いおりです 卒業に伴いブログを閉じる前に実用的な記事を残しておこうの第一弾


もう少し卒業間際になるかなと思ってたんですが、39度の熱を出してなぜか全然下がらず暇を持て余している(体は元気)ので、ガンガン書いています

 

 

お役立ち記事ということで初めてこのブログをご覧になる方もいるかもしれないので簡単な自己紹介にっこり

 

 

いおり 東京大学法学部4年、2020入学(ラストセンター世代)の代です

首都圏中高一貫校→文一→法学部の法曹志望

大学での成績は前期上の下、後期中の上

 

 

この記事の簡単な説明

 

大学は高校までと違って面倒見がいい感じでは全くなく、就活だったり院進だったりの情報は自分で得ていかないといけないわけですが、縦や横の繋がりを強く持っていないとなかなか情報弱者になりがちな世界

 

私自身情弱で色々ミスったなと思った部分もあるので、そんな情弱の私の持てる範囲の情報ではあるけど、曲がりなりにも4年弱過ごして観測した文一生・法学部生の生き方を書き残しておこうというものです

 

 

数ヶ月後、入学が決まった受験生や、東大1年生を読者に想定して書いていきます

 

 

1. 学部成績←この記事はココ

2. 就活・留学

3. 法曹志望者の受験計画

 

の3本立て(の予定)です

 

 

◎実際、どのくらいの努力でどのくらいの成績が取れるのか

 

 

〈前期教養〉

 

東大生ってみんな頭いいから成績取るの大変そう…と思う人ももしかしたらいるのかもしれませんが、まあ大学生なんて勉強しないので「それなりにいい成績」を取ることは割と簡単です

 

ただ、東大生が本気出すとすごいというのも事実なので、たとえば進振りで医学部進学を狙うみたいなことをするとなるとだいぶ厳しくなってきます

 

 

ざっとのイメージでいうと、

 

〜50(不可=落単)

全く勉強しないとか、提出物を疎かにするとか。普通に勉強していれば単位は落とさないし、厳しい先生でなければちょっとぐらいサボっても単位はもらえる

 

 

50〜64(可)

一夜漬けかつ厳しい先生とか、提出物が期限を過ぎるとか

 

 

65〜79(良)

一夜漬けでもゆるい先生なら良がくることがある一方で、だいぶ幅が広い。レポート科目だと、だいぶ頑張って書いても優三割規定(優は全体の3割までしかつけられない)の壁を越えられないことがある。

 

 

80〜89(優)

テスト科目なら、1週間くらい勉強時間が取れれば優はくる。数日間の詰め込みでも地頭で優をかっさらう人もいる。レポート科目だと「確実に」優を取るのは難しいが、「結構いいの書けたんじゃない?」という手応えがあれば半分以上の確率で優がもらえるかな、くらいな体感

 

 

90〜(優上)

基本的には、優上を狙いに行くというよりは、優狙ってたらたまに優上ももらえるかもくらいな感じ。進振りなどの都合で優上が絶対にほしい事情があるなら、復習をしっかりするのはもちろん、人数が少ない(=優三割規定の適用外)授業を選ぶとか、先生の著書や専門分野をチェックするとか、そういう戦略的な部分も頑張る必要がある

 

 

って感じ。私はオンライン世代なので比較的楽に成績が取れたとは思いますが、1S(授業はちゃんと出席、テスト勉強は雑だけど数日ずつはやった)が80数点、1A(遊び呆けてだいぶサボった、テストは一夜漬け、一応課題は全部提出した)が70数点で総合して平均ちょい上くらいでした

 

 

〈後期法学部〉


前期教養よりも専門性が高くもちろん難易度も高い(のと就活勢がだいぶサボる)ので平均点が下がる(多分)おかげで、単位を取るだけならだいぶ楽になります。一方、優がくるかはだいぶ教員に依存するっぽい(私は勉強量の割に成績に恵まれた方だと思う)

 

また、法学部には任意参加のシケタイ(試験対策委員会)が伝統的に存在していて、学期中1、2回分の授業の書き起こしを担当すれば、他の人が書き起こした原稿を閲覧することができます よって授業に出席せずとも先生の仰ったことが一字一句違わず確認できる仕様で、だいぶ勉強しやすくなっています

 

法学部では優上・優・良・可・不可の評価のみで、点数はつきません

 

不可

普通つかない。受けて不可だったことがないし、周りでもめったに見ない(いないわけではないが)。試験がボールペン指定なのにあえてシャーペンで書いた友人は不可ったらしい(反抗期か?)

