以前、このブログで書いたか記憶がないが、私は、地方の田舎町に住んでいたとき、自転車でどこへでも出かけていた。その時の年齢は、6歳だった。この年齢ならある程度、行動範囲も広くなる。私は、ある日、幼稚園の運動会の練習で、行進で思いっきり腕を振っていただけで、ふざけていると見なされ、教室に行ってろと保育士に罵声を浴びせられた。ヒステリーな女で、俺は、言われた瞬間、すぐにある考えが浮かんだ。それは、家に帰ろうと思ったのだ。幼稚園から家までかなり遠く、6歳の私の足で、30分はかかった。教室に行くなり、裏庭のフェンスを乗り越え、体操服を裏返しにして、商店街を横切って、田舎道を通り、家に帰り、母親に、帰れと言われたので、家に帰ったと伝えた。その頃、幼稚園では、園児が行方不明になり、大騒ぎになっていた。俺は、周りの奴らをなんとも思っていなかったし、先生も嫌いだった。だから、帰っても変わらないと思い、帰宅したのだ。母は、幼稚園に電話し、帰ってきましたというと、園長が謝り、バスを迎えによこし、再登校した。学校に着くと、友達がみんな探したよと言ったが、気にもしなかった。今思うと、担任の俺を叱った先生は、焦っただろうし、園長にひどく怒られただろう。だから、その女教師は、2度と俺を叱ってこなかった。生まれたときから5歳まで、祖父母に育てられた私は、すでに3,4歳で、処世術を身につけていたのだ。だから、俺は、この先もどんな権力にも負けない自信がある。