大河ドラマ「 鎌倉殿の13人」

第29話「ままならぬ玉」

2022.7.31放送

NHK総合,BSプレミアム

こんばんは~照れ
 
今週の放送がもう終わったという時ですが、先週の分の残り
さっそく書いていきたいと思いますチュー
 
以下いつもどおり
ネタバレ
史実バレ注意
 
 
冒頭で
梶原一族の首桶が並んでアセアセ
(あの中に源太景季もいるのね~えーん)
神妙な顔の頼家の後ろで、
同じように神妙にしている時政と能員ですが。
太郎(頼時)相手に義時が言っていました。
 
「梶原殿がいなくなり、この先は否が応でも北条と比企はぶつかる。
その間に立って、まるく治めるのが私の役目だ」
 
そんな夫の発言に、比奈は
なにやら取り出してきて。
「お忘れですか?」
 
と起請文を出してきたニヤリ
 
あら~これ『吾妻鏡』に載っているエピソードね。
 
本来の史伝だと、
御所女房をしていた比奈(姫の前)を義時のほうが見初めて。
頼朝が義時に”決して離縁しない”と起請文を書かせたうえで、仲を取り持って、めあわせた、という話だったと思いますが。
(原文未確認てへぺろ)
 
このドラマでは、比奈のほうが義時に惚れて?押しかけ女房として北条にきたと思うので。
なんで義時が起請文を書くんだ?キョロキョロと、思いました。
つじつま合わなくない??
 
有名な『吾妻鏡』のエピソードをかなりぶっ込んでますからね~
この三谷大河ウインク
 
つじつま合っている時も多いけど、
なんか逆にギクシャクしている時もある気がするな~ニヤリ
 
頼家が、畠山重忠の所領(地頭を務めている)の土地争いのことで、乱暴な裁定をしていましたが。
(絵図の真ん中に線を引いていたガーン)
これも『吾妻鏡』に載っている有名なエピソードです。
 
一般的に
頼家が暗愚だということを示す
誇張されたエピソードだとされますが。
この場合はドラマと合致してよい出来になっていた、と思いました。
 
その前に比企能員に
言いたいこと云われていましたからね~強硬的になるのもわかるニヤリ
 
「義澄と盛長も去り、
もはや宿老たちの評議はあってないようなもの」(能員)
 
「これからは好きにやらせてもらう」(頼家)
 
「どうぞ。おやりください。
この比企が支えまする」
「支えんでもよい」
 
「ご遠慮なさいますな」
 
「遠慮ではない」
 
「(声を荒げて)
鎌倉殿のために!
申し上げておるのです。
この能員に万事お任せあれ。
そのうえで。
お好きになさればよろしい」
 
・・前から思っているのですが。
比企ってそんなに力あるの?
所領がそんなに広いわけでもなさそうだし。
軍事力もなさそうだし。
どっからくるんだ?
このゴリ押し?
(まぁそれは北条も同じだけどニヤリ)
 
嫁の父とはいえ
こちらは「鎌倉殿」なのですから。
頼家がイライラするのは無理もなくて。
 
そのイライラを
畠山重忠が持ち込んだ訴訟にぶつけてしまった感じでしたねニヤリ
 
ドラマの流れとしては、わかりやすくてよかったですが。
実際にはこんな乱暴な裁定が通るはずなく、のちにちゃんと調査・再裁定が行われているという説があるみたいです。
 
その後の
不埒者の念仏僧たちを処刑するよう指示した場面も、『吾妻鏡』に似たエピソードがあって。
 
史伝のほうでは頼家は、
僧の処刑を命じたのではなく、
着衣している黒衣を焼くよう命じただけのようです。
 
ヤフーで詳しい記事があったので、リンク貼っておきますね↓

 

 