 

全26回中10回分くらいだけスライドを読んだ、みたいなほぼ無に等しい勉強量でわけのわからない答案を書いても意外と可がもらえる。真面目に勉強して可はまずない

 

スライド/レジュメだけ全部読んだ、くらいでなんとなく全容を理解すればもらえる

 

授業全部出る・書き起こし全部読む・スライド/レジュメ全部読む・予備校の該当範囲の講義を受ける のうち2つやればもらえる体感

 

ゼミだと基本優がくるので成績稼ぎたければゼミをいっぱい取るべし

 

優上

上の4つのうち3つくらいやるともらえることがある。試験で「先生授業中言及してたな〜」ってことが書けると可能性が上がる

 

 

こんな感じ。私は優上10単位くらいとった(結構いい方)一方で、3Aでサボりまくっていたせいで溢れんばかりの可を取ってしまい、総合GPAは3.2ちょいでした(学部全体では中の上、ロー受験者の中ではボリュームゾーンな気がする)

 



 

◎結局、どのくらいの成績が必要なのか

これは目的によって様々ですが、

 

 

・進振りで法学部に行くため:

60点台とかでも余裕で行けてしまうので必要な成績は限りなく低い、まあ安心を得たければ第一段階で法学部に行ける70点くらいは確保しておくといいと思います

 

 

・就活のため:

私は民間就活/官庁就活を全くしていないのでその辺りの事情に明るくはないのですが、就活勢の友達曰く、GPAは全然見られないのだそう

どちらかというと単位数が見られるらしい(内定あげても卒業できなかったら元も子もないので)

 

法学部は上述した通り単位だけ取る分には割と楽にできるので、そこの心配はいらないでしょう

 

ただまあ、なんだかんだ言いつつ就活うまくいってる人はGPAも結構高そうな感じがします GPAが見られているわけではなく結局地頭との相関があるというだけなのかもしれないが

 

 

・留学のため:

私は留学を考えたことがなく(したくなかったわけではないが、なんか他人事と思っている間に時機に遅れていた)具体的なことは全然知らないのですが、交換留学の枠に通るためには結構高い水準のGPAが求められるようです その辺は留学経験者の先輩を探して色々聞こう

 

 

・ロースクール(法科大学院)進学のため:

東大生の良くない癖で、入学当初は自分は当然いち早く予備試験に受かるので法科大学院になんて行かないものと思ってしまうのですが(そして実際そうなる人も多いのですが)シンプルに勉強がうまくいかなかったり、学生生活を4年ポッキリで終わらせて社会に出るのは寂しい/やりたいことがやりきれないなと思ったりで、ローを受験する人が結構います

 

で、ロー入試におけるGPA:当日点の比は(公式には「総合評価」とされ公表されていませんが)かつては3:2だったとかで、今はそれほどではないにしろ、依然GPAは重要になってきます

 

具体的に、ロー入試のためのGPAは優上4.3、優4、良3、可2、不可算入なしで計算され、前期教養の分も含まれると言われています

 

2.9弱くらいで一次足切り(要は書類落ち、筆記試験受けさせてもらえない)

3.5弱くらいで二次試験免除で合格

 

が例年のラインです。

 

このパートだけやたら長くなってしまいそうなので、詳細は次の記事で

端的に言うと、可だけは取るな、なるべく優を目指せ、ということになります

 

 

 

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成績編はとりあえず以上です

既に長くて先行き不安なのですが、頑張って全部書き切ります 続編書く中で思い出したこととか適宜追記するかもです花


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