ついにそるてぃで熱海殺人事件をやることになりましたので、

ブログで色々書こう書こうと思っていたのですが、いつの間にかこんなにギリギリのタイミングになってしまっていました。

 

もう来週ですね。

こんなコロナのご時世に、劇場で公演をやります。

今のところ、できる予定です。

中止延期の報だらけです。厳しい世界になってしまいました。

公演をできるということは本当に、当たり前のことではないのだと、そんな当たり前のことに改めて気付かされる毎日です。

 

熱海殺人事件です。売春捜査官です。

大好きな作品です。

恐れ多くも木村伝兵衛です。泣いちゃうね。

 

私は今まで2回、熱海殺人事件に出演したことがあります。

1回目は、「ザ・ロンゲスト・スプリング」

まだ役者をやってた頃の新さんが木村伝兵衛で、私は水野朋子でした。

グランドピアノのあるバーみたいなレストランみたいなオシャレ〜なスペースで、ドレス着てピアノ弾いたりしました。

すごい楽しかった。

池田成志さんのロンゲストが大好きなので(Youtubeに公開されているゼ!全日本国民見て)、とても嬉しかったし。

売春捜査官と、モンテカルロと3チームでやりました。

このあと一年もしないうちに新さんは役者引退してしまったので、今となっては何もかも懐かしすぎるね!!

また新さんを舞台上に引っ張り出したいね!いつかやるよ!!

 

2回目は、「売春捜査官」

劇団EOEさんに客演させて頂き、なんと、男性1人、女性3人で売春捜査官をやりまして、

私は戸田禎幸でした!

すごくすごく大変だったけどめちゃくちゃ充実した稽古で、EOEさんのファン感謝祭の1ステージのために全てを込めてやりました。

その時木村伝兵衛だったのが、当時のEOE看板女優(絶対エース)、平澤ありささん。

本当に力も魅力も溢れた、素晴らしい女優さんでした。

年齢だけ見れば私より年下だったんですが、それ以外は全て彼女が上。

元々の才能もすごいし、努力もすごい。

主宰で演出家の大将に一番厳しくしごかれ、全てを背負ってそれでも笑って板のど真ん中に立つ。

本当にすごいと思ったし、今でもすごいと思ってるし、目指している姿でもあります。

彼女ほどの木村伝兵衛には会ったことがないし、これから先もなかなか会えないと思うなあ。

あのタイミングでEOEさんに出演できたこと、ありささんの伝兵衛とやれたこと、本当に今でもかけがえのない経験です。

演出家の大将にもめちゃくちゃ鍛えてもらいました。10年以上演劇をやっていますが、あんだけ厳しい稽古場は他にはないです。

その分得るものも大きかった。根がスポ根の私には、本当に辛くも楽しい稽古場でした。

劇団EOEさんは今は休眠中なのですが、またきっとアツい舞台を届けてくれると思います。

 

そして3回目が今回、「売春捜査官」となるわけなのです。

恐れ多くもですよ。ほんと、恐れ多いわけです。

絶対エースの絶対的木村伝兵衛を戸田として李として体感してしまったわけですから。

(恐れ多くもそのありささんや大将に見てもらえたらすごく嬉しいな、と思うのですがありささんは連絡先もしらず、大将はご多忙なので難しいだろうなあ……)

でも同時に、念願でもあるわけですよ。

だから、本当に信頼できるメンバーが集まってくれてとてもありがたいの極みなわけなんです。

 

戸田さんの長瀬巧さんは、リアルに6年くらいの付き合いになるのです。

(何遍も言うけど)間の感覚がすごく似ていて、一緒にやるのが本当に楽しい人です。

(今回はもう、間?なにそれ美味しいの?みたいな世界だけど、、、)

コッペリアでは夫婦役(私は故人)パーライティーナでは劇団座長と劇団員、森ハルでは患者(の夫)とカウンセラー、遠雷では共演未遂(私が降板したため)、ヌルはなでは人間と花(何?)、ぼくわたでは魚と人間(何?)