ドラマだと、訴訟のときと同様、
ただイライラをぶつけているようでしたが。
 
まだ「鎌倉殿」になって日が浅いし。若いし。
頼みにしていた梶原景時を失ったばかりだし。

現実に自分の主君なら引いちゃいますがえー
 
こうゆう頼家のほうが、ドラマとしては人間味があってよいのかもしれません。
 
ホンモノの頼家はもっと有能で。
それゆえに御家人たちから怖れられ、疎まれたのではないかと、思いますけどね。
↑単なるイメージですてへぺろ
 
念仏僧たちの場面では
私のイチ押し
北条五郎時連(のちの時房) が大活躍で~爆笑
不埒僧の処刑を命じた頼家に諫言口笛
 
「民が念仏僧をありがたがるのは
暮らしが厳しいゆえにございます」
 
「おまえまでわしの邪魔だてをするか。
おまえも所詮は北条の手先か」
マジ怖い~頼家ガーン
ガンバレ!五郎気づき

「鎌倉殿を案じて申し上げているのです」
 
「また出た・・
みな同じことを言う。
わしのためと称して、腹にあるのはおのれの家のことだけではないか!」
 
そのとおりよ~ニヤリ
能員も、時政も。
けど義時や頼時・時連は別にしておいて~えーん
 
「僧を斬れば災いが起きます」
 
「天罰など恐れてはおらぬ」
 
「御子たちになにかあってもよろしいのですか」
 
このひと言に心が揺らいだ頼家。
いい奴なのよ~頼家も。
決して暗愚ではないし照れ
 
時連も側近くにいて
それをよくわかっている。
 
一生懸命、説き伏せて。
(内心、怖かっただろうな・・)
頼家の命を処刑→追放に変えさせていました。
よくやった五郎爆笑
(史伝にはないけどね~)
 
その前の場面でも時連は
頼時を頼家から引き離すよう
義時に助言していました。
 
ただ頼家たちと蹴鞠を楽しんでいるだけではなく、後々に公家たちと渡り合う心構えが、今からあるようなことも言っていましたよニヤリ
 
承久の乱の後に、初代六波羅探題南方になる人ですからね~ニヤリ
ただの伏線ですが、おもしろい!
時房ファンにはメロメロ嬉しい爆笑
 
「諫めるだけではなく
わかってさしあげることも大事です。
わたしはそう思うな」
笑顔がよい~チュー
康史~最高!
 
愛しの副長も耕史ですので。
Wこうじで
なんて大満足な大河ドラマなのかしら!
 
やっぱ理解しようと、
歩み寄る姿勢って大事ですよねウインク
(子育ても、部下育成も同じ)
 
比企能員も
北条時政もそれが足りない。
 
その点、せつ(若狭局)は
善哉が産まれて、つつじ(辻殿)のところへ入り浸っている頼家のことを切実に思っていて。
 
「誰が鎌倉殿の後を継ぐなんてどうでもいいの。
鎌倉殿にわたしのほうを向いていてほしいんです」
 
とまで言っている。
愛しているのね~口笛
 
そんなせつを、親戚の比奈は
(義理の従姉妹かな?)
助言を求めて政子のところへせつを連れて行く。
頼朝と同じように
頼家も人を信じられないのかもしれない、と政子は言い、せつに
 
「いっそ思っていることをぶつけてみれば」
 
と、アドバイス。
 
「誰も信じていないお人にですか?」
 
「信じてないけど、信じたいのです。わたくしにはそう見えます」
 
「わたしに出来るでしょうか」
 
「あなたにしか出来ないこと」
 
あの・・つつじは?
辻殿には出来ないの?
 
