私の会社が、65歳の定年制度を作ったのが、12年ほど前で、それまでは80歳でも働けていた。だが、高齢者の事故による労災が多く、問題となり、65歳以上は、その時点で全て首になった。その中で、その年で65歳で、東口だか西口だか分からない西口という婆さんが、12年間も働いていて、人をいじめてくる奴だったが、班長だと言うだけで、プライドがあり、自慢げにしていた。ただ、そいつの会社への考えは、その後、ぼろぼろに打ち砕かれた。こんな会社、どうでもよいと思っていた西口は、有給休暇をほとんど使って折らず、残りの有休が37日あったにもかかわらず、何と使わせてもらったのは、14日間のみ、他の23日は、強制的にカットされた。それはもちろん、西口が予定より早く辞めたため、見せしめとして、部長が懲らしめた物だが、有休は、1年間で20巻もらえるので、前の年の分を残しすぎていた西口にも非がある。この会社には、まともな同僚がその当時居なかったが、その西口は、クズだったのだ。悪は滅びる。西口は、その有給をカットする話を聞いたとき、「ムッ」とした表情をしていた。「ざまあみろ」俺は思った。