「謎解き伝説のミステリー

平安時代に隠された7つの謎がわかる 

神社仏閣2時間スペシャル」

2024.7.27  テレビ朝日


こんばんは~照れ

今日は先日予告した、こちらのバラエティー番組のことを書いていきます。

もともと都市伝説とか好きで、観に行った映画「陰陽師0」がかなり気に入った次女(中2)が、録画した番組で。

私はお相伴しただけでしたが、なかなか興味深いところもあったので、記録しておきたいと思います。

MCは、爆笑問題の田中さん、太田さん、それと阿川佐和子さん。
コメンテーターとしては、

歴史学者で国際日本文化センター教授の磯田道史さん。

(“英雄たちの選択“の人ですウインク)


高野山 真言宗 功徳院 住職 松島龍戒さん

ビビる大木さん、那須雄登さん(美少年)、市川紗椰さん


他に、現場訪問?の方たちや学者先生がたくさん出演されているのですが、ちょっとそこまで記録できませんでしたニヤリ


この番組はタイトルどおり、謎解き番組で。

謎を複数あげて、ひとつずつ解明したワードを、最後に全部を組み合わせて、メインの謎を解き明かすワードをつくる番組です。


細かい謎を全部視ないと、最後のメインの謎が楽しめない構成になっていますニヤリ


今回のメインの謎は

『藤原氏が栄華を極めることができた理由』で。


それを解くための謎は7つ。

ひとつひとつ、ふり返っていきたいと思います。


謎①『紫式部出世の謎』

紫式部邸宅跡の盧山寺は、紫式部の住んでいた頃は別の場所にあったそうですよ。

紫式部邸と、藤原道長邸がご近所さんだったことが、紫式部が道長の目に留まった理由!?

となっていました。

(え、為時邸って洛外だったの?そこにビックリニヤリ)


謎②

『呪いで力を!?巨大寺院の謎』

巨大寺院とは、法成寺のことです。緑色の瓦(緑釉瓦←貴重で高価、天皇クラス)が紹介されていました。

法成寺跡の礎石があるんですねびっくり

道長がこの巨大寺院を建てたのは、呪いの全盛期であるこの時代、周囲に恨みを買っていた道長が罪悪感を払拭するために建てたのでは!?ということでした。
紹介されていた呪いの人形↑


謎③

『国を動かす安倍晴明の謎』

大将軍八神社が紹介されていました。

平安京遷都に合わせて、陰陽道の天門の地に、桓武天皇の勅願で創健した神社だそうですね。

(こちらwiki情報ニヤリ)

年に1度、陰陽寮が作成したカレンダー(暦のことだよね?えー)を境内で広げていました。

天体観測をして、星に異変があれば、政変の予兆として報告することもあった陰陽師。

平安時代の星の動きを再現して、どんな星の異変が当時あったのか、調べていました。

(皆既日食、実際にあり。他にハレー彗星や星同士の接近など)

天の動きは天皇の振る舞いに影響し、天皇の振る舞いは天の動きに影響すると考えられていた時代。

陰陽師は天体観測などの最先端の学問で政治に影響を与えることが出来た!?という結論。


謎④

『紫式部と清少納言の仲の謎』

石山寺が紹介されていました。

紫式部と清少納言は会ったことないとハッキリ放送したうえで、先に枕草子を書き、宮中でレジェンド的存在だった清少納言のことを、紫式部はプレッシャーに思っていて。

京を逃げ出して石山寺で源氏物語を書いた、としていました。

(この掛軸を所蔵しているらしい)

