かれこれ30年以上も、ドライバーは

PB SWISS TOOLS 社のものをメインで使っていた

PBのドライバーの使い心地は一言で言えば

指先の延長ともいえるくらい馴染んでいる

一般にドライバーの締め加減と言えば

押す力と回す力の配分として

6:4から7:3と言われるくらい、押す力を意識しないといけないが

精密ドライバーでリール整備をする場合は

相手が高価なリールだけに、ドライバーが外れて

怪我をしたり、高価なリールに傷をつけることは避けなければならない

私は過去になんどか、手のひらにドライバーを突き刺した経験があるが

そういった痛い経験をする中で、6:4でなく4:6のほうが安全で

例え外れたとしても、手にもリールに最悪なダメージを与えないことを

身を持って体験している。さてPBドライバーのシャフトの特徴は6角レンチ同様に

強いトルクに応じてシャフトが軸方向にしなることである

これにより、作業者はトルクの力加減を感覚的に捉えやすくなる

 

一般的にドライバーで一番ミスりやすいのが、ネジを舐めてしまうこと

緩まないネジに不適切な強いトルクをかけてしまい

ネジの頭を舐めてしまうことはだれにも経験があると思う

これらの原因は適切なドライバー先端を使うことは勿論であるが

トルクの力加減をとらえるにもシャフトのしなりはとても重宝する

 

整備で使用するドライバー類は毎年新しく更新をしている

流石に一年間使い込むと先端がやられるのである

そして、近年併用して使ってきた、Wera社のドライバーが

シャフトのしなりはPB同様でありながら

グリップの形状により、押し締めから通常の締め

そして早回しのしやすさで、PBより優れていることが判明した

通常早回しのポイントは親指と中指で回すが

そこのグリップポイントの径がWeraのほうが細く、早回しスピードが稼げるのである

長年親しんでシャフトのしなりが身に染みている

PBの精密ドライバーから離れるのは不安と勇気がいるが

年々増加しているリール整備の迅速な対応策として

レジェンド工具へのアンチテーゼとして

一部のPBドライバーを除いて、メインドライバーをWeraを採用することにした

合わせて、ボート車載工具も軽量なWeraスパナメガネレンチに一新

さて一体どうなることやら、もしかしたらやっぱりPBだよねーとなるかもである(笑)

 

※ イベント等では、収納の都合、現行のPBドライバーを採用します