詩の大先輩である薮下明博さん
(詩集『砂/鬼籍のひと』を昨年七月堂さんより刊行
『たびぽえ』編集長)
が詩誌『凪』にて連載中の詩集評にて
柊月めぐみさん、橘しのぶさんとともに
私の『彼女の劇場』を取り上げてくださいました
(去年と今年『詩と思想』にて現代詩の新鋭に選ばれた三人です)
「毒性が強い」「こわい」と書いていただき
光栄の極みであります
前にもどこかで書きましたが、毒々しい詩を書こうとおもって
書いているわけではないのです
詩を書く人にはそれぞれ与えられたテーマみたいなものがあって
私の場合は女の毒みたいです
自分で選んでいるわけではないのです
やさしい詩も書くのです
はんなり、ゆったりした詩もあるのですが
どうもウケが悪いのですよね 笑
やさしい詩を書く人はたくさんいるので
私はこれでいいのだと思います
あとは詩界もまた男のものですから
女性詩人として都合よく男にとって安心できる
きもちいい場所におさまらないことも
目的の一つなのかと思います(後づけですが)
嫌だろうなぁと思いながらも
これもまた一部の女性の真実と信じていますので
書いていきます
詩界といい距離をもつことで
作品の独立性を保ちたいと思います
ユーモアも深めていきたいなぁ
詩と思想研究会の講師中井ひさ子さんも
諧謔性をいつも見出してくださいます
あるとしたらこれは祖母の血かな
いつもむっつりした顔でふっと面白いことを言って
周囲を笑わせてくれました