さて、約1年ぶりの記事更新だ。久々にご紹介したいアプリ(サービス)があったので、書いてみようと思う。

今回は、

「究極に楽ができる」

OCN家計簿というサービスと、それに連動するzaimというアプリについてご紹介したい。
 
※「OCN家計簿」とは、ブラウザ上で使用する無料のオンラインサービスであり、App storeで購入できるアプリではない。

まずは、実際のイメージからご覧いただければと思う↓
 

【公式サイトURL:http://kakeibo.ocn.ne.jp/】

 

※無料で利用可能なオンラインサービス↑
 
そして、↑このOCN家計簿と連動してくれる「zaim」というアプリ↓についても、合わせてご説明しようと思う。
 

 

【zaimアプリURL:http://itunes.apple.com/jp/app/zaim-wu-liaono-jia-ji-bu-zhi/id445850671?mt=8】

OCN家計簿と連動するアプリ(App storeで無料DL可)
 
このzaimアプリは、iPhoneやiPadでApp storeでダウンロード(無料)できる。使い方としては、このzaimから入力した家計簿情報が、OCN家計簿に連動するイメージだ。(詳しくは後半で解説)


■■■家計簿が自動で入力される■■■

このOCN家計簿は使い方によっては、
 
「本当にほとんど何もしなくてもいい」
 
という画期的な家計簿だ。
 
というのも、自分や家族が持っている
 
・銀行口座情報
・クレジットカード情報
 
さえ、あらかじめこのOCN家計簿に登録しておけば、

・「収入」
・「支出」
・「預金残高」

などの管理をすべて”自動”で行ってくれるからだ。
 
(もちろん、ジュースの自動販売機などで支払った「現金」については、zaimアプリなどで別途手入力する必要はある。だが、基本的にカードで支払うようにすれば、入力する手間はほとんどなくなる)
 
具体的なイメージはこんな感じだ↓

 
【銀行口座とクレジットカード情報を「OCN家計簿」に追加する機能↓】
※あらかじめ、各金融機関のオンラインサービスが使えることが必要条件
 

 

 

 

 

 
【口座情報の追加が終わると「収入」と「支出」データが自動で反映される↓】
 

 

 
【追加したすべての銀行口座の残高の合計金額が一発で把握できる↓】
 

 


↑マスキングで少し見えにくいかもしれないが、イメージとしてはザッとこんな感じだ。
 

■■■「費目」も自動で入力される■■■
 
さらに驚きなのが、一度、クレジットカードで支払ったり、銀行口座から引き落とされた情報は、次回以降「費目」も自動入力してくれる機能だ。

たとえば、

・水道 ⇒ 水道・光熱費
・ソフトバンクM ⇒ 通信費
・アップル アイチューンズ ストア ⇒ ビジネス費
 
など、毎月金額が異なるデータであっても、クレジットカードや銀行口座引き落としにしているデータついては、
 
「自動で費目を設定」
 
してくれる。

※ただし、初回だけは費目を設定する必要がある
 
もちろん、クレジットカードで1回限りの品物を購入したときなどは、その都度入力する必要はあるが、それでも、こうした毎月掛かる余計な手間が、
 
「最低限の作業」
 
だけで済むことは間違いないだろう。
 

■■■気になったときだけ見る■■■
 
あとは、
 
「やばい、今月、ちょっとお金使い過ぎちゃったかな?」
 
と思ったときには、このOCN家計簿にログインするだけで、

・全財産(すべての銀行口座の残高)
・収入-支出=残高

が一発で確認できるので、非常に気楽になれる。
 
特に、
 
・複数の銀行口座
・複数のクレジットカード
 
を所有している人ほど、その絶大な効果を味わうことができるはずだ。
 
ログインしてチェックするだけで済むので、1分もあれば終わるだろう。

 
■■■二重計上には注意!■■■
 
ただし、このOCN家計簿も決して「万能」ではない。
じつは、1点だけ注意したい点がある。
 
それは、支出欄が、
 
「二重計上」
 
されてしまう場合があるのだ。
 
具体的にはこのような感じだ↓
 

 

 
↑こちらはトウキョウアサヒヤショテンで本を購入したデータだが、クレジットカードで購入した場合、システムにおいてすべてのデータを拾ってきてしまうため、
 
「未確定データ」
「確定データ」
 
の両方を二重計上してしまう場合があるのだ。

※クレジットカードデータによっては、1つの電文で済む場合もある(未確定→確定データにあとから自動で切り替わる場合もある)
 
