「ま、でもこっちの病理の結果の方が大事ですよ」
とひととおり教えてくれてから先生は少し深刻そうなお顔をして。
「なんで(がんなんか)なったんやろぅ・・・」と私は両手で顔をはさみ疑問を口に出す。
「いろいろ原因といわれる事はあって・・・ウィルスとか多産とか・・」
っていうか、なんで私ががんになったんだろう。
まさか自分がガンになるだなんておもってなかったよ。ホントに。
円錐切除してすっかりもう終わったとおもっていた。バカだよね。
円錐切除=治療と検査といわれていたのを今わかったって感じ。
そしてもちろんショックはこれだけではないのよ。
「今度は子宮全摘です」
・・・オンナには無情な響きだよね。
子宮全摘なんて。だんだん思考のスピードがのろくなり視界なんかも気のせいか白っぽくなってくる気がする。
そして、オペの予定を決めようとする先生に
できたらゴールデンウィーク中の平日はどうかとか
夏休みまでおいておけないかとか
子供達の学校の事があるので、なぜかそのへんだけこだわる気力があった。
一応オペ室とか確認とってみますね、といって亀梨先生は去っていきました。
一人残された病室で。
さっきまでしていた書き物をのっそり続けてみるも、しまいにじわ~んと涙が出てきてしまった。
いかん、いかん。泣いてるバヤイでない。
とりあえずブンブンにメールして報告。
書き物も仕上げてしまわねば・・・。
しばらくして看護師サンが入ってきて
「あれぇホントに一人になっちゃったねぇ」といいながら椅子の位置を直してみたりしてたけど
タイミング的に、心配して様子をみにきてくれたのかな、って思う。
ioに告知ってちゃんと今日の予定に入ってたんだろうか。
入ってたんだろうな(゚ー゚;
先生、エイプリルフールにしちゃ一日早いんですけど・・・・orz
亀梨先生も医師の務めとはいえ、患者に告知する時って嫌なもんだろうなぁ。
・・・なんて、この時の事を“告知”だと知ったのは退院してからブンブンとに会話の中で
「今はがんの告知を本人にするんやな」
といわれたから。そうか告知されたんかと初めて気付いたのでした。
今や医学の発達により“がん=死”ではなくなってきています。
しかし抗がん剤などがんの治療には副作用をともなう事もありますから
病気に対して真正面から向き合うよほどの意志と理解がなければ完治は成し遂げ得ないでしょう。
ですから告知は当たり前の事として、そして絶対治すんだという
前向きな気持ちをもって立ち向かうために必要とされるそうです。
私もうやむやで子宮をとられるわけにいきません。
でも子宮をとって治るのであればとってもらえばいい。
最終的にioはそう腹をくくったのでした。
夜になって、やっとシャワー許可も出てひさしぶりにj自分で髪も洗ってさっぱりして
ひとり部屋でガーッってドライヤーかけてたら亀梨先生登場。
うぅっっナマ乾きのioの頭はクセ毛のせいでたぶん3人分ぐらいの大きさだとおもいます(泣)。
あれから先生はオペの日どりを5日ほどセレクトしてくれてきて
その中で私はどうせならと思って、いちばん早い4月18日を希望しました。
(子供達の世話は旦那が仕事を休んでくれる事になったので)
そのときの亀梨先生とioの会話。
「先生、一人で寂しいのにあんな事いいわれちゃったら余計夜寝れませんよ」
「あ~・・ごめんなさい・・・でもネットで調べたら気になる事も詳しく載ってますから・・・」
って先生。自分で調べろって事ですかil||li _| ̄|○ il||li
しかも今パソないです・・・。
でもその夜は誰もいないことをいい事にテレビつけ読書灯つけガンガン夜更かししてました。
あ~~~でも4人部屋に一人はホントーに怖い~
なんか気配を感じてしまうのは気のせいではあるまい。もうこりごりッス(iДi)。