〜大口径と材質の恩恵とは〜

ラインローラー の開発サンプルを作っているとある法則が見えてきた

形状はともかく、物理的な外径の差である

巻きトルクの弱さからの巻き感度を期待して

小径のラインローラー を装着して魚をヒットさせると

純正の径と比較して、異常に巻きが重いのである

これは比較的重めのルアーをリトリーブしている時にも感じる

反面、ラインローラー の口径をフレームギリギリまで大口径化してみた所

今までの同じ程度の魚であってもスルスルと寄ってきたし

巻き感度も、ライン振動の伝達に回転性が寄与しているのか、大幅に向上している

さらに、ラインローラーベアリングをグリスで充満させて使って見た所

やはり魚の寄りが弱く、リトリーブが重くてストレスを感じた

勿論回転性が悪いから巻き感度所ではなくなった

耐久性と性能とのトレードオフになると思うが

一匹でも多く魚を釣りたいのが釣り人の性である

最近の魚は特にエリアなどスレてきて、放流であっても

反転して食う魚がなかなか少なくなってきた

下記は例として

キャスト→リトリーブ→魚が追従して(魚影の濃い地帯を通過すると水流が乱れて同様)

ウォブリングが乱れて巻きが軽くなる→魚がバイト→

一瞬のテンション抜け→ズトーンと本アタリ  

とと言った流れで、ラインローラー 本来の回転が悪く

巻きが重ければ、巻き重みのアタリは出るとしても

テンションが抜けた軽さのアタリがボケることがある

前アタリはフッキングの先行動作をスムースにし

確実にかけてバラさない先行動作を可能にする

最後に材質にアルミを使う理由が、軽量レスポンスの良さは勿論だが

極寒期に凍りつきづらいというのもその理由

純正のラインローラー が極寒期に凍りついてラインブレイクしたり

最悪リトリーブ出来なくなることがある

その理由は材質にある、熱の伝わりやすさの単位である

熱伝導率で説明すると、純正の材質はアルミと比べて熱伝導率が

格段に悪く、アルミは逆に4倍伝導率が良い

極寒期であっても釣りをしている以上水は液状でわずかにプラス温度があるから

そのラインを通しての影響を受けて、ラインローラーの表面温度 は

野外が凍結するような外気温と比較して高いから

氷づらいのである。これは北海道をはじめとした東日本方面の冬季の釣りにおいて

大変重要なファクターだと思う、極寒の解禁初期の川や

エリアなら鹿島槍、ネイティブなら中禅寺湖の解禁など

一度でもラインローラー が凍りついた経験があるならば

釣りを中断せざるを得ない状況にもなってしまうのがどれほど辛いか

IOSラインローラー の装着は必須アイテムと言えるだろう。