もちろん、対処法はある。

具体的には、未確定データを「計算対象に入れない」ように、OCN家計簿の「家計簿リスト」の左側にあるボタンを「◯」→「-」に変更すれば大丈夫だ。

イメージとしてはこんな感じだ↓
 

 


↑ちなみに、「未確定データ」は、クレジットカードを使ったあと、すぐにOCN家計簿に反映されるが、「確定データ」は、概ね1~1ヶ月半後くらいあとに反映されるため、少し時間を置いてからまとめてチェックするといいかもしれない。


【ATMから引き出したお金にも注意】
 
また、ATMから銀行口座に預金してあるお金を引き出した場合も注意が必要だ。

出金データが自動で計上されるため、引き出した「現金」を使って物を購入し、zaimアプリを使って支出を入力すると、

・ATMからの引き出した現金
・現金を使って物を購入した代金

が、両方とも支出として計上されてしまうため、ATMからの引き出した現金についてもあとから「◯」→「-」に変更しておくとよいだろう。

 
■■■「分析」することに時間を割く■■■
 
ところで、私が家計簿をこのソフトに変えてから何が一番良かったかというと、
 
「入力する時間が減った」
 
ことで、
 
「分析する時間が割けるようになった」
 
点だ。
 
ちなみに、
 
「分析」
 
と言っても、そんなに”カッコイイ響き”的なことは何ひとつやっておらず、直近3ヶ月くらいの支出を振り返って、自分がいったい、
 
「何に」「いくら」
 
使ったのか、月ごとのデータをチラッと確認し、支出の大きい3項目くらいの費目と個別明細をじっくりと眺めて、
 
「あーー、来月は少し外食を控えよう・・・」
 
と、過去の自分の行動を見つめ直す程度だ。(ただ、これをするだけでも、節約の意識は少しは高まっている)

※パソコンであれば「円グラフ」などで費目を見ることもできる
 

■■■まずは「事実を把握」することに集中■■■
 
ちなみに、このOCN家計簿は、好きな名前で「費目」を自由に設定(ただし5つに限る)できるため、使いこなせば、自分が設定した費目ごとに、
 
「目標金額」
 
を設定することもできる。

たとえば、イメージでいうとこのような感じだ↓
 

 


↑目標金額200000円に対して、個別の費目ごとに目標金額を割り振ることができる。

この機能は、他の家計簿アプリにもある機能だが、家計簿が好きな人でもない限り、いきなりココまでやることは、個人的にはあまりおすすめしない
 
それよりもまずは、
 
「事実を把握する」
 
ことに最初の半年間は集中した方が無難だ。
 
最初からいきなり、アレコレやろうとすると、
 
「費目の設定すらやらない(事実の把握すらしない)」
 
ことにもなり兼ねないからだ。

(私はの知り合いは、アレコレやろうとした結果、長く続かず、肝心な「費目の設定」すらやらなくなってしまった・・・)

