大河ドラマ「 鎌倉殿の13人」

第38話「時を継ぐ者」

2022.10.2放送

NHK総合,BSプレミアム

こんばんは~照れ
 
だいぶ間が空いてしまいましたが、
やっと「鎌倉殿」です。
 
以下
ネタバレ
史実バレ注意
 
まず、いつものように
オープンロールをチェック!
したのですが。
 
役名つきクレジットの役者さんが
寺の若者(回想)だけだったので。
 
失礼ながら今回は省略させていただきますニヤリ
 
新しい登場人物があまり増えないというのに、
メインの登場人物が
ひとり、ふたりといなくなり。
 
ネット噂どおり、このままホントに
”そして誰もいなくなった”になるのかしら?キョロキョロ
 
13人に限定すれば
義時がいちばん若年なので。
最後にいなくなるのは、あまりに当然で。
そのオチはどうか?とも思うのですが。
 
オープンロールをチェックしている身としては、チェックする人がどんどん少なくなっていくのは~
ちょっと寂しいですショボーン
 
さて、そんな
新手の人物がいないこの38回は。
その前の37回とセットの回です。
 
歴史的には
「牧氏事件」or「牧氏の変」といわれています。
 
和田義盛の邸へ遊びに行った帰りに
拉致同然で、
執権・北条時政の邸(名越の館)へ閉じ込められてしまった、
鎌倉殿・実朝。
 
時政の味方になってはいるけれど、実は義時に通じている三浦義村は、鎌倉殿の身を案じて駆けつけてきた、和田義盛に言う。
 
「これは謀反だ。
俺は流れで執権殿に付いているが、小四郎が来たら寝返るつもりだ」
 
「・・わからん」
 
呟いた義盛は、なにがわからなかったのか。
義村の行動?
執権・時政が謀反を起こしたこの事態?
 
同じ日の日中には、実朝は義盛の邸で笑っていたというのに。
 
義盛は、この鎌倉の、陰謀ばかりの駆け引きの世界が
”わからない”と言ったように感じましたえー

(後のほうの場面を観たら、”あれ?ちょっと違う?とも思いましたけどグラサン
 
「わからなくていい。俺に従っていれば」
 
そう説き伏せる義村は
ひとクセある策士で。
副長~チューなのはいいのだけど。
 
この回では義盛の朴訥さ、
真ッ直なエネルギーが
ひたすら愛おしい回でしたウインク
 
無理やり奥まで入り込んだ義盛が目にしたのは。
太刀を抜いている時政。
 
「鎌倉殿が起請文を書いてくれねぇんじゃ」
 
ホントに困っている感のある時政に言われて、義盛は実朝に叫ぶ。
 
「書いちゃいなさい!!」びっくり

「起請文なんて後で破いちまえばいいんですから」
 
いいね~チュー
義盛らしいし、坂東の武士らしい爆笑
 
対する実朝は。
都の教養をがっちり仕込まれた、お坊ちゃまニヤリ
 
「粗末に扱うと、体中から血を噴き出して・・死ぬ」
 
真剣に怯えている実朝に
義盛は意気込む。
 
「そう言いますけどね~そんな死に方した奴、聞いたことないですよ」
 
説得力あって。
私ならそのまま、書いちゃいそうですけどてへぺろ
実朝は書かなかったみたいで。
(史実そうだから?)
時政はいちど実朝の近くを離れます。
 
そこには、この陰謀を企んだ張本人
りくがいて。
あきらめず時政をたきつけるガーン
 
けれど、義時の集めた兵が名越の館を取り囲んで。
時房の”鎌倉殿を引き渡すように”という声が聞こえてくる。
 
「鎌倉殿に、囲みを解くよう言わせてください。早く!!」
 
「しかし・・」
 
「痛い思いをすれば、あの子だって・・」
あの子!びっくり
鎌倉殿を傷つけようとしたうえに、あの子扱いプンプン
大罪人だ~りく様↑ 
この表情、マジ怖かったガーンガーン
 
兵と共に館の前にいる
義時・時房・泰時は・・・
なぜか平服ニヤリ
 
「父上はこれからどうなるのですか」
 
義時・異母弟、五郎時房は・・兄ほど覚悟が決まっていない様子。
その横では泰時も、またまた父親に噛みついている。
 
「どうされるおつもりですか」
 
「おまえは口を出すな」
 
「ならば何故つれてきた・・」
 
「口を挟まずにそこで見ていろ!」
 
怒鳴る義時。

「父上には死んでほしくありません」(時房)
 
