると思います。先日も記載しましたが、コンサルタントとしていい仕
事をしようと思うと専門の領域だけを見ていてはダメで、企業・事業全
体を見据えた上で改革すべきテーマのあり方を描けなくてはなりません。
契約単位で仕事をするコンサルタントが、その企業の状況を迅速に、
的確に把握して、意味のある活動を行うために、過去にこのような経験、
小説で言う「血反吐を吐くほどの実務経験」を通じてみる目を養うことが
必要だと思います。
私も、長期のお付き合いをいただいている企業(かれこれ足掛け7年で
しょうか)や、事業再建のお手伝いをさせていただいている企業での経
験を通じて、そのことを痛感します。
(私の場合は、まだまだですが。)
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