Tokyo Dome in Concert④/Van Halen | 日々是Van Halen

日々是Van Halen

第1期Van Halen主にDavid Lee Roth氏考察

 

 

 

たとえばきみが傷ついて くじけそうになったときは

 

 

◆14.「I'll Wait」

 

③の続きです。 前回デイヴさんがよわよわしくて死にそう、と感じたシーン(Your Really Got Me)がありました。しかし、よく聴いてみれば本盤冒頭のUnchainedから我が王は好き放題されており歌っていない上に、早くもスタート時点から死にそうだったという事実が判明したのでした。

 

正直若い頃からこうであり、疲れたとか消耗とかスタミナ切れの問題ではない。昔から終始一貫してゼーハーしている。ぶれないよわよわしくふざけたトーンを維持し、ペース配分は完璧なのです。歌が下手という周知を逆手にとり、ときに非常にうまい歌を差し込んで感動させてくるあざとさ。これこそDLR40年間のexperienceなんである。

 

そしてこの「待つわ」。自分はあまり好きじゃない曲ですが、デイヴさんの声を除外するととても良い。ライヴだからか、シンセサイザーを従えたギターの音色が一際立って聴こえるのです。初めて「こんな印象的なリフを弾いていた」とわかりました


 

 

◆15.「And the Cradie Will Rock」

 

DLR節が堪能できる重くカッコいい系ロックです。これも、サビはデイヴさんの声を消去して聴くことをおすすめいたす

 

EddieとWolfiのバッキングヴォーカルがとても良いです。とくにEVHのダミ声ともいえる低音voiceがネ申。ギターも正確/歌も上手くて/容姿端麗/damn you/天は6物くらいを与え給うたか。「我思う故に我在り」


 

 

◆16.「Hot For Teacher」

 

盛り上がってまいりました。デイヴさんが気持ち良く語るナンバーです、いいね。これを聴いて直立不動でいられる人っていないのでは

 

wolfiの頑張りがすごい、オノマトペで云うならベース音がベキバキと聴こえます。自然と体が揺れてしまう。ギターが炸裂してノリノリです

 

問うて曰く、Van Halenの何が凄いのか。答えて曰く、DLRが歌わなくても形になる演奏是也。VH.Bloodを誇るRoyal Familyと、異質かつ異端の徒DLRの醸し出す火花が散るような化学反応が起きておられる。この絶妙な匙加減は一朝一夕にはいかないのですよハニー。というようにデイヴさんに対して貶めてしまうがツンデレなんで素直になれねえ

 

0:45~1:00「この間‥あれは東京で‥ ‥オー、、ベイビー。。、俺はすごくすごく(Good good。。。)良い気分で‥ ‥俺の先生を見つめる‥Wow!」

 
1:58~2:10「あー‥、俺はすごく熱い。ツマラナクナイ、ベイビー、イェー‥オゥ、アタタカ-イ」
 
5:16~5:43「今日、ここに集まっている人々を見ろよ‥?Woww‥Oh‥さあ、このあとどこに行く?このあとどこに行こうか?俺たちのために照明をつけてくれ!」


 

◆17.Woman in Love

 

始まりからとても優しくてきれいな曲です。DLR色控えめ、父子のバックヴォーカルでしっとり歌いあげる英断が功を奏して最後までドラマチックで美しい。

 

そもそも[Van Halen+DLR=エロ明るいPARTY莫迦ロック]と相場が決まっている。基本的にバカという言葉は批判的なものですが、常識を超えている意味でバカとはときに良い表現でも使うわけです。きっとDLRもバカだと思われることもあるだろうが、自信があればバカと言われても笑って過ごせる。たぶん「莫迦で悪いか?なかなかCOOLだぜ?」と言うだろう

 

つまり概ねバカロック、たまにハード目、たまにこんならしくない珠玉作をブチ込んでくるEddieさんのマルチ作曲ぶりが冴えわたるということを訴えたい。が、うまく言葉にできぬ、しからば好きとだけ云々(0:37oppaiと云っている@空耳)

 

 

 

◆18.Romeo Delight

 

3:18~3:57

「俺はちゃんとできると信じている、ちょっと練習すればね?‥俺はちゃんとできると信じている、ちょっとリハーサルしたらね‥?もうそろそろか、どう思う?
イシノウエニモサンネン!‥続ける前にひとつだけ、俺の日本語はあまりうまくない、でも日本語の先生が今ここにいるから、これを言っておきたいんだ。
オチカラゾエイタダキアリガトウゴザイマス!ワタシニデクルコトガアリェバエリョナクオミョシツケキダサイ!
 
けしからん、実にけしからん。「かわいいの暴力」というたわ言はJKではなくDLR(尚爺)のためにあるのか。この曲は本来、速くて/アグレッシヴで/硬派/と分類すべきところ、本盤ではすべてをDLRの存在が中和しており、もたつき加減の/楽しげな/チャらい系ソング/として昇華されている。

圧倒的な老舗の底力感、ことあるごとに真似てくる同業を技術で返り討ちにしてきた感が迸っておられる。尊き哉

 

 

 

◆19.Mean Street

 

イントロ聴いただけで身体中がドクドク脈打つナンバーはこちらでまちがいないですか?

 

この低音響く緊迫したイントロに、読経のような歌を引っ提げて陽気にinしてくるデイヴさんがすごい。それに尽きるナンバーです。歌い切るだけですごいと思いましょうよ皆さん。こちらが歌い手の肯定感というハードルをめちゃくちゃ低く設定してくるナンバーですか、いや、ぼくは好きですよ。すごくすき

 

2:54~3:57
「とある日の夜‥外から聞こえているぞ‥誰か窓を開けてくれ‥音楽が中に聴こえるように‥音楽は踊るように聴こえる‥窓にノックして‥人々は一緒に歌っているのを聴こえる。音楽は良い感じになってきた‥外に出て‥あれは窓の外から音楽が聴こえるから‥そう、俺には日本の音楽に聞こえる‥Oh、音楽のボリュームを上げたいか?上げたいか?上げる?上げる?!上げよう!Wooow!」
 
このデイヴさんの語りパートのバックで薄く流れるwolfiのベースが劇的でとても良いと思うのです、映画のワンシーンみたい。ギターとドラムは言うに及ばず、デイヴさんは格別。Van Halenてかっこいいなチクショー好き。本当に好きなものには美辞麗句は出てこないんだとわかった。言葉にならない


 

 

相変わらず頭蓋の煩悩をひたすら文字にするという内容。おつきあいいただき恐縮です。25曲中19曲目まで到達しました。⑤に続きます。ご訪問ありがとうございました照れ