警察官だが自分の思っていたような仕事をさせてもらえないシンゴ、自由奔放・そして大胆に生きるテツ、美しいがどこか謎めいているサキ。
この三人がある日偶然に乗り合わせたバスがバスジャックされる。
そして事件後また偶然にも再会したシンゴとテツは
「想像力」をキーワードに復讐請負ゲームを始める事になり
やがてそれはサキも絡めてとんでもない方向に発展していく事になる・・・・。
実はioは洋画や海外ドラマは大好きなんだけど
邦画はどっちかってゆーと苦手部門でした。
ホントに。
でも
「私の名前はキムサンスン」で韓流デビューという事でもあったように
今まで単にいい出会いがなかっただけで
全て拒否モードに入るのはナンセンスだと
改めて気付かせてもらいました。
まず、自分が想像していたよりも、深い。
監督の季相日さんは今「フラガール」を公開中なんですね。
キャストは加瀬亮、オダギリジョー、栗山千明などこれからを背負って立つ役者さん達。
監督、オダジョー、加瀬くんは同世代なのでそういう意味でも組みやすかったそうです。
若者が現代の社会に対して、ある意味絶望感を背負って生きてるんだというようなメッセージがひしひしと画面から伝わってきます。
ストーリーも楽しめました
いきなりバスジャックですから。
そしてオダジョーですから。
彼のこの役の雰囲気はなんか世の中を斜に見て飄々としているようでも
それにはちゃんと背景があって
話が進むにつれてテツの中でも変化していったりするので
そんなところも楽しめましたねぇ。
この作品で彼は79回キネマ旬報映画賞、27回ヨコハマ映画祭、共に主演男優賞を獲得しています。
ioの勝手に印象に残ったシーンは
彼がある人(ナイショ)にすすめたお菓子を食べてくれたのがすごーく嬉しくて
売店のスナック菓子を山ほど買い占めて戻るとそこには・・・・のところ。
絶句するその表情はかわいそうでみちゃおれんほどでした。
後もう一つ、エッそこへ逆立ちで突っ込むの!?みたいな。
誰のアイデアだろ、監督かなぁ。
テツっぽくてよかったっす。
オダギリファンでない人でも楽しめんじゃないかなというところで
おすすめ度