問題1 そもそもリールが飛ばない

これは回転が悪いこともあるが、リールには理論的にキャスト可能なウェイトがある

極端に軽いルアーになると、管理釣り場のようなオープンウォーターで

とりあえずキャスト出来ますよー的なことでは渓流は通用しない

ピンスポットキャストが当たり前のポイントに入れてリトリーブする必要がある川だと、無理が生じる

アンバサダーや五十鈴リールに軽量スプールを装着すると

スプールの回転の慣性力が弱まりバックラッシュしずらくなることはある

その反面、キャスト後半に急速に失速するフィーリングがある

この特性に違和感がある私は、アンバサダーや五十鈴リールには純正スプール派

その理由は、キャスト時にレベルワインド連動型の為

重くて回転の悪いレベルワインドを駆動させる必要から

やや重めのフライホイール効果をスプールにもたせてあり

その結果かえって、3g台でもキャストフィールがよく

キャスト終盤のルアーの伸びが良くなり、ルアーの弾道がイメージしやすい

これは軽量スプールが悪いというわけでなく

リールの構造的な問題なのである

因みに五十鈴リールやアンバサダーに軽量スプールを組み込んで

レベルワインド機構をキャンセルしてキャストすると

まるで現行のバス用ベトフィネスリールをキャストしているような

大変伸びやかで、どこまでも軽いルアーがキャスト出来てしまう

但しリトリーブをしなければの話である(笑)

この深いレベルワインドのメリットの話は後日にて・・

いずれにしろ、2021年時点で1g前後のルアーを、とりあえずキャスト出来ますよ的でなく

実釣で使えるリールのベストはダイワのスティーズAirであるが、渓流で映えるかどうかは別問題である

そうなると強いて丸型リールをあげるならコンクエストBFS位であるが

後述する巻き取り長ではスティーズAirには劣る

つづく・・

問題2 リトリーブスピードが遅すぎる

一般的にスピニングと比較してベイリールはリトリーブスピードが遅いから

流れの早いポイントをアップで攻める時

巻くのに精一杯でルアーのアクションもままならなず

特定の釣り場でしかその味を発揮できない危うさがある

一般的な渓流ベイトで比較すると、巻き上長は(cm/ハンドル1回転)

アンバサダー2500が56cm(ハイギア仕様)、五十鈴リール 420/421は42cm

比較的入手がし易い、カルカッタコンクエストBFSが68cm

性能重視で言えばスティーズAirで 80cm! これはステラC2000HGの82cmに迫る

軽量スピニングの代表格カーディナル3は65cm

(スプールの最深部からはおよそ60cm)

と色々考えてみてもスピニングが

いかに巻き取長が長くアップストリームでは使いやすいことがわかる