IT企画者は、戦略ボキャブラリーを鍛えよ
昨日の続きで、ITの戦略的活用を想定したBSCの書き方(ヒヤリン
グの仕方)のつづきです。
① BSCは上から下、次に水平に話を進めろ。
② BSCを書きながらインタビューせよ。
③ KPI値は、後で詰めろ。
④ 経営者と同じ目線に立て。
⑤ 経営、戦略を語るボキャボラリーを身に着けろ。
②③は、言葉そのままです。
BSCのよい点は、経営戦略を4つの視点で整理した経営課題の
集合として捉え、その関係性をビジュアルに表現できることです。
同じものを見ながら話をするのと、言葉だけでやり取りするのでは、
意思疎通の簡易さがまったく異なります。「こういうことですね」と
白板にBSCイメージでヒヤリングした内容を書きつつ進めることが
大切です。
書くことをせずインタビューだけ行い、後で整理しようとすると
多くの確認漏れがあることに気づきます。こうならないためにも
BSCを書きながら行い、その場で大枠のBSCを完成させてしまう
ことをお勧めします。
また、経営課題の洗い出しやKPI項目の整理は、ヒヤリングの場で
行えますが、KPI値の確認は、できる場合とできない場合があります。
具体的な現状、および目標とする数値まで経営者が把握されている
場合はもちろん問題ありませんが、そうでない場合は、後日確認し
数値部分のみ経営者に再設定いただくこともよくあることです。
KPIの現状、目標値は、後の取り組みの実施水準や範囲を確定
する際に大きな影響を与えます。大きな改善が必要な場合と、小
さな改善が必要な場合では、何をどこまでやるかは異なります。
このため、「だいたいこれぐらい」という話で終わらせることなく、
事後になっても、現状の実績値の把握と、目標値の設定は慎重に
行う必要があります。
一方、④⑤は、経営者の想い、関心事、発想、考え、思考パターン
などをインタビューワーが理解し、経営者とコミュニケーションを取
れなければ成り立ちません。理解するためには、言葉そのものを
理解できることと、言葉の裏側にある本当にいいたいポイントや
想いなどを理解、察知できることが必要です。
何日もかけて、事業背景からこれまでの歴史、このような戦略を
考えるに至った検討過程など、事細かに経営者に説明していただく
のであれば、理解しやすいかも知れません。しかし、実際には、そ
のような時間はありません。結論を聞きながら、背景や思いを理解
しつつ、BSCが作成できるレベルに聞き出し、整理していくことが
インタビュワーには求められます。
このため、インタビュワーの経験、知識の厚みが、インタビューの
質を決め、結果作成されるBSCの品質に大きな影響を与えること
になります。
しかし、これらは①②③のように、すぐできることではありません。
たかがインタビューですが、インタビューは非常に難しいものです。
ITを戦略的に活用するためには、IT企画者が戦略立案者の考え、
思いを正しく理解できる必要があります。それができなければ、
経営者とIT担当者、あるいは、戦略とITの溝は埋まりません。
ITを戦略的に活用したいとお考えのあなた!
『戦略や経営に関するボキャブラリー』は十分にインプットされて
いますか?
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