2016年に発売された個人的に面白かった1巻をご紹介。
順番は発売日順です。
【単】は単巻。
【4】は4コマ漫画。
アマゾンに試し読みがあるんで気になった方はそちらをどーぞ。

 

 

 

 

・将棋の渡辺くん

 

 

 

 

 

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正確には一昨年発売になってたんですが、
その時は表紙の絵柄から「子供向けのギャグ漫画だろう」
と、高をくくってスルーしてました。
しかし、書評でエッセイ漫画と知って購入したら、実に面白い。
棋士という特殊な職業の日常を知ることができるのもそうなんですが、
主人公の渡辺くん(渡邉明・二冠/2016年12月現在)がとても面白くもあり可愛くもあるんです。
少年時代から将棋一筋に生きてきたせいなのか、ご本人のキャラクターなのかは判りませんが、
かなり大雑把に言うと将棋以外何も出来ない少年がそのまま大人になったような御人なんですな。
マンガ好きでぬいぐるみ好きの変わり者、将棋指しの渡辺くんの日常に興味が湧いたなら是非。

 

 

 

 

・ダンス・ダンス・ダンスール

 

 

 

 

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バレエ漫画です。
バレエに憧れつつも、
思春期の男らしさへのこだわりからバレエに関わることを躊躇していた少年が、
自己の適正を見出され成長していくお話です。
バレエ漫画といえば自分的には「昴」と比較してしまうのですが、
昴よりバレエの技術的な部分を解説してくれるので、
そういう好奇心をよりくすぐられてしまいます。
もちろん、ダンスシーンでの読者の感情に訴える力は昴に勝るとも劣らないものがあると思いますね。

 

 

 

 

・魔法少女なんてもういいですから。

 

 

 

 

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アニメ化された事でご存知の方も多いでしょうか。
設定的には某まどかマギカを彷彿とさせますね。
マスコットキャラクターから魔法少女に勧誘されて魔法少女になりはしますが、
既に敵は倒してしまった後で特に戦いもせず、
魔法少女の能力を持て余して女の子同士キャッキャウフフするコメディです。
双見先生のコメディ独特の切れの鋭いツッコミがとても良いですね。

 

 

 

 

・銀河英雄伝説

 

 

 

 

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もう説明不要の名作でしょう。
今回、作画を「封神演義」で有名な藤崎竜先生を起用しリブートしております。
最初、同盟の軍服を見たときはかなり不安を覚えたのですが、もう慣れましたね。
原作で触れられてなかった部分を保管しつつ再構成されており、
なおかつ戦記物の堅苦しさをかなり和らげてあるので、
これまでのファンの人も初めての人も楽しめるものになっていると思います。

 

 

 

 

・ピーチボーイリバーサイド

 

 

 

 

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来期アニメ化される「小林さんちのメイドラゴン」の作者、
クール教信者先生が自身のHPで公開していた漫画を原作にして、
ヨハネ先生が作画を担当したものです。
昔話の桃太郎を下敷にしたファンタジーバトルものです。
桃太郎が鬼を倒す、という一点だけが共通点で他は全く別物ですね。
桃太郎の鬼を倒す動機が正義ではなく破壊衝動から来るものだったりと、
なかなかダークな展開をみせつつ人間対魔物の種族間対立なども折り込んでて、
今後の骨太なストーリーを期待させてくれます。

 

 

 

 

・双子の帝國

 

 

 

 

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「ぼくらの」や「なるたる」などの作者、鬼頭莫宏先生の新作です。
空を飛ぶ戦艦に必要な「空釜」という物を巡って国同士が争う世界で、
少女に掛けられた触れた者が死んでしまう呪いを解くために旅をする少年の物語です。
鬼頭先生の独特な世界観やデザインは相変わらずとても魅力的ですね。
作中の空を飛ぶ戦艦は打ち切り?になった「終わりと始まりのマイルス」にも出て来ますが、
設定を受け継いでいたりするのでしょうか?