 
■■■セキュリティは大丈夫か?■■■
 
ところで、
 
「銀行の口座情報とかって・・・セキュリティは大丈夫なの?」
 
と、思われる方も多いはず。
 
OCN家計簿のセキュリティは、
 
「FISC」
 
と呼ばれる、内閣府所管の財団法人である金融情報システムセンターが発行しているガイドライン(安全対策基準)に基づいて管理されているらしい。

だが正直、そのようなことは、口だけなら誰でもいくらでも言える話だ。
 
たとえ、どんな素晴らしいシステムでも動かしているのは人であるし、管理するのも人だ。
 
今の時代、国ですらどこまで信用できるかわからないなか、個人情報が企業に筒抜けになっていたとしても、まったく不思議には思わない。
 
だが、個人的には、そこは自分自身で、ある程度対応策を取ればいいと考えている。

 
■■■貯蓄用の口座は登録しない■■■
 
たとえば、セキュリティ面を真剣に考えるならば、貯蓄用の口座を1つか2つ持ち、その口座だけは、OCN家計簿に登録しないというのも手だ。
 
私の場合、守る資産が、たかがしれているので、せいぜい海外銀行口座を除き、すべて登録している。
 
理由は、(ほぼ)全財産の動きを「常に」把握しておきたいからだ。

銀行の預金残高などはすぐに忘れてしまうだろうし、仮にどこかに書き残していたとしても、今度は書いた所を忘れたりしてしまうだろう・・・
 
また、どちらかといえば、
 
「個人情報が漏れて、財産がむしり取られるリスク」
 
よりも、
 
「財産を把握できないで、いつの間にか金欠になるリスク」
 
のほうが個人的には高いと考えているため、概ねすべての口座情報を登録している次第だ。

 
■■■OCN家計簿の関連URL■■■
 
ちなみに、OCN家計簿の使い方は公式サイトで、きちんと説明しているため、こちらをご覧になれば、操作は簡単に行うことができると思う。

【公式サイトURL(マニュアル)】
http://kakeibo.ocn.ne.jp/howto/manual/
 
ただし、いきなりすべての機能を使おうとはせず、まずはOCN家計簿に新規登録したあと、

・口座情報追加(銀行口座とクレジットカード情報の追加)
・費目の設定(たとえば「スポーツジム」費など好きな名前の費目が設定可能)

↑こちらの2つの作業に集中するだけでOKだ。
 

■■■zaimアプリ■■■
 
あとは最後に、zaimアプリについても簡単にご紹介しておこうと思う。
 


App storeで無料DL可能なOCN家計簿と連動するアプリ

 
冒頭でも簡単にご説明したが、このzaimアプリはOCN家計簿と連動しており、どうしても「手入力しなければならないとき」だけに使うアプリだ。
 
もちろん、OCN家計簿に直接入力することもできるが、このアプリを使う最大の理由は、

「ログインが不要」

だからだ。(初回のみログインが必要)

OCN家計簿は、そのサービスの品質上、ログインIDやPW管理がかなり徹底しているため、iPadからログインしようとした場合、「1Password」などの”自動ログインアプリ”を使うことができず、ある意味で少し面倒な部分がある。

ところが、ここにzaimアプリを連動させることで、こうしたデメリットを解消できるというわけだ。

【zaimアプリの具体的な機能】

それでは、簡単にzaimアプリの具体的な機能をご紹介しておこうと思う。
たとえば、自動販売機でジュースを買ったときなどは、このzaimアプリに、
 
「110円」
 
と入力するだけでいい。
 

 


↑「食費」というカテゴリー(費目)を選んで「110円」と入力した画像だ。
 
すると、OCN家計簿に「飲食」という費目で「110円」というデータがリアルタイムで上がってくる。
 
実際に入力するした結果は、
 

 

 

 

 

 
↑このようにすぐに反映されてくる。

【zaimアプリとOCN家計簿の連携方法】

ちなみに、zaimアプリにはユーザIDとパスワード(自分で設定)があるので、そのユーザIDとパスワード情報をOCN家計簿に登録するだけでOKだ。

このやり方についても、公式サイトに詳しく説明されているので、参考までURLをお伝えしておきたい。

【公式サイトURL】
http://kakeibo.ocn.ne.jp/zaim/#section04

ちなみに、zaimアプリにも「分析する」という機能が備わっているが、当然ながら「手入力したデータの範囲内」でしか分析できないため、基本的にはあまり使う必要はないと思う。

その他、zaimアプリの「登録方法」や「支出を入力する方法」に関する詳しい記事についても合わせてご紹介しておく。

【登録方法のURL】
http://nanapi.jp/27503/

【支出を入力する方法のURL】
http://nanapi.jp/27533/

※くどいようだが、その他の機能(分析ツールなど)は基本的にあまり使う必要はない


■■■終わりに■■■

さて、ザックリとしかお伝えできなかったが、「OCN家計簿」と「zaimアプリ」のメリットはなんとなく伝わっただろうか?

今の時代、ITをどれだけ駆使できるかで「時間効率」が驚く程変わってくることが、少しは共感していただけるとうれしく思う。

個人的に、家計簿はお金に関する「守りの戦略」だと考えており、その時間はITツールなどをフル活用して極力短くし、代わりに空いた時間を使って、

「攻めの戦略」

に時間を投資したいと考えている。

PS:話は変わるが、スティーブン・R・コヴィー博士(7つの習慣の著者)の訃報(死去)のニュースを受けて、非常にショックを受けた。自分はiPadに出会う前までは、フランクリン・プランナー(手帳)に7年間お世話になっており、時間の効率化を中心にいろいろなことを教わった。

そして、博士がおっしゃっていたなかで、私が特に印象的だった言葉を同時に思い出した。

「最も重要な金銭的資源は、収入を得る能力である」

↑私が「攻めの戦略」に時間を投資したい理由の原点はココにあった。

博士のご冥福をお祈りするとともに、限られた時間を使って「第二領域」に注いでいけるように、これからも全力を尽くしていきたい。