子宮頚がんになる原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)によるものだという事が明らかになってきました。
ウイルス自体はごくありふれたもので性交渉の経験のある女性なら一度は感染した事があるといわれるほどです。
でもHPVに感染したからといって必ずがんになるわけではないのです。
そのほとんどは一過性といわれ免疫力によってウイルスが体内から排除され自然治癒していきます。
それでもハイリスクタイプHPVを持続感染してしまった場合には異形成からがんへと進行していくようです。
ハイリスクタイプと呼ばれるのは16型・18型・33型などで
尖圭コンジローマを引き起こすといわれる6型・11型はローリスクタイプになるのだそうです。
そしてまた、ハイリスクタイプだとしても全て癌化するわけではなく、その可能性は感染者全体でも1パーセントほどともいわれ、何故なのかは今もなお研究が進められているところです。
ハイリスク型に感染しているのかどうかを知るには、HPV検査という細胞診や組織診とはまた別の検査を受ける事になります。
ただ、このHPV検査結果だけで治療方針が決められるのではなく、細胞診の結果、経過観察を余技なくされた方などへ悪性度を見極め、フォローの効率化(患者の負担を減らす)の意味でとりいれられている事が多いようです。
そして今HPVに対しての予防ワクチンの開発も進められています。
早くワクチンが完成し、一人でも頚がんに悩む人が少なくなる事を願います。
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