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やー、まさかコレが日の目を見るとは思いませんでしたよ。
5年前、アフタヌーンのシーズン増刊で連載されていて、
その後ヨルムンガンドの連載まで消息が知れなかった高橋さんのデビュー作ですよw。
当時、この作品が割と好きで良く覚えてたので、
小学館(サンデーGX)でヨルムンガンドが始まった時は少し驚きましたね。

あらすじ
とある私立高校に通う女子高生「的場伊万里」は、
目立たない性格やその体の小ささからクラスメイトからからかわれたり、
イジメの対象となるようなどこにでも居る生徒に見えた。
がしかし、本当の素顔は学校で行われる日常の裏に潜む闇に対して鉄槌を下す、
文部省に雇われている殺し屋だったのだ。
殺し屋としての仕事と女子高生としての日常、
相反する二つの顔のギャップに思い悩む少女のガンアクション漫画です。

設定にかなり無理があると感じるのは、
デビュー作だと言う事を念頭において温かい目で見守るべきでしょうw。
小さくて可愛らしい女子高生がハードなガンアクションをすると言う、
キャッチーな設定は逆に潔くて良いんじゃないでしょうかw。
漫画としての出来はやはり未完に終ってしまってるので語るに及ばずではありますが、
その後のヨルムンガンドへと続く高橋漫画の原点として、
キャラの造型やアクションなどにその系譜が読み取れて興味深く読めますよ。

しかし、アクションシーンの見せ方などはやはり若さが見て取れますな。
ヨルムンガンド以上にどうなっているのか分かりづらいですw。
逆に、絵はこっちの方が割と丁寧に仕上げてあるような?w。
絵のタッチが細く繊細な印象を受けますね。
ヨルムンガンドでの荒々しいタッチは、
アクション漫画としての迫力をさらに増すための変化でしょうか?。

描き下ろしでエピローグが挿入されているんですが、
やっぱり見比べると技量の差は歴然としてますな。
完成度の高いショートフィルムの様ですよ。

惜しむらくは、伊万里の過去や電話でしか登場しない雇い主の「仙崎」など、
これから先に明らかになったであろう設定がもう読めない事ですな。
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