コロナ禍を、間違えてコロナ鍋と書く人がいるとかいないとか。

 

最近、こんなことをやってますよって感じのお話。

 

さて、三密が禁止要請されて久しい現代東京。

三密なしには成し得ない小劇場演劇、というやつはことごとく延期・中止の憂き目にあっている訳です。

そるてぃは五月末稽古開始予定の七月頭公演ですが、どうなるのか。

もうすでに七月の公演も延期中止され始めていますね。

そんな中、世は大配信時代!

猫も杓子も朗読配信、配信演劇!

私も、以前にカラオケキャスをちょっとやってたツイキャスのアカウントを引っ張り出してきました!

そこで、こんなんやってます。

 

「ドグラ・マグラをただ読み続けるキャス」

ここの履歴からアーカイブ聞けます!

毎晩ひと枠中大体二十五分ほど、その名の通りドグラ・マグラをただ読み続けるキャスです。

しかも初見読みです。

配信をやろうと考えた時、宮沢賢治の詩集「春と修羅」か、ドグラ・マグラどちらにしようかなーと考えました。

どちらも、今まで読破したことがないものです。(春と修羅に関しては、好きな詩がいくつかあるので、それをメインに同じあたりを何度も読んでいる感じ)(ドグラ・マグラに関しては最初の10ページも読めず挫折)

なので、配信をすることで完読できるのではないか、という思いがありました。

で、初見読みなわけです。

たとえ初見読みといえど、聞いてくださる方には楽しんでいただきたい。なので、読めない漢字は作りで音と意味を推測し、似たような音で読んでみるか、似たような意味の言葉に置き換えて読んでみたり、可能な限り止まらないように、あと「何だこれ」とか「間違えた」とか絶対言わないように。間違えたと思った瞬間には通り過ぎているので、前のことを考え続けるとその後もガタガタ崩れるから、間違えは瞬時に忘れること、同ページでルビは一回しか振られないので、ルビありの難しい言葉は覚えておくこと

ぶっちゃけ初見読みを鍛えてもお芝居にどう生きてくるかはあまりわかってないのですが、一種のパフォーマンスとして初見読みを楽しんでいただければと思っています。初見読みに思えないような初見読みを目指しています。

夢野久作「ドグラ・マグラ」

日本三大奇書の一つで、煽り文句として「読んだ者が一度は気が狂う」みたいなのがあります、ですから、どんなおかしな本なんだと思いかつ、以前読もうとした際には全く歯が立たずでいたのですが、いざ声に出して読んでみると、そこまでおかしなことは言ってないぞ?わりとわかりやすいぞ?面白いぞ?となっています。

読もうとしたけど歯が立たなかった方も、ぜひ声に出して読んでみてください。意外に読めます。

え〜むり〜って方は、ぜひアーカイブからご覧になってください。笑

 

「生配信ボイスドラマ 銀河鉄道の夜」

よくお世話になっている、立体映画館池崎さんの企画、ツイキャスで生配信「銀河鉄道の夜」のボイスドラマ的なものに参加していました。

毎回配信直前に配役が決まるというスリリングですが面白い企画。

ツイキャスのコラボ機能を使いながら、銀河鉄道の夜をボイスドラマでお送りしました。

こちらからアーカイブをお聞きいただけます。ぜひ聞いてみてください。

台本は一緒なのですが、毎回出演者も配役も全然変わり、何度聞いても面白く聞けると思います。

4月13日〜17日に放送し、私は、

14日の回で「青年」役

15日の回で「ジョバンニ」役

17日の最終回で「先生」役

を演じました。

生配信のスリリングさと言いますか。最終回は特に荒れに荒れまして、しょっぱなから壮絶なエコーという機材トラブル的なもの(私の「先生」役は、出番がしょっぱなのためほぼエコー状態でした。笑)や、時間帯(金曜の夜)もあったのですが、予期せぬコラボトラブルで、乗車しなきゃならない役の役者が乗車できなかったりとか

しかしそれを、裏でライングループでものすごいやりとりしながら、配信には微塵も見せず進んでいくあたり、みんな役者だなあと面白かったです。色々本当に、とてもいい企画でした。参加できてよかった。

大配信時代に一石を投じられたなら良いのですが。

 

ぶっちゃけ、このまま配信だけでは、絶対見る方もやる方も辛くなってくるし飽きてくると思います。

早く収まってほしい。コロナ鍋。そうでもしないと、小劇場界は潰れちゃうよお。お願いしますよ、コロナ鍋さんよお。

私は劇場で濃厚接触しながら舞台に立ったり客席に座ったりして、濃厚な感情のやりとりをして、芝居を作りたいよお。