スピニングリールにとってリーリング時のハンドルの

ガタつきが気になることがある。

酷い時には明らかに振動がリールシートに伝わってくるほどに

ハンドルのガタつきが出ることがある

原因としては、ギア同士のクリアランスが摩耗により

開いてしまうことがほとんどだが

グリスが切れてギア同士の潤滑が不足してカタカタと音が出ることもある

特に最近のギアグリスは防水性を重視するあまり

ギアの金属表面の密着性が悪い、悪い言い方をすれば

金属ギアをグリスが弾くような現象が起こると

当然ギア同士はドライ気味になるので、高音質なカタカタ音でそれが判別つく

これらの症状が軽微なものは、IOSグリス塗布&ガタツキ調整で治る場合があるが

そもそも、そうなってしまった場合は、リールのオーバーホールの合図と捉えて

ベアリングやギアが摩耗していれば、ガタツキの原因にもなるから交換

パーツ各部からギア洗浄やグリスアップ、クリアランス調整を早めに実施したい

因みにオーバーホールとは

各部の洗浄や摩耗しているパーツを交換して新品状態に組み付けることであり

勿論使用するオイルやグリスはメーカー純正品を使用するのが条件である

チューニングとはリールが本来持っている本質的な性能をさらに引き出すことに主眼をおき

使用するオイルやグリス類も高性能で高品質なものを使用することは勿論

前述のオーバーホールとさらには各部可動部の磨き、そして精密な組み付けを実施したり、調整することがチューニングである

さらにフルチューニングとはカスタムパーツの装着を前提としてリール個々の性能を

最大限に発揮させることを言い、カスタムパーツの装着無しに

単にリールのオーバーホールをしただけでは

フルチューニングという言葉は私は使わない

いずれにしろ、整備でもっとも多用するIOSオイルやIOSグリス類は、私が

行き詰まっていた整備等でどれだけの窮地を救われたか数え切れない

それだけ私にとって、なくてはならないケミカル類なのであり

個人的にはリールオイルとして一つの究完成型と思っている

ユーザーにとっては、毎年新しい高性能オイルが様々なメーカーより発売されているが

それでもなお、独特のウェットフィーリングと耐久性が

多くのユーザーに支持され続けており

まさしくロングセラーオイルやグリスとなっているが

私自身それを超えるオイルやグリスを未だに開発出来ない現実があり

天邪鬼な私はそれが一番悩ましいのである(笑)

1 精度よくマシンカットされた18イグジストの2000〜2500までのギア類

  サイドカバーをIOSディスクレンチで開けると、グリスアップは勿論

  ギアのクリアランスも容易に可能

 こまめなメンテが結果ギアのライフを長くさせることに繋がる

 因みに、05イグジストの場合はシーバスやバス用に用いられる

 2508と2004のギアが共通、2004はパワーがあるのもうなずける

  18イグジストはボディサイズに合わせて

  少しづつ径を変えているから、共有化は出来ない

  コパクトなギアはギアケースのコンパクト化に貢献し

  強いてはトータル自重にも影響を及ぼす

より細分化されていく、現在の使われ方にはベストなレイアウト

2 丁寧な取り扱いと定期メンテで、3年くらいから調子がでると言われる

05イグジスト用のハイパーデジギア、異次元の軽い巻きと

 硬質のキンキンした感度が、一度使ったら元に戻れないといわれる名機である