こんばんは~
今日も『光る君へ』雑記です。
この間の回の最初のほうで、
(板谷由夏さん演)
道隆自身も、陽キャだったみたいですが(明るい性格で美男、宮中女房に絶大な人気あり)
仕事ぶりとしては陰湿な話も多く伝わっているので。
とりあえず大河としては、この方を、ゴッドマザー的な存在として押し出してきたのでしょうね。
貴子は、高階成忠の娘で。
(生母不詳)
大和守などの地方官を歴任した父・成忠は、いわゆる受領階級の人でした。
円融天皇の時代に、宮中へ内侍として出仕し(高内侍といわれた)、宴に招かれるほど詩文(漢詩)に長けた才女として有名だったそうです
儀同三司母として、百人一首にも選ばれています(54番)
儀同三司
=長男・伊周の官職、准大臣(大臣の下、大納言の上)の唐名。
『光る君へ』では、とにかく自信たっぷりの、押しの強いキャラで。
自分の息子のことを、
”漢詩も和歌も、笛も弓も、誰よりも秀でている”
などと言ってしまう
とても友達にはなれないタイプの女だ💦
私はとても十代に見えず、のけぞりました💦
(定子って、24くらいで亡くなるのよね~)
まぁ、明るく芯の強い定子としてはピッタリかもしれませんが。
そもそも高階氏って?
よく知らなかったので、調べてみたら、天武天皇の皇子・高市皇子の後裔なんですってね
マンガ『天上の虹』の愛読者なので、高市皇子はもちろんわかる
高市皇子の子・長屋王の子孫、のちには長屋王の弟・鈴鹿王の子孫、などの同系統の後裔が、複数回にわたって高階真人姓を下賜され臣籍降下しています。
その中で目立ったのが、長屋王の子・桑田王の後裔である峯緒王の子孫で、貴子の父・高階成忠はこの系譜に入ります。
娘・貴子の夫、藤原道隆が関白に就任し、孫の定子が中宮に冊立されたことから、成忠は従二位となり、高階氏として初めて(初めてなんだ)公卿に列したそうです。高二位と称されました。
けれど栄達した期間は短く
成忠の息子たちは、甥の伊周・隆家が引き起こした「長徳の変」に連座し、流罪となっているそうです
(成忠は出家していたため罪に問われていない)
一方で、成忠には弟がいて。
敏忠というのですが。
この方、道隆が関白に就任した頃に亡くなっていて。
中関白家の栄光のおこぼれに預かれなかったみたいなのですが。
敏忠の息子・業遠は、
受領として地方官を歴任しつつ、東宮時代の三条天皇に仕え、
のちにはなんと
藤原道長の家司も務めたんですって
家司!
先日調べた時はわからなかったけど。
先日に書いた、道長の家司・藤原公則よりだいぶ頼りにされた、有能な人だったらしいですよ
(藤原実資の小右記に”無双の者”と評されているそうです)
この業遠の四男・成章の妻が
なんと紫式部の娘・大弐三位
ここで、主人公の系譜につながるのか~ビックリ
成章は、道長派の受領として知られ、道長から圧力を受け東宮を辞した敦明親王(小一条院)の従者から、荘園のことで揉めて暴行を受けたりもしていますが。
そのかいあって?
最終的には正三位までになり、
大叔父である成忠以来の、高階氏として公卿に列する誉れを得ています。
最終官職は太宰大弐。
妻で、四男・為家の母である藤原賢子の通称である”大弐三位”は、
賢子自身の位階である従三位(藤三位と称した)と、
夫・成章の官職である”大宰大弐”を組み合わせたものなんだそうです
賢子は、成章との前に、藤原道兼の次男・兼隆とも結ばれていて、一女をもうけているそうですから。
大河ではどう描かれるのか、
そこまで描かれないのか。
楽しみですね
だって、あの道兼(まひろの母を殺した)の息子と、
まひろと宣孝の娘(賢子)が、
結ばれているんですよ!
おもしろくない?
母娘バトル、起きるか?
でもこれには別の説もあって。
賢子の最初の夫は、道兼の次男・兼隆ではなく、
藤原為光の四男で兄・斉信の養子となる、公信だという説もあるんですよ。
(兼隆と公信、同じ官職の経歴があるため、記録の解釈が複数ある)
斉信、金田哲さんが演じられていますが。
最近あんまり出てきていないですね
そもそも紫式部の没年には様々な説があって。
この大河ではどこら辺にもってくるのか、未知数
賢子が、のちに後冷泉天皇となる親仁親王の乳母となる万寿2年まで、生存したことにするのか、しないのか。
どちらかで、大河としての物語の結末が、だいぶ変わってくるはずですが。
どうするのだろう?
なんか今の調子では、賢子が少女のうちに、まひろ退場の可能性が高いかもな
(なんとなくそんな気が)
系図好きとしては、いろいろな登場人物を、出来るだけ結び付けて出演させてほしいですが。
(みんな親戚よね)
大河でそれをやると、わけわかんなくなるのも事実
まぁ『光る君へ』のラストで、まひろが何歳かは、あんまり想像しないほうがいいかな、と思います
また長くなりました。
妄想はこの辺で
お読みいただき
ありがとうございました。