私は、大人になってから、学び始めたことが2つある。一つは、私の人生で最も重要な位置づけの中国拳法太気拳(たいきけん)。もう一つが、中国語である。別に中国にこだわって中国拳法を学んだわけではなく、学生時代に空手や柔道をやり、空手の全日本王者と世界王者の2人が、この中国拳法を学んでいたと言うことで、祖母が買ってくれたパソコンで、購入後、すぐに検索し、大学2年の時に道場に通い出した。学生の小遣いで、月謝と交通費を払うのは、やはり不可能だった。入会後、2ヶ月で自分の生活が立ちゆかなくなり、違う理由を伝え、退会した。その時は、もう習わないだろうと思い、止めた。1年弱後には、もう一度習いたいと思ったが、学生でお金がなく、親も月謝を出さないと言っていたので、社会人になったら、習おうと決めていた。大学を出て、スーパーマーケットのアルバイトから契約社員に登用され、給料が上がったところで、大学時代に通った道場に再入会した。その時、他の師範の道場とどちらにするか迷ったが、止めたときに、また来て下さいと言われていたので、もう一度同じところに通うことにした。それから16年ほど経ち、もちろん一生続けるつもりだったが、ブランクもなく、道場に通い、3年半で、黒帯初段を取り、その後、三段となった。先日、初めての実戦での組み手も経験し、これからの自主稽古の内容にも生かせるようになった。その道場では、土曜の夜に稽古があり、1年半ほど前から日曜日の朝からの会社での勤務が始まり、土曜の午後に昼寝をしないと、眠くてとても仕事にならないから体調管理に気を使うが、今のところ、大きなミスなく出来ている。

 

 もう一つ、大人になってから始めたのが、中国語である。中国語を中級まで習った後、英語も中国語も翻訳学校に通い、翻訳試験を受けたが、かなりの回数受けたのに、翻訳のコツが掴みづらく、未だに合格していない。すでに、翻訳者になりたいという気まで、ほとんど失せてしまった状態である。ただ、中国語は、8年間、ネイティブに習い、発音も日本人や中国人多くの人に、「うまい。中国人みたい」と言われる。自宅で、中国の国営放送を1000時間ヒアリングしたり、英語も1500時間ぐらい聞いた。だから、高校で英語科でも全く英語が話せなかったが、今では、中上級レベルには、話せるようになった。私が、社会人になり、学び始めたのは、この2つで、両方ともかなりのレベルまで到達し、月謝分ぐらいは、十分に回収できた。大学卒業後、自分のお金を相当額習い事や本代、セミナー代に使ったが、ほぼ全て回収できた。