ツッコみたくなりましたがニヤリ
 
せつは素直に
政子のアドバイスを実行して。
「嫡男は善哉さまでけっこう。
わたしはただ貴方様とお話がしたいのです。比企は関りございません!
そうゆう者もおるのです。
それも退けては、鎌倉殿は本当におひとりになってしまいます」
 
と発言。
せつの親身な想いは
頼家の心を動かしました。
 
義時も親身に
夜に蹴鞠を練習する頼家に声をかけます。
 
「頼朝さまは他人を信じることをなさらなかった。
お父上を超えたいのなら、人を信じることから始めてみてはいかがでしょう」
 
頼家は考えた。
おのれはどうするべきか。
結果、
跡継ぎは一幡にびっくり
 
「せつは強い。
父上が母上と手を携えてこの鎌倉をつくったように、せつとなら、鎌倉をまとめて行けるような気がする。
わしは弱い。
信じてくれる者を頼りたい」
 
「良いと思います」
 
義時、賛同していたけど。
ホントに良いの?ガーン
 
りく様(牧の方)が知ったら~
激怒よガーンガーン
 
あの能員が
一幡が跡継ぎになって
大きな顔をしないわけないし。
 
頼家、そこまで考えて決めている?
 
舅の性格はよく選ばなきゃダメよ。
 
頼朝は舅の時政がノンキ親父だったから、うまくいってたんだから~びっくり
 
政子のおかげで
時政は源氏系統の御家人以外で
初めて国守になっていましたが。
(国司の最高位・守~従五位相当)
 
それまでも時政は駿河国の守護ではあったのです。
(だから富士の巻狩のときに采配を仕切っていた)
 
けど、守護は幕府の傘下で、主に御家人の統率や軍事力の確保を行うのが仕事で。
この時代はまだまだ、それなりに国衙が機能しているから、年貢を集めたりするのは国司の仕事。
朝廷の傘下であったわけです。
 
のちの戦国期などの守護大名とかとは違うので、ちょっと注意ニヤリ
(と自分に言い聞かせる。詳しくないので細かくは調べて下さい!)
 
朝廷の権威を重んじるりく様はこれには大喜びで。
 
「これで北条は名実ともに御家人の筆頭。
比企にようやく一矢報いることが出来ます」
 
とご機嫌。
時政も
 
「悔しがるのが目に浮かぶのう」
 
と目を細める。
そんな父と義母に
義時は大きめの声で
 
「父上。国守へのお取り立てをお願いしたのは、御家人に範を示し、この鎌倉を守っていただきたいからです」
 
政子も
 
「比企がどうのとか・・もう忘れてください」
 
そう注意をしてはいましたが。
義時たちの言うことなんか、まるで耳に入っていないかのようなおふたり~時政とりく。
 
(いちおう“戯れ言です”なんて言ってましたけどねてへぺろ)
 
比企との争いに熱中して。
千幡を跡継ぎにしようと目論んで。
あげくの果てに
よりによって頼家が病になるようにと、婿の阿野全成に依頼ガーン
「もちろん命を取ろうとは思っておりません。
しばらく病で臥せっていただければよいのです」
 
そんな都合のよい病って・・・ニヤリ
妻の思いつきに乗ってしまう時政も時政。
 
のちのち
実衣が夫の様子に不審を抱いたことから
義時が気付いて。
 
「余計なことはもう止めていただきたい!」
 
と、時政とりくは怒られていましたがニヤリ
 
「わたしたちは関りありません」
 
と、しらばっくれるりく。
呪いは全成が勝手にやっていることになりそう。
 
相変わらずヒドイね・・りく様ガーン
呪いがぜんぜん効かなくて。
 
「この役立たず!」
と仮にも主家の一族を
婿とはいえ罵っていて~ガーン
全成も他に後ろ盾がないからなんですかね。
義母にいいように言われ過ぎ~えー
 
このぶんじゃ
全成がどうにかなっても時政は動かないね。
 
義時もせっかくに状況に気付いたのに、正論を言うだけで
なんも解決しとらんぜよニヤリ
 
実務能力~じつはぜんぜんない?
 
