こんばんは~
毎週『光る君へ』の記事を書いている身としては、なかなか面白い映画でした
(以下、ネタバレあり⚠️)
私たち世代の、映画「陰陽師」といえば、野村萬斎さんが安倍晴明を演じた、夢枕獏さん原作のもので。
今回の映画も、夢枕獏さん原作ということですが、だいぶ雰囲気が違ったな~と思いました。
と言っても、野村萬斎さん演を観たのはもうだいぶ前で。
あんまり覚えていないのですが💦
今回の映画では「0ゼロ」とタイトルだけあって、安倍晴明の青春時代というか、20代の若い頃を舞台としています。
(正確には27才。劇中で年齢を聞かれて応えるシーンあり)
まだ陰陽寮の学生[がくしょう]で、陰陽師という、律令制下の官人となることに、なんの魅力も感じていない、若き日の晴明。
(山﨑賢人さん演)
ただ育ての親であり師である、陰陽博士・賀茂忠行(國村隼さん演)への義理で、陰陽寮の学生でいる。
けれど彼には真に、陰陽師としての才があり、その才を怖れる者が仕掛けた事件に、晴明は巻き込まれていく。
その者は、晴明が幼い時に彼の両親を殺した犯人だった!
(というのがネタバレストーリーです)
当然、史実の安倍晴明とはかけ離れたストーリーですが、
平安時代の官人たちの様子が映像化されているのは、なかなか興味深かったです。
美術装飾や衣装などが、あまり日本の平安時代っぽくなく、どこか中国風に感じましたし、
これ風俗考証の専門家から見たらどうなの?と思うシーンも多かったのですが
なにか意図がある演出なのでしょう。(テキトー発言)
晴明の相棒役である、源博正(染谷将太さん演)は、年の離れた従兄妹の徽子[よしこ]女王(奈緒さん演)が好きで、徽子女王も博正のことが好きなのに、言い出せないでいるうちに、
時の帝(板垣李光人さん)が徽子女王を見初めてしまって・・・
彼らの恋バナと、陰陽寮の人たちの出世争い?みたいなことが、絡み合って、なかなかハラハラさせられるストーリー展開となっていました。
官人になることは、学生にとってホント狭き門で、学生のうち優秀な者がなれる得業生がひとり死んだ(殺されるの)ことで、空いた席をめぐってみんな必死に争う
『光る君へ』で試験に落ちまくっている、まひろの弟・惟規が自然と連想されて。
惟規の場合は、中務省に属する陰陽寮でなく、式部省に属する大学寮だけど、似たような出世争いはあったのかもな~なんて思ってしまいました
陰陽師ですから。
当然、陰陽道や呪術に関する発言や解釈もあって。
それらもなかなか興味深かったのですが。
映画のセリフ覚えられないので
今度、ノベライズを借りて、その辺りを復習みようかな~と思っています。
占いは統計学だ、とか、現代っぽいことも言っていましたが。
それって、平安時代でも通った理屈なのかしら?
陰陽道については勉強し損なっているうえ、苦手分野でもあるのですが(理数嫌い💦)
平安時代の理解には必須ですよね~たぶん
この辺り、よく考えたら古代史でも重要なジャンルなので。
少しは学ばねば
時の帝・村上天皇を演じられた、板垣李光人さん
プレイボーイ帝、ぴったりだったわ
村上天皇って、紫式部のご先祖がお仕えした帝で、源氏物語の桐壺帝のモデルって云われているらしいですね。
最近ちょっとこの辺りの時代にも『光る君へ』のお陰で興味が出てきました。
大河ドラマさまさまです
以上、
映画の感想だけでない
「陰陽師0ゼロ」レビューでした
お読みいただき
ありがとうございました。