季節は10月となり、本格的エリアシーズンとなってきた

私もちょくちょく近くのエリアにお伺いする機会が増えてきた

エリアのお客様から、よく質問されるのが、ハンドルの長さについてである

これがとても考えさせられる課題なのである。乱暴な言い方をすれば

個人的には40mm〜45mmあたりを推奨している

それより短いと、巻きの微妙なトルク変化は

つかみやすいものの、巻き合わせが出遅れてしまいがち

長くなれば、巻き合わせのパワーは増すが

巻きのトルク変動がぼやけて

いわゆる棚ボケ的なリトリーブになりがちになる

それと実際問題として、ハンドル長の定義は

ドライブギア軸の中心とノブシャフトの中心とを結ぶ長さを

一般的にハンドル長と言うが、ノブシャフトには当然ハンドルノブが装着される

ここで興味深いのは、比較的厚みが一定に近い純正ノブは

比較的ボテっとしていて、ノブシャフトのセンターから

ハンドルノブの最大外径の端までは一般的に7mmほどもある

なのでハンドル長40mmがしっくりくると言っても

どの位置で握ろうが、実際には45mm程度の

長さのハンドルでリトリーブしていることになる

逆に社外品のノブの中にはスリムに幅が一定のものがあり

これはこれで、巻きトルク変動はショートハンドル効果で

感知しやすいものの、魚のバイトからのフッキングの流れにおいて

瞬発性とパワー不足を感じるのは否めない

さてIOSノブのプレミアムウッドノブについての考察である

ノブ軸センターからは真ん中位置で4〜5mm程度ながら

先端部は7mmほどもある、実はこの厚み差がポイントで

感の鋭いユーザーはハッとしたかもしれないが

リトリーブ中はノブのセンターをそっと摘んで

あたかもショートハンドルの如く微妙な巻きトルク変動を感知し

魚のアタリが出れば、そのまま指の腹一杯に触れて力強く巻くことで

ロングハンドルの特徴である、巻きあわせパワーを体感出来る

この2ウェイハンドルとも言える効果は、平ノブならではの特徴でもあり

スピニングは勿論、ベイトのダブルハンドルにも効果がある

IOS FACTORY が長年平ノブにこだわってきた理由でもある。

1 IOSプレミアムウッドノブ、職人が、木の塊から

 一つ一つ削り出して、うねるような造形を作っていく

 それはあたかも、円空が木の塊から仏像を掘り起こす如く

 気の遠くなるほど長く地味な仕事である。

 あえて表面をウレタン加工しないのは木の膨張を考えての理由もあるが

 使い込むほど飴色に変化するエージングも楽しみたいから

 金属的な精度と温かみのある天然素材の融合の結晶である

 ※ 月の生産数に限りがあります

2 最近は簡易テーブルを持参して、のんびりお茶をしながらの釣りが多くなってきた