いやー、そこそこ歴史刻んできましたね。信頼してます。

戸田さんは自分がやってるだけに思い入れも強い役だったりします。

長瀬さんの戸田さんは、怖くて強くて、でもおっきくてあたたかくてすごく素敵です。

 

熊田刑事のフジタさんは、マジで芝居がすげー天才というか奇才と私は思っています。

パーライティーナの時、私の役がフジタさんの役に延々片想いしてたのですが、今回も想い通らずの関係。w

しかも一瞬マジで同じ拒否り方されるので、笑っちゃいました。

私はラブストーリーを背負った役をやることが極端に少ない村の村民なのですが、どうもフジタさんも近隣の村の村民のようです。

そんな二人の村人による成就せずのラブストーリーにぜひご注目ください!

(フジタさん、今後ラブストーリーのオファー増えるかもよ!!!)(ぼくわたでもがっつりやってもらってるので)

かっこいいのかかっこわるいのかよくわからん熊田さんです。情けなくてちっちゃくて、どうにもそこが人間臭くて愛おしいのです。

 

容疑者大山金太郎は、今村貴登さん。

去年秋のヌルはなから3連続で出演してくれてます。ありがとう!

(あ、長瀬さんもだね!ありがとう!!)

若いのに、地力と根性があります。性格もいいし、真面目で素直で明るくて、見ていて気持ちのいい芝居をする人です。

立夏さんに鍛えられて、この稽古中にもどんどん成長していくのが見えて、「これが若さか……」とまるで親戚の子の成長を慶ぶが如く目を細めています。

(最近姪が生まれたのですが、日々の成長に目を細めています。ちょっと似た気持ちかも知れません)(最近寝返りできるようになったとか)

このタイミングで熱海をやったことが様々な面で彼のプラスになればいいなと思っています。

親戚のおばちゃんは応援しています。

 

演出は、もうおなじみ獣の仕業の立夏さん!

最近は演出依頼しすぎて飽きられてないかとちょっとどきどきしています。

と言っても意外や意外、私自身は立夏さんに演出していただくのは3回目なのです。

(もっと多いと思ってた!!)

アリア初演→炎天(獣の仕業)→今回!

立夏さんの演出は、心身ともにめちゃくちゃしんどいんですが、でもその高負荷がたまらなく楽しく、出演でなく純粋に観客やる場合でも、それがたまらなく面白いんです。

今回も当然、めちゃくちゃ大変なのですが、本当にやりがいあり、演出が入るたびに良くなるのがマジで手にとるようにわかるので、日々シビれる稽古場です。

 

今回は、久々に(3年以上ぶりかな)脚本も演出もやらず役者に専念させてもらってます。

制作周りも、多少はやってはいますが、ウェブ系や細々したことをのこちゃんが演出助手としてめちゃくちゃにサポートしてくれているので、本当に助かっています。

おかげさまで、がっつり役者やらせてもらっています。

主催公演で、これだけがっつり役者できる日がくるとは思わなかった。

のこちゃん、そして協力してくれる皆さん本当にありがとう!

 

ビジュアルも、今回は既成作品、今までのそるてぃとはちょっと毛色が違うぞということで、実写にしました。

加藤春日さん(撮影)と塩澤亜美子さん(デザイン)によるスンバラしいチラシをぜひご覧ください。

本当にたくさんのご好評いただいてまして嬉しいオブ嬉しいなチラシです。

 

ああ〜長くなってしまいました。

明日は最終稽古ですし、来週の今頃は楽日前です。

感染症対策本当に気をつけながら、1日ずつ本番に向かいます。

もうお花も発注してしまいました。

もし万が一公演できないという状況になりましたら、全ての花を集めて写真を撮影し、お届けしますね。

(そんなことにならないよう祈っています)

 

こんなご時世ですが、もし劇場でお会いできたらとても嬉しいです。

各回10席限定、完売回もございまして、ありがたいことに残席もだいぶ減ってまいりました。

劇場が不安、ご予定があわないというかたには配信もございます。

毎度お世話になっていますU-3さんに撮影して頂きまして、公演終了1週間程度後から2週間、公開いたしますので、もしよろしければぜひ。

劇場も、配信も、こちらのフォームから承っております。

ぜひ、よろしくお願いいたします。

 

 

がんばります。

よろしくお願いいたします。