今朝の朝日新聞の記事によると、聖路加国際病院生殖医療センターで、日本初といわれるリプロダクション(生殖)外来を始めているそうです。



がん治療を受ける際に、基本的に治療が優先でも、卵巣とか精巣や子宮などの生殖機能を温存できるか、また男女を問わずがん治療後の不妊の悩みについて相談できるところであるとか。



治療の進歩で生存率が上がってきて、手術や抗がん剤、放射線治療などを受けた後の事を考えられるようになってきた患者さんが増えてきたためと担当の医師はおっしゃっています。

  


生殖機能を温存するには


あらかじめ精子・卵子、受精卵を凍結保存しておく


放射線を当てる際に生殖器部分を遮断する


卵巣や子宮を残し、癌部分だけを切除する・・・などの選択肢があるそうです。



こちらでは卵子、受精卵は25万円、精子は1万円で凍結保存していますが、卵子の凍結は難しくて出産に至るのは2~3%なんですね。



若い人のがん罹患率が増えてきた今、結婚や出産前にこの問題につきあたってしまう人が増えてきたのですから、これからはこういった患者のQOR(生活の質)の向上にむけて、もっといろいろ考えていってもらわなければならないですよね。



横浜市立大病院の泌尿器科では、希望者には化学療法を受ける前に精子を無料で凍結しているそうです。


「精子凍結をした事によってがんと闘う意欲がわいた」


など治療へのモチベーションをあげる効果もあるとか。




聖路加のリプロ外来は第2,4木曜の午後2~4時の間で一人30分。


03・3541・5151(病院代表)から医療連携室を通じて予約するそうです。


まだこの外来について更新はされてないのか、ioには見つける事ができませんでしたが、一応こちらのHPのアドレスも。



聖路加国際病院ホ-ムページ

http://www.luke.or.jp/index.html