今回は意外と知られてない、正しいリールの選び方のヒントを少々

例えば、購入予定のリールがあるとする、そのリールは

同じ機種であっても、新品か中古品か、はたまた

値段やコンデション等様々な要素からそれを選ぶのが一般的である

中古品は価格と状態のトレードオフであることが多いのでまたの機会とし

今回はまったく同じ新品のリール機種があったとすると

そこからどうやって選別するのがベストかと言うお話をしてみたい。まず

巻きの重みは単にグリスの塗布量や機構の問題であるから致命的な問題とは言えない

私がもっとも重要視することは、適正なクリアランスが正常位置にあることである

実際に私がお客様に選択するリールは常にそれを心がけており

結果的にそのリールは当たりリールと言われるものとなり

末長く最良のコンデションで使える。

 

 

まずは、目立つ異音やゴロ感が少ないものは前提として

ハンドル取り付け軸に対して左右のガタの確認をする

そう、リーリーングするとカタカタと気になるあの現象である

これはありすぎても当然良くないが、まったくガタが無いのはさらに悪く

物理的にギア同士が干渉してしまい。

適正なガタが出てきた頃にはゴロ感も出るタイミングが早い

 

さらにハンドル根元が妙にグラグラしているものは

ボディ精度がブレており、ドライブギアに面圧が一定にかからず

やはり巻きの質感が悪く、質感が劣るリールとなる

 

次はローターを前後左右に動かしてみる、異常ながたつきが

出るものは、ピニオンギアをしっかりと支持していない傾向にあり

ドライブギアとピニオンギアの噛み合わせに偏摩耗が生じやすく

やはり避けたいリールの一つである。特に樹脂ボディ系のリールには

ありがちである、これらの方法は分解せずとも判別付く箇所なので

高価なリールであるから慎重に選ばれることをお勧めする

 

 

 

そうは言っても最近のリールの作り込み精度は10年前に比べると飛躍的に向上してきた。

さらに、まともなお店であればきちんとメーカーも店員もしっかり店頭に出す前に検品もしているし

仮に不具合が出たとしても店舗がNo!と言えばメーカーは誠意的に対処してくれるものである

逆に言えば店頭にまともなリールがほとんどないとすれば

仮にそのような所でリールを購入して不具合が出たとして

どこまで誠意的な対応をしてくれるかは怪しい。

今後急速に実店舗は2極化すると言われているが

まともな店ほど最後まで生き残るのに対し

悲しいかなダメな店は急速に淘汰されると思われる