漢学の知識をひけらかすと嫌われ苦労していた紫式部にとって、清少納言の名声は気にさわるものだったのでは!? 嫉妬と憧れがあったのでは、ということでした。


謎⑤『文章に書き加え!? 安倍晴明の謎』

神護寺が登場していました。

上野の特別展の宣伝か?と思ってしまいましたけど。

実は安倍晴明はこの神護寺で、陰陽師になりたての頃に、ある儀式に参加しているそうです。

なんとこの儀式を、この番組で今回再現チュー

番組の目玉になっていました。

五帝祭

天皇家に伝わる霊剣を再生する際に行った祭祀

960年に、国を守る力があるとされた霊剣2振り(百済から伝わった?)が火事で焼失したため、再現された刀に霊力を宿す儀式を行ったそうですびっくり

この驚きの儀式を、古文書をもとに再現したのは、安倍晴明の儀式を継承しているという、福井県おおい町天社土御門神道本庁の方↓
祝詞が小声なのは、神様と話す言葉だからだそうです。
本来は3日3晩寝ずにやる儀式だそうで。

(この間の光る君への晴明だチュー)


京都学・歴彩館に所属されている古文書↓では

なんとこの儀式を主導していたのは晴明でない、と判明びっくり

晴明は陰陽師得業生として奉礼という、後方にいて祝詞を読み上げる役を担当していて、

正面で儀式を主導し、祝[ほふり]を担当したのは、天文博士の賀茂保憲だそうです。

この古文書、安倍晴明の子孫に仕えていた若杉家の蔵から発見されたそうですが。

スゴい口笛よく残っていたわね。

最後のほうで、主導者が保憲でなく晴明かのように書き換えられている部分があって。

自分の名声を長く残すことで子孫を守ろうとしたのでは!?ということでしたグラサン


謎⑥

『新解釈!道長の和歌の謎』

“この世をば~“

の有名な和歌の新解釈をしたのは、以前に私が著作を読んだことがある、山本淳子先生でした。

今回の舞台は三重県明和町にある斎宮歴史博物館!
↑行ってみたい爆笑
あの実資の“小右記“が所蔵されているそうです。

あの和歌は、小右記に記録されていますからね。

和歌が詠まれた日は、実は満月でなく、十六月だったそうです。

だから望月の月は頭上にある夜空の月ではない。

月は昔から皇后を指します。

そこからの新解釈ルンルン

この歌は、紫式部が親王誕生の際に詠んだ月を盃にみたてた歌にヒントを得て

宴席のみんなと共に盃を交わせたことと、娘たちの幸せを喜んだ、優しい父親の詠んだ歌、ということだそうですニヤリ

謎⑦

『前代未聞!藤原氏陰謀の謎』

これはいわゆる“寛和の変“のことですね。

花山天皇が出家した元慶寺が登場していました。

行ってみたいチュー
道長はまだ若く下っ端働きでしたが、天皇をそそのかして出家させてしまった、兼家(道長父)と道兼(道長兄)の陰謀は、平安時代最大のクーデターといわれているそうです。

(クーデターか?)

テレビ初公開だという、事件を描いた掛軸が映し出されていました。

この陰謀に荷担していた、とされたのは安倍晴明ニヤリ


出家したその日に、星の異変を報告しているそうで。

実はもっと早く星の異変に気付いていたのに、天皇を出家させるために、わざと遅れて報告したのでは?ということでした。


この事件の後、晴明は陰陽師として大成し始めますからね。

まぁ、あり得る話ですてへぺろ


さて。

やっと7つの謎をふり返り終わりました。

この7つの謎から引き出した、メインの謎を解くためのワードはこちら↓

忍者びっくり
もちろんこれを言い出したのは磯田さんです。
(忍者、好きだからねニヤリ)

要は、情報収集をして事前に察知していてから、信頼される占いや報告が出来たのでは?ということでした。

陰陽師が操る式神=忍者
とも言っていましたが。

こうなってくるとほとんど、愛読しているQEDシリーズと結論はほぼ同じですね。
タタルさん(QEDの主人公)も似たようなこと言っています。

最もだと思いますが、歴史学者がおおっぴらに言うようになったか、とちょっと感慨深い照れ

なかなか切り口がおもしろくて。
興味深い番組でした。

長くなったのでこの辺で。

お読みいただき
ありがとうございました。