ダイワの一連のベイトフィネス・ムーブメントはさらに進化し

バスからソルトのアジングまで1g台のルアーを扱える究極のベイトフィネスを

今では手軽に楽しめる時代となってきた。

今回紹介するのは、そんな究極のベイトフィネスのストリーム仕様と言える

シルバークリーク・AIR・ストリーム・カスタムという

実に長ったらしい名前のリールである(笑)

このリールの特徴的なのは、一連のベイトフィネスリールが

従来のSV仕様でなく、ブレーキシステムの要のインダクタローターが

古典的とも言える完全マグ固定式となっていることである。

 

 

因みにSV仕様のブレーキシステムとは

磁界の強弱を利用してスプールにブレーキを可変的にかける為

インダクタローターというものがスプールの遠心力で出たり入ったりするもので

ダイワお家芸のマグフォースのコンセプトをさらに高レスポンスに進化させた

可変ブレーキシステムと言っていい

それを固定することで、メリットとしては、スプールの回転数に影響受けなく

常に一定のブレーキがかかる。これは川は意外と風が吹いていたりして

どちらかと言えば、開けた渓流でのオーバーヘッドキャストで特に

ブレーキを強めることで安定してキャストが出来る

 

反面デメリットとしては、その逆でスプール回転に応じてリニアにブレーキがかからない

例えば、藪沢など、ほとんどバックがとれない場所では、ピッチングを多用するが

ルアー弾道やラインコントロールにめちゃくちゃ気を使う

ストリームでルアーを木などにひっかけてしまうほとんどの原因は

ルアーが直接でなく、ラインがひっかかることが多いのである

なのでラインの弾道処理を水面スレスレのライナーで射抜くキャストをするか

もしくは、飛距離を出したいのである程度ラインをフリーでキャストするかな

スピニングで言えば微妙なフェザリングを常にしながら

ラインの弾道の質とそのスラック処理にエキスパートほど拘るのである

バスなどのベイトフィネスも時にはカバー奥など

ピッチングで低弾道で射抜くようなライナーでルアーをキャストしたい時がある

その場合、マグ固定だとどうしても、ブレーキが強めになりがちで

ルアーがテンプラと言われる理想のコースよりルアーが上に上がってしまうのである

反面ブレーキを弱めてはバックラッシュのリスクが高まる

なので、アンバサダーやシマノに採用されている

遠心ブレーキと呼ばれるスプールの回転に応じて

物理的摩擦でブレーキをかける、優れたシステムが今でも大きな支持を得ているのである

SVとはそれを磁界のブレーキを可変式にすることで

遠心ブレーキに近いフィーリングを出すシステムのことである

 

 

マグ固定式と比べてのデメリットとしては、しっかりとキャストが出来てないと

ややピーキーに感じられることであるが、なれればこの上なく使いやすい

今回紹介するリールは、マグ固定式なのでキャストはSV仕様のリールより安定志向

多くのユーザーには大変使いやすいリールであることに違いはない

私みたいなへそ曲がりなSV派も、ちょっとした工夫でSV仕様になるのでそれも紹介していきたい

つづく