若輩の息子だけでなく、ずっと時世を見てきたはずの異母弟にまで言われて。
義時は時房も睨む。
 
「太郎、これがわたしの覚悟だ。
鎌倉を守るためなら、父も子もない」
 
「父上は間違っておられます」
 
なおも食い下がる泰時に~
反論したのが。
意外にもこのお方びっくり
 
八田知家~口笛
 
いつものように胸元をのぞかせて
よいお声で~いい味、出していましたウインク
 
「いい加減わかってやれ。
このお人は、今まで何人も御家人を謀反の咎で殺してきた。
親だからって許したら、どうなる?
御家人すべてを敵に回すことになるんだよ」
 
そして義時に近づいて、言う。
 
「かまうことねぇ。首はねちまえ」

いいね~照れ
和田義盛といい。
八田知家といい。
坂東武者っぽいニヤリ
 
この荒くれな感じが~
この野放図な感じが~
まだ完成しきれていない武士って感じで。
鎌倉時代、て感じ。
 
「まずは鎌倉殿をお助けする」
 
比べると、義時の行動は綿密ですね。
けど、それは結局
父の助命をどこかで願っているかのようにも見えて。
 
ホントに父を殺す覚悟があったのかキョロキョロ
最後の最後まで・・・少しハテナでもありました。
 
一方、時政のほうは。
負けを認めているので、覚悟はとっくに出来ていて。
(最初から勝つ気なかったしニヤリ
 
唯一気がかりな、りくのことを
義村に託している。
 
鎌倉を離れて、京の娘夫婦(平賀朝雅&きく)のところへ行くように、手はずを整える。
「おまえが無事に逃げ延びたら、わしは鎌倉殿を引き渡し、降参する。
小四郎は親思いじゃ。
頭丸めて手ついて謝ったら、きっと許してくれるさ」
「ほとぼりが冷めれば、また会える日も来る」
 
四郎殿・時政が死ぬつもりなのが~わからない愛妻・りくではありません。
涙を流すこの場面↑
キュンときましたチュー
なんか、10代の頃のりえさんを思い出しましたよ。
勝気なお顔が~いつまでも似合う方だ。
 
執権を説き伏せる役を負った者として、門を開き、下人たちを引き連れて、姿を現した、三浦平六義村。
義時はいちおう下人たちに
”怖い思いをさせてすまなかった”と謝っていました。
そうよね~ニヤリ
同じ北条の使用人なのですから。
馴染みの人もいたはずです。
その中にりく様がいたことも。
義時は気付いていた~のだろうな。
一方の、玉〔ぎょく〕である鎌倉殿・実朝は。
義盛が固執している
”武衛”の本来の意味を、嬉しそうに講釈している。
 
上総介広常が三浦義村に騙されて
頼朝相手に連呼していた”武衛”
 
ここまで引っ張るとは思いませんでしたが。
上総介も、義盛も、
野放図な坂東武者である点は似ているから。
まぁ、いいかニヤリ
 
「いまはそれよりひとつ上の”羽林〔うりん〕だ」
 
実朝に言われて、
今度は”羽林”が気に入った義盛。
眼を輝かして
楽しそうに話すふたりに
緊張感あふれる政変の最中という雰囲気はない。
 
それがいい味で~照れ
なんか三谷ワールドにほだされてしまいました。
 
兵に取り囲まれた館を抜け出したりくは、時政の言に逆らって
京へ逃げることなく、
行くべきところへ行きました。
 
義理の娘・尼御台・政子のところへ。
時政が死ぬ気なのを伝え、
あれほど羨んだ政子の力にすがります。
 
「此度のこと、企んだのはすべてわたし。
四郎殿はわたしの言葉に従っただけ。
悪いのは・・わたしです」
 
鎌倉殿の正室、という
絶対的な位置にいた義理の娘に
嫉妬し、その力を凌駕しようと
りくはずっとあがいてきたのかもしれません。
 
その点で、りくはここでやっと
本当の意味で負けたのです。
 
りくの言を受けて
政子は弟のところ
兵が取り囲んだ父の館へ向かうのですが。
義時はやってきた姉を追い返そうとする。
 
「親殺しの汚名をきてもよいのですか?」
 
義時のアキレス腱、頼朝まで持ち出して。
弟を説得しようと言葉を尽くす政子。
けど、義時は命令する。
 
「尼御台を(御所へ)お連れしろ!!」
 
そんな息子の行動を
父は館の中にいてもわかっているのでしょう。
 
息子を親殺しにしないため、
考えた段取りを行動に移している。
 
「頃合いかな・・・」
 
時政は実朝に手を付いて頭を垂れる。
 
「鎌倉殿、この度は無理強いをしてしまい、申し訳なく存じます。
鎌倉殿の芯の強さ、感服いたしました。
いづれは頼朝さまを超える鎌倉殿となられます」
そう口上して、義盛に実朝を連れていくように言う。
 
