iPadでの動画撮影 | iPadGamer

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このブログは、iPadに関するゲーム情報、攻略記事、プレイ雑感などをつづっています。取り上げて欲しいゲームがありましたらコメントにて。

今回は、iPadでの動画撮影について少し触れてみたい。

皆さんは、iPadでスクリーンショットを撮ったことがあると思う。iPadやiPhoneでスクリーンに映っているものを画像ファイルとして保存するのは簡単で、Homeボタンとスリープボタンを同時押しするだけだ。こうすると、パシャッと音がして、画面が写真フォルダに画像として保存される。当方も、普段はこれで撮影している。


しかし、同じような感覚でiPadの画面を「録画」しようとすると、いきなり大変になる。静止画が簡単に取れるので、動画も簡単かと思うと大間違いで、現在のところ、iPadの画面を録画する機能は標準では備わっていない
・・・しかしながら、静止画が取れれば動画も撮りたいと思うのが人情。特に、アプリの操作説明などをつくろうとする人には必須ではないだろうか。

そこで今回、iPadのゲームを録画する方法を考えてみた。その顛末は以下のとおりである。


まず試したのは、Appによるビデオキャプチャ。この方式で一番有名なのは、Display RecorderというApp。ただし、脱獄専用アプリなので、これを試すには脱獄が必要である。


当方、実際にこちらで動画撮影を試したこともあるのだが、どの程度の動画が撮れるかというと、たいていの人には満足いくレベルの動画が撮影可能だ。音声は外部マイク経由でしか録音できないものの、後述の同名Appに比べたら、むしろ超絶性能とも言える。こんなの、正規に出れば2000円払っても買うくらいのレベルだ。


このApp、脱獄が気にならないのであれば、Cydiaで検索すれば普通に買える。価格は5ドル程度と、性能に比して非常にリーズナブル(クレジットカードが必要なので、未成年には敷居が高いが)。

・・・ただし、問題は脱獄が必要なことで、OSのアプデは即導入したい派の当方としては、このAppのためだけに入脱獄を繰り返すのは、正直なところやや馬鹿馬鹿しく、イマイチ導入に踏み切れない。


続いて試したのは正規品。ごく最近(数日前)AppStoreを見ていたら、何とDisplay Recorderと同じ名前のAppを発見。「え!?DR審査通ったの!?」と、よく考える間もなくポチった。


こちらはAppStore版のDisplay Recorder。脱獄版同様、iPadの画面を録画できるが、よくよく説明文とかを読んでみると、名前が一緒なだけで、脱獄版のDisplay Recorderとは関係ない模様。お値段はわずか170円。


「何だって、いやっほう!」と叫ぶのはまだ速い。こちらのAppStore版アプリは、とにかく遅いのだ。脱獄版が、通常のプレイをほんの僅かコマ落ちさせた程度であるのに比べ、こちらで録画した動画は、カクカク動画という代物ですらない。ぱらぱらマンガを通り越して、紙芝居のレベルだ。少なくとも、当方が求めているiPad録画からは、かなり開きがある。今後のアプデに期待・・・できるのだろうか。


それでは、Appによるキャプチャでなく、PCを使ったキャプチャはどうだろうか。今回、そちらも試してみた。使用したのは、キャプチャボードのColossusとHDMI入力の組み合わせ。iPadからHDMIで出力し、それをColossusでキャプチャする、という作戦だ。


結論から言うと、Colossusを通してPCのモニタに映るゲーム画面は大幅に遅延するものの、キャプチャには完全に成功。画質も、当然ではあるが脱獄版DRよりも良い。また、音声もきちんと録音できる。

今回は、アップルのHDMIコネクタのColossus直付け録画と、AppleTV+AirPlayによるワイヤレス録画の両方を試してみた。当初の予想では、AppleTVではゲーム画面のミラーリングは無理かな?と思っていたのだが、実際に試してみると、ケーブル直繋ぎのときと全く遜色ない動画が録画可能だった。・・・こりゃ、コネクタいらないですな。


しかし、安心するのはまだ早い。最大の問題は、アプリの方にある。実はゲームのAppには、AirPlayに「対応している」ゲームと「対応していない」ゲームがあるのだが、していないゲームの方が動画撮影が上手く行くということが分かった。

AirPlayに対応していないゲームの場合、単純にiPadの画面とPCのモニタがミラーリングされる。そのため、ゲームをプレイするときは手元のiPadを見ながら操作すれば良い。仮にPCのモニタに映る画面は遅延していたとしても、そちらを見ずに操作できるため、動画キャプチャに何の支障も無い。Heroes vs Monstersなんかはこのタイプで、無事に動画撮影ができた。(今度、動画サイトに投稿してからご紹介したい。)


一方で、「AirPlay対応」をうたっているアプリはくせ者だ。例えば、Air Supremacyなどは「AirPlay対応」なのだが、この手のゲームの場合、メイン画面はAirPlayの方にしか映らず、手元の画面はコンソールやマップなど、全く違う画面になってしまうのである。そのため、実際にプレイするときにはPCのモニタを見なければならない。ところがどっこい、その画面が大幅に遅延しているので、プレイにならないのだ。


下の画像は、SGASをAirPlayでプレイしているときのPCモニタの画像。手元の操作から3~4秒程度遅延しており、まっすぐ飛ぶことすら難しい。


こちらの画像が、手元のiPadの画面に映っている画像。お分かりのとおり、レーダーしか映っていないため、これを見て機体を操縦することは不可能。モニタに映る画像と一緒の画像が映ってさえいれば、何の問題も無かったのに・・・。


ちなみに、入力端子のあるテレビでもAirPlayを試してみたのだが、キャプチャボード経由よりはマシとしても、やはり若干は遅延する。そもそも遅延があるAirPlayなのに、それに対応したゲームをつくるとか、何か間違ってるだろ・・・。


結論を言おう。AirPlayに「対応していない」ゲームについては、PC上でHDMIコネクタまたはAppleTVを通じて完全な動画をキャプチャ可能。しかし、AirPlayに「対応している」ゲームについては、現状では脱獄してDisplay Recorderを使うのがベストだ。

・・・ていうか、実際のところ、AirPlayに対応してようがしてまいが、そんなことは関係無し、脱獄+Display Recorderがベストだったりするのが、困るところだ。