これまで当方は、動画のキャプチャにAppleTVを利用していた。手順としては、ゲームアプリを起動した後、AirPlayでAppleTVにミラーリングし、それをPCの方で取り込むというやり方である。
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当然だが、AppleTVからPCに入力したデータを、何らかの方法でキャプチャしなければならない。当方は、HauppaugeのキャプチャーボードColossusを利用し、動画をTSで保存していた。
※この製品、2年以上前のものなので、内蔵式でセットアップがめんどくさい割に、HDMIのパススルーにも対応していない。今では外付けで価格も同程度、かつパススルーもできる新機種(HD PVR Rocket)が出たばかりなので、これから動画撮影にチャレンジしようという人はそちらがオススメだ。
一方、Macを持っている人は、Reflectorがあるのでこんなことで悩まないですむ。Reflectorを導入し、あとはiPadでAirPlayを起動すれば、そのままMacにミラーリングでき、動画のMOV録画も可能。もともとマカーではない当方も、この機能だけはうらやましかったのだが、今回縁あってMacBookを入手することができたので、早速Reflectorによる録画を試してみた。
Reflectorの導入は難しくない。リリースしている会社のHPにアクセスし、ダウンロードしてインストールするだけだ。製品版は12.99$。試用版は無料だが、キャプチャが10分までなどの制限がある。大した金額ではないので、購入を即ポチ。
ためしてみた結論から言うと、Reflectorはかなり良い。画質も滑らかさも、これまでのキャプチャーボードでの動画を遙かに上回っている。この機能だけでも、Macを買う価値はある気もする。ちなみに、先日UPしたインブレの動画も、Reflectorによるもの。
両者を比較してみた。動画をHandbrakeでクロッピングし(画面サイズはStrict、クロッピングはAuto)、それを再生した画面をキャプチャしている。こちらが、Reflectorのキャプチャ(クリックで拡大)。
こっちはColossusのキャプチャ。この縮尺では分かりづらいが、そもそも画面のサイズに差があるうえに、Reflectorの方が文字のエッジがよりシャープだ。Colossusの方は、輪郭がややぼやける。
同じ部分を切り取ってみる。Reflectorの方が馬の模様がはっきり見える。
Colossusの方は、馬の模様がぼやけてしまっている。どうも、Colossusの方は、実際にボトルネックになっているのはAppleTVの性能なような気もする。
さらにReflectorは、動きが非常に滑らかで処理落ちもほとんどしないという点も大きい。Colossusではしょっちゅう処理落ちしてしまっていたBattle Supremacyの動画も、Refrectorなら快適。動画のサイズは大きいのに、ちょっと感動。
ただし、さすがのReflectorも万能ではない。実際、撮影中にコマ飛びになったり、音が録音できなかったことはあった。どうも、Wifiの安定度に左右されているような雰囲気なので、なるべく安定した環境で使うのが良いだろう。
なお、ReflectorにはWindows版も出ている。同じく12.99$なのだが、当方の環境では完全に音ズレするので、まったく使い物にならない。環境によるかもしれないので断言はできないが、Windows版はあまりオススメできないような。Win版を購入するときは、まず試用版で試してからが良いだろう。