ダイワのフラッグシンップ・ベイトリール
スティーズリミテッドがリリースされた
画像だけみると、ギンイロでシマノのバンタム?
と突っ込みたくなる、18イグジストを意識したカラーリング
今回のモデルで私が興味を惹かれたのは、その色より
ハイパードライブデジギアと SVブースト機構
早速、リールをバラしながら解説してみようと思う
1 ギアケースを分解した所、ピニオンギアやドライブギアも含めて
いかにも固そうな材質を使っている感がある
スピニングで言えば、05イグジスト・ハイパーデジギアのような感触
前作スティーズと比較し、尖った硬いリーリング感は
この独特のギアの形状や材質も原因の一つかもしれない
初期馴染みの状態は好みが分かれる所であるが
IOSギアグリスを塗布して数回使用すると
そのネガな部分は軽減し、本来持っている剛性感溢れる
質の高い巻き心地になる。
2 もう一つのリーリングの質感を決定づける樹脂ギア類
IOSギアグリスを塗布することで、より一層の質の高い巻きへ
3 今回のスティーズリミテッドの最大の目玉はSVブースト
今まで以上にキャスト後半のルアーの伸びがあることを体感出来た
4 SVブースト・スプールとはレートの違う2種類のバネを組み合わせることで
低速回転では、レートの低いバネが縮んで、ローターが飛び出して
従来のSV機構が働き、フルキャスト時は固めのレートのバネが縮んで
ローターが最大限かつ、必要最小限の短時間に飛び出すことで
より強力なブレーキが効果的に効く仕組み。構造が複雑化してきただけに
裏技としてローター可動部に01オイルを塗布するとよりブレーキ精度が高まる
5 意外にもラインナップにXHシリーズが無いが、そんな時こそ
IOSオフセットWハンドル+マンハッタンで巻きやすさをカバー
ハンドル長は85mmか90mmあたりがベスト
キャスト総評
私の今までのSVブレーキのイメージは
向かい風や軽量ルアーはキャストしやすいけど、安定度の高いSVブレーキが仇となって
キャスト後半でも引きずり気味の為、飛距離の伸びが今ひとつといった感があるが
SVブースト・スプールとIOSベアリング+IOS-01オイルでの組み合わせでは
ブーストと名打っているだけに、それを払拭するほどキャスト後半の伸びが出て
1/2オンス程度のバイブレーションが12lbでフルライン出ることも珍しくない
さらに従来のSVブレーキではダイヤル4以下の効きの甘さがあったが
4以下でもきっちりとブレーキの調整が効き
ベイトフィネスクラスのピッチングがさらに快適になった
因みにSVブーストスプールは単体でも購入出来そうなので
既存のスティーズにいれるのも選択肢としてはありだと思う。