峠最速と言われたマツダRX-7。そのロータリーエンジン採用されている

 ロータリー乗りならご存じのアペックスシール

 このシール部のパーツの品質いかんにより

 ロータリーエンジンのシリンダーに憎い傷跡 が出来てしまい

 まるで悪魔が爪で引っ掻いたようだと

 マツダの開発陣を苦しめた、最重要かつ伝説的なパーツのひとつである

 このパーツの成功が後のロータリーエンジンの実用化にこぎつけたのは有名な話

 

 実はスピニングリールでも各可動部を注意深く観察すると

 異常な摩耗痕がみられることは珍しくない

 その場合、そこを削る、磨く前にどうしてそうなったか

 元の原因をあわせて対処する必要がある

 メインシャフトと合わさるローターナットのカラーは殆どのリールが金属製であり

 金属製のメインシャフトとの金属接触同士の根本的な問題がその代表例である

 リールによっては、ピニオンギアの後端内部とメインシャフトが接触しているリールもあり

 これらの組み付けや調整が悪いと、リトリーブ時のシャリシャリ感や

 オシレート時のひっかかり感、ゴロ感の発生原因にもなったりする

 

 

 最近はようやく、それを軽減して、両支持軸を樹脂で

 フルフローティング化されたリールも出てきた

 しかし樹脂でに両支持するということは

 マツダロータリーエンジンのアペックスシールなみに

 摩耗に強く、反面自己潤滑に優れつつも、安定した精度をださないといけない

 これは樹脂の相反する特性でもあり、なかなかエンジニア泣かせの案件でもある

 さらには、リトリーブのの質感に大きな影響を与えるだけに、一般に流通している

 POMのようなエンジニア・プラステックスでは精度がバラついてしまうケースもある

 上質の巻きとレスポンスの向上が図れる重要なパーツだけに、高額であっても

 IOSでは、15年前からこの小さな部品の素材選定と寸法に拘っている

 小さく些細な部品のように見えるが、まさしくチューニングパーツの一つと言える。

 因みにこの樹脂パーツを単に組めばリールは滑らかで

 スルスルリトリーブするになるものでもない

 むしろその逆で、今まで以上に精密な組み上げ技術があってこそ

 カスタムパーツとして販売できないのもその為である

 

   ※  IOSでは全てのリールに上記のチューニングを実施しておりませ

  一部の機種によっては従来の方法をとることがあります

 

1  18イグジストのフルフローティング構造、ピニオン後端のベアリングの後ろにあるのは

 ダイワの純正パーツ。これは05イグジストも同様である

 さらには、ローターナットのセンター部にIOSオリジナルパーツが装着されることで

 完全樹脂化による、フルフローティング構造をIOSでは15年前から採用している

 金属同士のかじり傷を回避して低フリクション化とリトリーブの質感を著しく向上させている

 

    ※  IOSでは全てのリールに上記のチューニングを実施しておりませ

  一部の機種によっては従来の方法をとることがあります

 

 

2   いよいよエリア本格シーズンイン!ますます整備依頼件数が増えてきた

 各方面でのイベントもスケジュール調整中です