比奈と政子は、せつに助言して
その結果、善哉でなく
一幡が跡継ぎになってしまうし。
 
それにあっさり同意した義時は
それに伴う困難をどう乗り切るか~ちゃんと考えているのかキョロキョロ
 
盟友・三浦義村は善哉の乳父で。
善哉が跡継ぎとなることを望んでいるのに。
いいのか~義時ガーン
 
この場合、義村は頼家側につかないよ。
一幡を排除する側に動くよ。
義村の知恵は使えないよ。
 
当然、時政とりくも一幡排除。
打倒・比企派だし。
身内が割れるよ~?
あ、もう既に割れているかグラサン
 
以前に全成を、亡き頼朝の跡継ぎにしようとした時も対立しているしね。
 
次は千幡(のちの実朝)
 
そのさらに後には
りくの娘婿の平賀朝雅が、 次期将軍に掲げられる。
 
旗が代わっているだけで考え方は同じ。
 
源氏は飾りに過ぎぬ、
という本来の考え方は義時も同じはずで。
(先週、梶原景時に確認されていた)
 
りくが勝ち抜きを目指す御家人闘争と、
義時の目指すものの何が違うのか。
 
ちょっとまだ見えなくてニヤリ
(主人公にもまだ見えていない?)
 
これからどうなるのか。
義時くんはこの難局をどうくぐり抜けるのか。
引き続き、見守りたいと思います。
 
にしても頼家。
 
「わしはもう蹴鞠に逃げることはせぬ」
 
なんて言っちゃってびっくり
 
やっとイライラから卒業できそうなのに。
 
阿野全成が呪いの人形を
御所に残してしまって~ガーンガーン
 
それを見つけた人が~いた!
 
鼓判官・平知康が古井戸に落ちた騒ぎがあったとはいえ~
迂闊すぎるガーン
 
妻・実衣が言うには
 
「あなた見掛け倒しだから」

やさしいけど、大事は出来ないキャラなのね。
 
呪術が下手なのはかえってよかったと思うのですが。
後始末がぬけていのはマズいよガーン
 
せっかく実衣との夫婦仲が復調したのに。
 
来週は・・・ですねニヤリ
 
あと。
知康がお役御免になってしまっていてびっくり
頼家、蹴鞠やめちゃうの?
時連くんも、もう蹴鞠しないなら
出番が減ってしまうかしら?
 
なにより
私のイチ押し時連の
時房改名はどうなるの~えー
 
平知康が改名の言いだしっぺなはずなのです。
まさかこのままスルーしないよねニヤリ
 
蹴鞠しなくなった頼家の周りを
今度は有職故実をふりかざして
ウロウロするのかな?
 
来週あたり
聞き慣れた時房にさっさと改名してほしいと願っておりますてへぺろ
 
頼時も泰時になったしねニヤリ
 
にしても、あの改名もヒドかったね。
 
「わしはまもなく征夷大将軍になる。
同じ頼の字を持っていては、おまえも心苦しかろう」
 
それが、理由?
頼の字のつく御家人、たくさんいると思うのですがガーン
 
頼時→泰時
改名の理由はわかっていないので。
創作ですよ~これグラサン
 
頼時の、伊豆での沙汰を
まるで妬んでいるかのようでした。
 
借り入れの証文を破るなんて、
今後の影響を考えると
頼家の言うとおり
あまり良い策とはいえなくて。
 
(しかも米を鎌倉から運ぶなんて。
鎌倉の館はそんなに米を溜め込んでいるの?)
 
妬むほどの功績ではないはずですが、領民にチヤホヤ感謝された、という結果が気に入らなかったのでしょうねキョロキョロ
 
まぁそんな頼家くんも後半は
せつの決意のおかげで少し変わって。
 
現代ドラマだと、めでたし、めでたしかもしれませんが、時代劇はそうはいかない!
 
せっかくの若者の決意を
くじくようよなことばかり続くのです。
 
気の毒な頼家くんを、
これからも見守っていきたいと思います。
 

〔紀行〕
神奈川県横須賀市
衣笠城址
大善寺
旗立岩
搦手門跡
 
満昌寺
薬師如来立像
(33年に一度に開帳
義澄の念持仏と伝わる)
 
三浦義澄の墓
(薬王寺旧跡)
 
近殿(ちかた)神社
三浦義村像
 
 
お読みいただき
ありがとうございました。