 

 

 

 

・【4】おしかけツインテール

 

 

 

 

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金だけは持ってる引きこもりの男のとこに間借りしに来た母娘との日常コメディです。
何も出来ない男と家事万能なJKの組み合わせは、
大人と子供の立場を逆転させる面白さがありますね。
逆に、貧乏性の女の子が金の力で解決しようとする男に言い包められたりと、
更に立場が入れ替わる楽しさもあります。
キャラもカワイイ、百合要素もあり、大人の女性はムチムチ、と色々オトクな漫画です。

 

 

 

 

・微熱空間

 

 

 

 

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「ひだまりスケッチ」の蒼樹うめ先生の作品です。
親同士の再婚で同い年の高校生の男女が同居というお馴染みの設定であります。
僅かに女の子の方が誕生日が先ということでお姉ちゃんぶろうとしますが、
まだまだ日が浅くお互いギクシャクしてる感じにキュンと来ますね。
また、うめ先生お得意の百合要素もありますので、これまでのファンも納得の一品かと。
しかし、うめ先生のこういう頭身の高いキャラもとてもカワイくて良いですね。
所々でいつものエクレア頭のデフォルメキャラがいいアクセントになっております。

 

 

 

 

・発症区

 

 

 

 

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能力バトル漫画です。
ネタバレをさけつつあらすじを説明しますと、
ある日、突然の発熱の後に物体を触れずに動かす能力が身に付いた主人公の男が、
訳も分からぬまま犯罪に巻き込まれて国家レベルの陰謀に飲み込まれて行き、
様々な能力者との対決を強いられて行く、という感じでしょうか。
バトルの内容はジョジョのバトルシーンとよく似ていますね。
一癖ある能力をどうやって使うか、という所に面白さがあるというか。
現段階では敵も味方もまだまだ得体の知れない所があって、
その裏に一体何があるのかが気になります。

 

 

 

 

・蛇沢課長のM嬢

 

 

 

 

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この表紙が全てを物語っておりますな。
虐げれば虐げるほど営業成績が上がる上司に翻弄されつつ、
自らの女王様気質を認めたくないOLが主役のコメディです。
今はまだ上司と部下の域を越えてはいませんが、
今後この二人の関係にどういう変化が訪れるのか楽しみです。

 

 

 

 

・青猫について

 

 

 

 

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戦後、間もない日本が舞台の復讐劇です。
親の仇であるひょっとこの入れ墨を入れた男たちを探し、
女学生がヤクザ相手に日本刀を振るって大立ち回り。
人を瞬時に物体へと変える「人斬り青猫」と呼ばれた少女は、
返り血に染まりながらも澄ました表情に僅かな曇りも見せません。
ですが、日常においては世間知らずのお嬢様だったりするので、
恥ずかしがりながらシケモク拾いの手伝いをする姿のギャップがとてもカワイイんですよ。

 

 

 

 

・SEVEN EDGE

 

 

 

 

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アニメ化された「神様ドォルズ」のやまむらはじめ先生の新作です。
そう遠くない未来、大災害に見舞われ隔離された首都圏で、
復興利権を貪る自治政権に反抗する組織を描いたガンアクション漫画です。
あとがきによると、必殺仕事人的な方向の痛快なアクションを目指していくようですが、
1巻では、主人公が自身の危機察知能力の高さを買われ、
組織にスカウトされるまでが描かれております。
しかし、やまむら先生の女性キャラは相変わらず魅力的ですわ。
ネコミミ、ミニスカ、ニーハイ、ガーターベルトで格闘する女とか。
あざとい、あざとすぎる。大好きですこういうの。

 

 

 

 

・レイリ

 

 

 

 

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あの名作「寄生獣」でお馴染み、岩明均先生が原作を担当しております。
戦国時代、長篠の戦で武田軍を破った織田軍の落ち武者狩りにより家族を失い、
武田軍の武将「岡部丹波守」により命を救われた少女「レイリ」の生き様を描いております。
家族を失い、失意の底にあったレイリを突き動かすのは守られて生き永らえた命を誰かを守って散らす事。
剣の腕を鍛え、恩人丹波守を守って死にたがる少女を丹波守は哀れに思い、
手元から放逐し武田家随一の剣士「土屋惣三」に預けることからレイリの運命が決定する。
てな感じですかね。
読んだフィーリングはホント岩明先生の漫画を読んでるような錯覚を起こす程です。
作画そのものも、作画担当の室井大資先生が寄せてるのか元々の画風なのか判りませんが、
時折見せるキャラクターの表情などがとても良く似ていますね。
1、2巻と同時発売だったのですが、あっという間に読み終わり、早く続きが読みたいと切に思います。