犀川本流に佇み、川面を眺めていると

この広い水域に一体どれだけの魚が生息しているのだろうか?

彼らは私のちっちゃなルアーに気がついているのだろうか?

もしくは、想像以上に多く生息しているが

ルアーを見切っているだけなのだろうか?

そんなことを毎回自問自答する癖がある

低水温からそんな表層には出ないはずだと思って

少し重めのスプーンをややアップクロスでキャスト

そのままドリフトさせて、ダウンに転じる

いつもの解禁初期の釣りを試すことにした

この釣り方は広範囲にテンポよく探るには手っ取り早い反面

ルアーのウェイトと流速と自分の立ち位置がとても重要になる

川床をスプーンが小気味よく跳ねながら流していく

スプーンは適度にイレギュラーしながら魚を誘う

リーリングの感度ありきのいつもの解禁初期の釣りである

軽く石の割目にスプーンがハマったら軽く煽っての繰り返しながら

下流へと時間をかけて流し込む、その時である

石にハマった、正確にはハマったと思った感じがした時に

軽く煽ったら生命反応があった、渾身のバットからのフッキング

ロッドフレックスがフッキングのしなったままになった

ブラウン特有のローリングも無く、直後にラインが直線的に走ったことで

これはブラウンではないなと感じた。時折水中からは

レインボー特有のレッドバンドがチラチラと見え隠れした

狡猾な魚は、私の身動き出来ない立ち位置を知ってるかの如く

執拗に足元の沈みテトラに突進してきた。ラインブレイクを心配しつつも

デカクマグリスの粘りを信じて半ば強引にロッドのトルクを信じて魚の動きを封じた

19セルテート2500Hは想像以上に寄りが強く、安心感をもって望めた

ドラグも大物用にとIOSデカクマをチョイスしたのが大正解

水流の強い流れで太軸シングルフックを貫通させるのは意外とパワーを要する

トルキーなドラグ特性は、年間を通してタイムレスな釣りに頼りになる

途中強い流れに乗ってしまい何度も絶望的な気分を味わいながらも

ようやく観念したように岸寄りに近づいてきたのは雌のレインボー

70cmにちょい足りないサイズながら、ナイスなプロポーションであった

今年からルアーもリールもロッドも気分一新、優れたタックルは

釣り人の攻略を助けてくれることを実感した1日となった。

1 1ピースロッドと見間違うほどの曲がりを見せるダイワ・ピュアリスト

 底石に巻かれるから容易にドラグを緩められないし

 一瞬の隙で猛ダッシュもする。ドラグ性能の優越は

 数を釣っているアングラーほど身に沁みて実感!

 ズルズルと滑るだけのドラグでは取れない魚がいる

2 19セルテート2500H+ダイワピュアリスト78ML+PE0.6号+8lbリーダーの組み合わせ

3 犀川自己記録は更新ならずだが、ヒレピンの満足のいくサイズ、これからが楽しみである