リールを回していると、カタカタと

ハンドルを持つ手に伝わってくることがある

原因はギア同士の摩耗による所が大きい

ギアは使い込むほどに金属同士が擦れて摩耗していく

組み付けた直後はベストなセッティングでも

使用につれてクリアランスが開いてカタカタと音がする

この場合、ギアグリスが切れてしまい

潤滑不足でカタカタ言うケースも意外に多いが

グリスアップしてもガタつきが治らない場合は

クリアランスの調整をすることになる

さて、ある程度がたつきは治るが、適正にしても

今度はゴロ感が出る場合がある

この場合はギアの摩耗が相当に進んでいる証拠

特に、ギアのガタつき調整をおろそかにして

そのまま使用しているケースである

この場合は交換しかないので、ここまで来る前に日頃から

オイルやギアグリスアップをしっかりと実施し

ガタつきが気になったら、早めにクリアランス調整を実施したい

ギアのクリアランス調整を具体的に言うと

ドライブギアの軸にシムという

極薄のワッシャを追加していく

この場合、クリアランスはIOSの場合ハンドル1回しで

0.025mm付近を狙うが、これも室温25度の場合である

リールのボディは金属や樹脂であるから、特に樹脂ボディはレジンの影響を受けて

寸法差が金属より大きくなるから注意したい。

そしてここからが問題、シマノの場合はほとんどの機種が

ボディを分解しないと、調整が出来ないのである

シマノは以前、オイルインジェクションという

大変便利なメンテナンスホールがあって

そこからギアグリスを塗布出来たが今は無くなったなので

分解に自信がなければメーカーに出すか、業者に出すしかない

さて、ダイワはどうか?最近のリアルフォー以降の

中型機種以下のほとんどのリールは、マグシールド搭載ながらも

外部からシマノに比べると遥かに簡単にアクセス出来

シム調整はおろか、グリスアップまで出来てしまうのである

勿論IOSオイルとギアグリスを塗布するから

リールは今まで以上に軽い巻きになって快適!

簡単だからイベントでも、IOSチューン済みのリールなら

気軽に無料クリアランス調整をしたりしている

個人的に思うのは年間釣行が多いユーザーほどメンテナンスは大切

シマノかダイワで購入を迷ったら

メンテ性も大変重要なファクターであるかもしれない。

※ 上記のオイル塗布、ギアヘのグリスアップ、シム調整は

 どなたでも容易に実施出来るものではございません

 あくまでシマノとの比較となります

 場合によっては専門的な知識が必要になる場合がございます

 ぜひお近くのイベント等で実技を参考してみてください

1 18イグの場合、IOSディスクレンチがあれば

  シム調整は勿論、オイル&グリス塗布も可能

  さらにはギアさえ抜ける

  そして万が一の水没のリカバリーも!?

2 往年のリアルフォー関連のリールはサイドプレートを外して

 シム調整が容易。右側ベアリングを抜けばグリスも塗布可能

3 カルディア、DS、タトューラ関係は3点ビス止め

  容易に外せて、シム調整は勿論、オイル&グリス塗布は勿論

  さらにはギアさえ抜ける。

  そして万が一の水没のリカバリーも!?

4 ほとんどブラックBOXと化してしまったステラ

 ギアへのグリス塗布やシム調整は専門的になり

 グリス不足やガタつきの放置&そのまま使用は

 ギアのビビり感やゴロ感にも繋がる