「爺は来ないのか?」
 
「ここでお別れでござる」
 
泣きそうになった実朝が、
 
「来てくれ」
 
言うのに。
時政は首を横に振る。
 
「参りましょう、羽林!」
 
ここで元気よく義盛が言うのが
ズッコケるような~泣けるようなえーん
 
三谷マジックだわえー
 
重ねて言いますが。
実朝まだ13才くらいです。
お爺ちゃんと永久の別れになるかも、という場面。
成人の柿澤さんですが、
その悲しさ・せつなさ、よく表せていましたよウインク
 
最後に伝言を
この男↓に託した時政。
「小四郎に伝えてくれ。
後は託した、と。
北条を、鎌倉を、引っ張っていくのはおまえだ、と」
 
「承知つかまつった!!」
 
勢いよく義盛は引き受けたのに。
 
伝言を忘れてしまっていたガーン
 
押し黙ってしまった義盛↑のことをすぐ察して
 
「忘れたのか?」
 
と、ツッコんだ義時↓が~
おもしろくて爆笑
今回いちばんのツボ~チュー
 
こうゆう三谷ワールド
今まで付いていけないこと多かったのですが。
横田さんがスバらしすぎて~
今回はドはまりですよニヤリニヤリ
 
「すまん」
謝った義盛に代わって
実朝が伝言を伝えていました。
 
短いからね。
13才でも覚えられたのだろうね。
爺の最後の言葉だしね。
 
無事に御所へ帰っていく実朝が去ると。
 
「攻め入るぞ」
 
すぐさま、時房に言って立ち上がる義時。
 
「兄上!」
 
「まだわからんのか!?
父上は死にたがっているのだ」
 
ここで、ヘコタレヌ善人・泰時がまた進み出る。
 
「生きて、ご自分が犯した罪をつぐなってもらいましょう」
 
「甘い!!」
 
政子も食い下がる。
 
「子が親を殺すようなことだけはあってはなりませぬ。それだけは!」
 
「政〔まつりごと〕に私情を挟むことは出来ませぬ、尼御台」
 
あえて”尼御台”と言った弟の意図がわかったのでしょう。
姉・政子は、そんな義時に的確な返答をしました。
「わたくしは娘として、父の命乞いをしているのです!」
 
すでに破綻しているかのような実朝の治世。
そのトップにいた時政が、このような形でその座を降りた後。
鎌倉はどうなるのか。
実朝の世を安定させるためには、
北条が権力の座から降りるわけにはいかない。
時政の代わりに北条を継げるのは
義時しかいない。
けれど。
その義時が、父だからといって
謀反人・時政を討たずにいたら。
知家が云ったように
御家人すべてが敵に回るだろう。
政子にだってわかっている。
それくらいはわかっている。
けれど。
それでも父を助けたい。
それが尼御台・政子という人。
 
だから、政子は膝をつきました。
居並ぶ兵たちに
御家人たちに頭を下げました。
 
「方々、どうか父をお許しください」
この居並ぶ兵たちに
どれだけ有力な御家人がまざっているのか。
史料は語っていないし、
このドラマも細かくは語っていません。
 
けれどこのドラマでは
この人は確かにいたびっくり
八田知家↓
取り囲んでいる時は
いちばん館に攻め入りたがっていましたが。
尼御台が頭を下げたからでしょう。
時政の首を取りにきたのでなく
自害しようとしている時政を止めにきていた。
 
今回、大活躍ですよね~知家チュー
よく考えたら
13人の中で退場していないの、
文官の4人をのぞけば
和田義盛と八田知家だけですよびっくり
 
義盛は史実として
退場の時期がはっきりしていますが。
知家ははっきりしていないニヤリ
 
知家、今後どうなるか。
かなり注目です!!
 
無事に御所に戻った鎌倉殿・実朝に
抱きついた千世。
千世、いい子だな~照れ
お公家さんにしては威張らないし、
今のところかなり好感度高い音符
 
のえ、があれなのでキョロキョロ
 
華やかな役どころ、千世さまに頑張ってもらいたいです。
りく、退場しちゃったしね。
 
そのりく様の、最後の晴れ舞台?
その他を
次回は書きたいと思います。
 
 
お読みいただき
ありがとうございました。