2017年に発売された個人的に面白かった1巻をご紹介。
順番は発売日順です。
【単】は単巻。
【4】は4コマ漫画。

 

 

 

 

・衛宮さんちの今日のごはん

 

 

 

 

 

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いまさらfateに関して説明は要らないと思いますので割愛させて頂きます。
そのfateの世界から殺伐とした聖杯戦争を取り除き、
マスターとサーバントたちが仲良くごはんを食べるだけの微笑ましいfateです。
作者であるTAa(ター)先生のとても可愛らしい絵柄とのマッチングが素晴らしい。
単なる若奥様と化したキャスターさんや、
梅干しを食べて酸っぱい顔のライダーさんがお気に入りです。

 

 

 

 

 

・人形の国

 

 

 

 

 

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作者である二瓶勉先生は「BLAME!」や「シドニアの騎士」など
映像化されたものでご存知の方も多いと思いますが、
その二瓶先生の新作です。
BLAME!から続く「ヘイグス粒子」というエネルギー源、「エナ」という構造物質、
「重力子放射線射出装置」などのギミックを使った一連のシリーズ物と言えるかもしれません。
今回はエナを使って様々な能力を使う鎧を纏ったを戦士たちの戦いを描いたバトルものになってます。
語弊があるかもしれませんが、二瓶先生の作品はだんだんと
一般受けしやすく進化しているように思えますね。
初期のハードなSFが好きな方も多いと思われますが、
自分はこういうユーモアも交えた作風が好きですね。
ロボットが尻から出した食品とかサイコーです。

 

 

 

 

 

・【単】正しいスカートの使い方

 

 

 

 

 

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三年連続しての掲載となる位置原光Z先生の作品です。
いつもの下ネタギャグの短編集でありますが、
よくもまあこれだけ下ネタだけでギャグを作れるものだと感心しますよw
相変わらず健全な下ネタギャグばかりなので万人にお勧めできます。(できません)

 

 

 

 

 

・【4】マリアンといっしょ!

 

 

 

 

 

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ツイッターで「ツイ4」というアカウントで連載されていた4コマ漫画です。
ツイッターで漫画が連載されているとか知らなかったけど、
意外と面白い作品が多いのでオススメです。
で、この作品はその中の一つなんですが、一人暮らしの強面の不良少年「大我(オーガ)」と、
そこに転がり込んできたフランス生まれの女の子「マリアン」の4コマ漫画です。
大我とその仲間たちがマリアンを中心にして、家族や恋のあれやこれやを愉快に描いております。
更に、大我の不良でありながらも、マリアンの保護者としての意識の高さが
読んでてほっこりさせられますな。
マリアンもある理由から親と離れて暮らしながらも、
明るくオマセでとても良い子なのがそれに拍車をかけるというか。
残念なことに既に2巻で完結しておりますが、冒頭の伏線の回収が素晴らしいと思いました。

 

 

 

 

 

・【4】サトコとナダ

 

 

 

 

 

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これもツイ4で連載している漫画です。
アメリカを舞台に日本人の留学生「サトコ」と、サウジアラビアからの留学生「ナダ」の
ルームシェアでの学生生活を描いております。
ムスリム(イスラム教信者)の女性のベールの下って想像もつかなかったんですけど、
中はファッションやスイーツが大好きな普通の女の子だったんですね。
昨今、イスラムに対する印象があまり良くないニュースが続いておりますが、
こういう異文化を楽しめる漫画はとても好きです。

 

 

 

 

 

・イサック

 

 

 

 

 

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西暦1602年、関ケ原の戦いの後、神聖ローマ帝国に渡った侍狙撃手の仇討ちを描いた漫画です。
まだ長大な物語のほんの触りの部分だけですが、
絶望的な負け戦に現れた傭兵「イサック」という日本人の狙撃手の凄みを感じさせる
語り口と説得力あふれる精密な画力が良いですね。
原作者は「勇午」など海外を扱った題材を得意とする真刈信二先生、
作画は「死がふたりを分かつまで」のDOUBLE―S先生(こちらは未読)です。

 

 

 

 

 

・ヨツコト

 

 

 

 

 

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「50日を過ぎても私が戻らないときは6人の友人を訪ねてくれ」という師匠のことづてに従って、
魔法使い(ヨツキ)と冒険者(コトワリ)が師匠を探して旅をするファンタジーです。
帯のコピーの「ぶらりファンタジー珍道中」はなかなか的を射た良いコピーだと思いますねw
今のところモンスターや強敵と戦う訳でもなく、突然いなくなった師匠の手掛かりを得るべく、
一癖ある師匠の友人たちを尋ねてゆるーく旅をしております。
が、師匠の失踪の理由とか、世界に5人しかいないマスタークラス冒険者コトワリさんの出自、
まだまだ未熟なヨツキの成長など、気にかかる点もいくつかあるんでこれからが楽しみですね。
原作の双見酔先生のファンで、その先生が初原作を担当するということで
連載を読まずに単行本を買ったので一抹の不安はありしたが、
ストレートで切れ味の鋭いツッコミのセリフや、どこか寂しさを感じさせるキャラクターなど、
かなり双見テイストを尊重した良い仕上がりになっているのではないかと。
作画の曽根ねこ先生の絵も双見先生の絵柄によく似た繊細でかわいらしい絵なので、
双見先生の作品をそのまま読んでいるかのような気分ですよ。

 

 

 

 

 

・貧民、聖櫃、大富豪

 

 

 

 

 

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巨大なと富と願いを叶える力を持つ聖櫃(アーク)を巡って、
7人のプレイヤーが過去の英雄を使役して戦うファンタジーバトルです。
これ、出すのに相当勇気が必要だったろうなぁ。
だって、まんまF〇teですもんね?
違うと言えば英雄たちの使役やダメージ回復に金が必用になってて、
経済力がバトルそのものを左右する重要なファクターになってる所ですかね?
あまり裕福ではない主人公がいかに金を得るかというマネーゲーム的な一面もあるんでしょう。
高橋先生の上手いキャラ立ても相まってF〇teに負けない魅力を感じます。

 

 

 

 

 

・ブルーピリオド

 

 

 

 

 

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この漫画は、美術大学でもその最難関である東京藝術大学への
現役合格を目指す男子高校生の漫画です。
導入はよくある感じで、将来の目的も特に無く周囲に流されて要領よく生きてた男の子が、
美術に目覚めて美大を目指すが裕福でない家庭のために金の掛からない国公立を志望するけど、
芸術系の国公立校は最難関の東京藝術大学しかないのでそこを目指す。
・・・って書いててかなり安直な話に思えてきたw
受験という漫画のジャンルはある程度確率されていると思うのですが、
その受験の中でも芸術系のものはほとんど無かったように思います。
一般的にはあまり知られてない美大受験の内側や、美術テクニックにとても興味をそそられるので、
主人公がどうやって成長して行くのか楽しみです。