10月15日に新極真会の第13回世界大会を2階席で観戦してきた。朝、9時頃、会場に着くともう待っている人の列は殆どなく、どんどん入場できる状態だった。中に入り、当たりくじのはがきを受け取り、2階席に向かう階段を上がると、アジア人の新極真会の道場制らしい人かもしくは、ただの会場の係の人が、はがきにメールアドレスと名前を書いてというので、書いて、底を切り取ってもらい、くじボックスに入れて、席に向かった。席に向かうと反対側だったらしく、逆に向かい、確か南だったと思うが、その2階席の前から5列目という2階席の中では、かなり前の方で、見やすい位置に座ることが出来た。指定席で、周りにほとんど人は居なかったが、後から満席になった。

 

 最初に太鼓のパフォーマンスを観て、大満足し、その後4回戦の試合を観た。1試合目で、リストニアの優勝候補ナンバーワンの189センチ、100キロの選手に、若手の日本人選手がワンツーからのローキックで、積極的に攻めて、予想外の判定勝ちし、番狂わせを起こし、会場大盛り上がり、その選手は、5回戦も空手道MACの選手に延長で勝ち、ベスト8入りし、2位になった選手に技ありを取られて負けた。武道のセンスがあるとは思えなかったが、ああいった顔面なしのルールにおいては、ある程度までは勝てる戦い方だと思った。また、準々決勝で、試合に負けた後、試合場の目の前の支部長の席に行き、あいさつをしているのは、明らかに後ろの方の外国人の選手や観客たちからすれば、迷惑な話で、きちんと常識と礼儀を身につけるべきだと思った。まあ、極真をやる奴は、態度を知らないというのは、俺もよく分かっている。

 

 2位になったヴァレリー選手というブルガリアの選手は、全盛期は過ぎていると思うが、いい技を持った選手だと思った。準々決勝の日本人選手から前蹴りで技ありを取ったシーンは、見事だった。それにしても、日本人選手の防御力の弱さが目立った。ベスト4になんと外国人選手が3人も入り、ブルガリア、ポーランド、カザフスタンだが、どの選手もいい技を持っていた。決勝戦、日本人全日本3連覇入来建武とブルガリアのバレリー選手との試合、試合会場で観たときは、入来の長身の選手に対して取るべき、相手の周りを回りながら、ワンツーやローキックを蹴るというのが、出来ていたので、誰か教えたのかと思ったが、入来強いと思った。だが、帰宅して、翌日、入来の正拳突きを動画で見てると、きちんと拳が相手に当たって折らず、拳が立ってしまい、手首で押しているのだ。試合の時、一人の欧米の審判だけ、押しの反則を取っていたが、今回の試合、明らかに入来の押しの反則であり、入来は、ずっと押していたことになる。押してごまかして、蹴っていたのだから、せこいとしか言い様がない。優勝者が会場でアナウンスされた後、2位のヴァレリー選手の名前を叫ぶ「ヴァレリー、ヴァレリー、ヴァレリー」という大歓声が、東京体育館に50秒から1分こだめしていたが、会場の人たちは、入来がせこい勝ち方をしたのを知っていたのだろう。歓声を上げたのは、大体、ブルガリアからの応援に来ている人たちだと思うが、その人たちは、2階席の人が多く、youtubeの動画では、試合中もブーイングなどは、小さくしか聞こえない。俺が座っていた席は、2階席なので、入来の押しのような技が始まるとすぐに大ブーイングが始まっていた。私は、今回、新極真の世界大会で優勝に値する技術の選手は、ヴァレリー選手だと思う。そして、入来選手の技術は、3位や4位の選手より、低いと思うし、今回の決勝戦の審判、押しの反則を取らなかった主審と副審3人は、技術のない審判だと思う。

 

 今回、蹴りなどは、観戦して、勉強になった。自分の中国拳法の稽古のサイの参考にしたい。